最前列ど真ん中で涙、涙、涙・・。
うぅ・・すごい、すばらしい、素敵すぎる~~!
スタオベはできないけれど、心から精いっぱいの拍手を贈ります。
涙がしばらく止まりません。。
・・って『蛮幽鬼』じゃないよ。
でもそれに全然負けていない昨日の熱い舞台は・・
小学校の学芸会♪(笑)
ええ、ええ、どうぞ親バカと笑ってください。
いやあ・・でもその分差っ引いても、ほんとうに良いお芝居でした!
キミたちの渾身の演技は、
連日大阪を熱くしているあのスゴイおじさんたちを超えたゾ!(笑)
午後の部、最初はおちびたち3年生の『オズの魔法使い』
実は二男も4年生のときこの作品を演じたのですが、
そのときはいわゆるストレートプレイで(っていっていいのか?)
物語重視、演技重視のしっかりとしたお芝居でした。
(ちなみに、二男はブリキのきこり。)
そして今年の3年生のは、ミュージカル仕立♪
全然違って見えるものですね~。
物語性はやや落ちる感があるものの、みんなとても楽しそうに歌って踊って、
ほんとうにかわいらしい!
特に女の子っていうのは、こういうときみごと「なりきる」もんですねえ。
ドロシー役の子は、歌も振りつけも堂々としたもんでした。恐れ入ります。
うちのおちびは、西の魔女の家来。
今回ひとりで言う台詞はなかったのだけど、みんなと声を合わせて、
台詞を言ったり歌を歌ったり。
みんなと一緒だから安心なのだね、終始ニコニコの余裕(小者~、笑)
そして、ドロシーたちを捕まえるために剣で戦います。
おおっ、わが子もかっこよく?剣を振っているゾ~♪
(今や刀を見るだけで興奮するわたし。)
カミカワタカヤ並みにかっこいいゾ!と母は思ったのだが(爆)
そのあと、剣は持たないが側転&宙返りをしてキメキメポーズをとった
おともだちクンは、マジかっこよかった。将来JAC入りか?(笑)
こうして楽しく楽しくお話は進み、やがてハッピーエンド。
エンディングの歌がとてもいいのです。
♪自信を持って びくびくせずに
ほんとの自分を みつめてみよう
自信を持って にげたりせずに
ほんとの自分を だいじにしよう♪
舞台上に90余人がひしめくように並んで、元気いっぱい歌います。
まだ赤ちゃん顔のころから知っている子どもたちです。
みんな大きくなったね。
でも大きくなるにつれ、いろんなことがあるものだよね。
みんなで歌ったこの歌をずっと覚えていてほしいなあと思いました。
みんながみんな、それぞれに違うたったひとりの自分を大切に、
のびのびと、いきいきと、いつまでもそんな笑顔で、いてほしいです。
エンディング曲のあとは、いっぱしのカーテンコール。
役ごとに(ひとつの役を場面ごとに複数人で演じました)
それぞれのテーマ曲の流れるなか、手を繋げ前に進み出てごあいさつ。
ほっとした笑顔たちが、これまたかわいらしくて!
あ~、やっぱりわたしったらカーテンコールに弱いのね・・。
エンディングの曲でぐっとこみ上げてきていた涙が、とうとうつつーーっと。
まさか3年生の劇から泣けてしまうとは思いませんでした(笑)
続いて、締めの6年生。『かんからさんしん』(参考:アニメ版)
太平洋戦争末期、沖縄のツケンという小さな島での物語。
米軍上陸によりいよいよ追い詰められた日本兵と島の人々は、
ガマ(避難用の洞窟)に籠ります。
兵士たちは米軍の投降勧告に応じず、「全員玉砕」の命令とともに、
手りゅう弾が島の人々に配られました。
死のうとするおとなたちと、生きたい、生きよう、とする子どもたち。
クライマックスには、主人公のマサの命を父親の形見のさんしん(三味線)が
救います。
ツケン島の人々が戦争で「いかに死んだか」ではなく「いかに生きたか」
学芸会の最後、そして小学校最後の学芸会にふさわしい、
6年生90人迫真の演技でした。
この子たち、昨年の『あほろくの川だいこ』も素晴らしい出来でした。
もちろん、ぼろっぼろ泣けました。よそのお父さんやおじいちゃんたちまで
泣いていました。
もちろんストーリーの良さもありますが、ひとりひとりが役の気もちを
真に感じているのが見事に演技に出ていたんですね。ほんとうに感動しました。
毎年、6年生というのはさすがにいい芝居をします。
昨年からさらに成長したあの子たちが、6年生として戦争ものに挑戦です。
前半は状況説明のためのナレーションが多く、それほど感情の動く場面も
ないのでわりと淡々と進みましたが、物語の緊張度が増し出したころから、
子どもたちの集中度もぐんぐん上がり、その目や声が真に迫るものに
なっているのには驚くばかり。この子たちはほんとうに感じて動いている
のだなあと思わされました。
二男はガマに籠った村人のひとり。よその子どもがぐずって泣き出すのに
イライラと声をあげそっぽを向いている役。
台詞は一度だけですが、予行演習で先生にすごく褒められたというだけあって、
台詞もそのあとの無言の態度にも焦燥の色がよくうかがえ、わが子ながら
感心しました。あとでほかのお母さんにも褒めていただけて嬉しく思いました。
島の人々の集団自決を思いとどまらせたのは、ユキが歌った「島歌」でした。
ユキの両親をはじめ多くの島の人々が、サイパンなど遠い島でその命を
落としました。沖縄の、日本の人たちのために戦い死んでいった人たち。
島に残った人々まで死んでしまったら、彼らは何のために死んでいったのか。
この「島歌」は誰が歌い継いでいくのか。
ユキの言葉が届き、人々は手りゅう弾を捨て次々に投降しました。
いやあ、もう小学校の学芸会とは思えないほど舞台に引きつけられました。
それぞれの気もちが痛いほど伝わってきて、涙が一気に溢れました。
そしてエンディングは、THE BOOMの有名な「島歌」を全員で合唱。
途中からは、両腕を挙げ踊るしぐさを入れて。
子どもたちはまだ物語の余韻を引きずっているのか、やや硬い表情でした。
泣いている子もいました。
そんな表情の子どもたちを見て、ほんとうに立派になったなあと感慨ひとしお。
そしてまた涙、涙。
劇が終了すると、児童代表のおわりのことばを聞き閉会。
その後、舞台にてクラスごとに記念撮影。
そこでようやくママ友だちの何人かと顔を合わせ言葉を交わしたのですが、
みな一様に感涙しまくったようすで、それを互いに見てはまた泣き笑い。
そのころには、子どもたち、すっかり笑顔ではしゃぎまわっていましたが。
今年も忘れられない学芸会となりました。
子どもたちって、そして演劇って、素晴らしいな!とあらためて思いました。
来春には二男も卒業。
長男が4年生のときから、毎年兄弟2学年の劇を観てきましたが、
来年の学芸会からは、とうとうおちびひとりになります。
なんだか寂しくなってくるなあ・・。
さて、次は大人の芝居をたっぷり見せていただくことにしましょう。
26日『蛮幽鬼』大千秋楽まであとすこし。
子どもたち、インフルエンザにかかるなよっ!!
実はおちびのいちばんの仲良しクンが、なんと学芸会前日にインフルエンザ発症。
いつもいつも一緒にいたおちび。う・・かなり心配。
とりあえず最終接触日から丸3日経過、異常なし。
明日あさってクリアすれば、いちおうOKかしら~~。