Re

Re=response=応答、感応=物事に触れて心が動くこと。小田和正さんの大好きな曲からいただきました。

大石さんのエッセイ

2006-07-09 | 大好きな・・・

「上川君の涙」って今回のお題、えらくストレートだなあ(笑)
婦人公論(7/22号)脚本家大石静さんの連載エッセイ「うるさくてもシズカ」
別の俳優さんのにわかファンの友だちから、「読んでみな~」と情報あり。
さっそく本屋さんへ。

『功名が辻』先回放送(「功名の旗」)吉兵衛と殿の最後のシーンについての
エピソード。このシーンを最後に武田鉄矢さんがオールアップとなり、撮影後、
現場でお別れのセレモニーがあり、お開きになってもとうとう上川さんの涙は
止まらずという、まあファンの間ではすでに有名な話について。

そのときあまりの姿に挨拶もできなかったという大石さんが、後日そのときの
心境を上川さん本人に聞いてみて、思わず唸ってしまったという。
「日常にはない激しい感情に心の針が振れてしまうと、
 簡単には戻ってこられなくなってしまう」
この答えに対して、
日常的な生活で動かしている心の触れをぶっちぎるところまで自分を追い込める、
そこに彼の本物感がある。それを現場のあの瞬間に見抜けなかった自分が、
プロとして情けなかった。・・・
と、大石さんは書いている。

上川さんの答えは、似たような内容を他で前に読んではいたけれど、
それに対して、このドラマの脚本家である大石さんが、
役者という仕事の本質に触れながら、
上川さんという役者を大いに認めてくれたことが
とーーっても嬉しかった。

大石さんの話を読んでみて、
上川さんのお芝居では、他ではめったに感じないほどに、
心が揺さぶられるわけが、わかるような気がする。
キャラメルボックスの演出家成井さんも、
同じようなことを書いていたのを、読んだ覚えがある。
役者がほんとうの心を動かさなければ、
お客さんの心は動かせない、というような話。
それを見事に体現し続ける、
成井さんの、誇るべき秘蔵っ子なんだなー。(どうでもいいか)

声が抜群にいい、目がステキ、殺陣や所作がきれい、キレがいい、硬軟自在、
日本語が美しい、発言がいつもクレバー、芝居ひとすじ・・・
惚れこんだ理由は数限りないけど(すみません、酔っ払ってます)
いちばんは、
やっぱりその芝居に思いっきり心が揺さぶられるってことなんだなあ。
何度心持っていかれて、それこそ戻れなくなったことか(笑)

いやはや、出会いは遅かったけれど、
こんなすごい役者さんに出会えて、わたしの人生ラッキーだったと思うわ~。
まちがいなく、人生は豊かなものになったもの。

大石さんじゃないけど、だから過酷さを乗り越えて、長生きしてね(笑)
「~オレより先に 死んではいけない♪」というナツカシイ歌があるけど、
わたしより先に死んではいけない、なんてねー。
はは・・酔っぱらいの戯言。

さ、明日(というか今日)はあっきーの『OUR HOUSE』
早く寝よう~~~