名場面・・と言ったら「全部!」と言いたくなってしまうので、
特に好きな場面、印象的だった場面を、書き残しておこうと思う。
全話あらためて見直してから考えたいところだけれど、
とてもそんな時間はないし、これ以上時を置くのも気が萎える。
それに見たら見たで、どれもこれも落としがたくなっちゃいそうなので、
直感勝負(言葉おかしい?笑)で、いざ。
・・と言いながら、もうすでにものすごい迷っている。
該当の回が何話だったか覚えていないのでごめんなさい。調べるのも億劫・・。
順番をつけるのもなんだけど・・敢えて。
1位 殿の最期
もっと時間が経ったらどうかわからないけれど、今はなにはさておき1番。
殿の最期を、あんなに静かで優しくて美しいシーンにしてもらえたことが
すごく嬉しい。「このひとの人生が、ほんとに終わったんだなあ」と
悲しいというより、むしろ穏やかな気持ち。心からお疲れさまと
言ってあげたい気分・・今も。
2位 吉兵衛の最期
上川さんが演技を超えたところまで行ってしまったシーン。
達ての願いで入れたという上川さんのアドリブの台詞に感動!
上川さん=一豊として、ほんとうにこの時代を生きているんだなと
思わされた。吉兵衛が息を引き取った瞬間、空を彷徨う殿の目が・・。
撮影前後のエピソードにも感動。
3位 関が原を前に、家臣を鼓舞
よくぞ上手の大将になられた!吉兵衛ならずとも涙して称えたい。
家臣の名をひとりひとり呼び上げるのは、これも上川さんのアイデア。
台詞そのものもすごくいいのだけど、この台詞に賭ける殿=上川さんの気迫が
すごい!最後の決めシーンのかっこいいことといったら!!
家臣だけでなく馬までも惚れさせた殿でした。
4位 拾との別れ
父である殿を強く感じた。「寺に送られるのは、捨て子だからですか」
という拾の悲しい問いかけに「そうじゃ」とはっきり言い切った殿、
言い切らねばならなかった殿。威厳と慈愛に満ちた言葉、表情、しぐさ、
「真の父親」だった殿に感動。拾役の泉澤くんの名演技もすばらしかった!
別れのとき、父が拾に巻きつけてやった夫婦の手ぬぐい、家族の証、
家族の絆・・。
(追記12/20) ↑ああ、記憶違いでした(恥)拾に「そうだ」と答えたのは
千代でした。殿はそのあと「父の命である」ときっぱり言ったのでした。
5位 母・法秀さまと
法秀さまとのシーンは全部!(反則?)息子の顔になれる殿。
なんというか・・目が違うんだなあ。ほかではああいう目を見ない。
法秀さまと千代のシーンも、みんなとても好き。
息子たちの幸せを願ってやまない、けれど武家の女性としての
厳しさをもって接し続けた偉大なる母・佐久間さん演じる法秀さまが大好き。
法秀=佐久間さんの母親オーラを感じまくりの一豊=上川さん。
ここにも真の、強い母子の絆が。
6位 万福丸処刑のあと
武士としての厳しさを散々に思い知らされたこの時期。悩みモード全開。
見る方も毎回つらかった~。
「功名とはなんじゃ」千代に問いかける殿の涙は忘れられない涙のひとつ。
これを受けた千代の温かいことばも、深く心に残っている。
若い頃のこういうシーンを思い出すと、殿、ひとつひとつほんっとに
よく耐えて乗り越えてきたよね、とすっかり身内気分で、泣けてくる。
7位 開運の馬
まさか手に入れられるとは夢にも思わなかった「龍のような馬」を、
千代のおかげでとうとう自分のものに。
その馬に頬ずりする殿の、とろけるように嬉しそうな顔!
嬉々として、城下をその馬に跨り疾走する殿!
あんな笑顔は、ほかのどんなドラマでも見られないのでは。
あんなに喜んでくれるなら、十両なんて安いもん!?
へそくりの十両をめぐっての、千代とのやりとりもうまいっ!
8位 殿の「敦盛」
見られるとは思わなかったので感激。おそらくもうすぐ見られるであろう
信長の「敦盛」とは絶対違うはずなので貴重(笑)
心中のつらさから酒に溺れての「敦盛」だけど、節まわしなど
すごく丁寧に謡われていたし、また渋い声もよろしくて・・。
さすが上川さん!と思った次第。(信長も期待してます。)
中途半端だけど、敢えて取り上げたかったシーンは、以上のとおり。
(思い切り殿に偏っていることはご容赦。)
というか、いろいろ思い出すうち収拾がつかなくなったのが本音(笑)
思い出のシーン、好きなシーン、ありすぎだもの・・。
つらい涙のシーンが多く上がってしまったけれど、
ほのぼのシーン、笑えるシーンもたくさんあったので、ざっと好きなところだけ。
なんといっても、小りんのことをひたすら千代に詫びる殿。
あんな面白いシーンはない(笑)
「やればできるではないか」「・・でおじゃる」
槍をおでこにゴツン、慌てて滑って床にゴツーン、ほかにも多々。
きっとアドリブに違いない。こそっとやってくれる上川さんが好き♪
徳次郎、治平、よね、拾。どの子役ちゃんたちとのシーンも、
殿の表情がとても穏やかで好き。ちびよねちゃんを膝に抱いて、
千代と会話をしながらも、にこにこあやしてあげているところなんて大好き♪
それから、殿がさりげなく千代の髪や手に触れるところも、すごく好き。
武田さんによれば「殿は果敢に触れることに挑戦していた」とのこと(笑)
どのシーンも、ほんとにさりげなく、とてもいいタイミングで、
うっとりするような夫婦の自然なふれあい。いつも上手いなあと感心してたけど、
上川さん、努力してたのね(笑)吉兵衛のアドバイスにも忠実な殿。
殿と六平太のシーンは、いつもただならぬ緊張感があってよかった。
殿対六平太はそのまま、上川さん対香川さんという演巧者同士のぶつかり合いを
見るようで、どきどきした。老婆?に化けた六平太と殿の激しい取っ組み合い、
見ている方もかなり力が入った覚えがある。
六平太、ほんとに存在感大きかったなあ。
あと、本能寺で濃の最期のシーンがすごくよかった。濃の描かれ方があまり
好きではなかったのだけど、本能寺で逆転サヨナラホームラン(笑)
「殿は地獄、私は極楽。これでは死に別れにございます」(だったか・・)
言った~!そして光秀の目の前で、銃弾を浴びて絶命。変な言い方だけど、
和久井さん、死に方がすごく美しかった。
最後に、シーンではないけどどうしても。
殿の年のとりかたが(言い方が変?)、とにかくすばらしかった!
16歳(だっけ)から61歳まで。
鬘とかメイク、着物などの変化もさることながら、
声や話しかた、表情やしぐさ、を重ねていくありさまがとても自然でよかった~。
上川さんの力もあるし、やっぱり大河スタッフの技術ってすごいなと思った。
とうとう、とりとめもなくなってきた・・。
いいシーン、きっとまだまだ落としているなあ、と思いつつ、
きりがないので、ここらでやめよう。
つくづく、1年間素晴らしいものを見せたいただいたものだと、
心からありがた~く思う。