仙台駅から15分程度で国府多賀城駅到着。駅の裏すぐに相当立派な東北歴史博物館がある。
おお、何も知らないで常設展でも見るかと思って来たら、こんな特別展がやっているとは!
今日は何かイベントがあるらしく、子どもたちが大勢集まっている。弓で動物の的を射るアトラクションコーナーもあった。
開場少し前についてしまったので、9時半まで待って入館する。先に特別展から見ていこう。
■東北歴史博物館「知の大冒険 東洋文庫名品の煌めき」。
「万世師表図」:孔子とその弟子たちの名前を列挙し、教えが広く行き渡っていることを示す図。
司馬遷「史記」:もちろん司馬遷の時代のものではなく、1525年に刊行されたものだが、さすがに「オオッ」とうめいてしまうね。
郭璞傳「山海経」:無首で胴体に目と口がある野蛮人風の怪物が描かれている。
王義之書「蘭亭序」:楷書、行書、草書を広めた王義之の行書。なんだかもうスゴイ。
解縉ほか編「永楽大典」:本文22877巻の百科事典で、正本は焼失。副本の内63巻34冊を東洋文庫で持っているというのだ。
郭麟趾等編「高麗史」:こういう他国の歴史書も貴重なものであっただろう。勝海舟所蔵だったらしい。
「越南婚葬行列図」:「人生七十古来希」というのぼりが描かれている。
トーマス・ラッフルズ「ジャワ誌」:素晴らしい挿絵が見どころだ。
エドワード・ドノヴァン「インド昆虫記」:青と黒の蝶がエッチングと手彩色で見事に表現されている。
ヘルマン、ロベルト編「高地アジア科学調査」:描かれた図には5000m以上の土地も多いそうだ。貴重なものだろう。
「相承図」:アダム、ノア、アブラハム、モーセ、ダヴィデ、イエス、ムハンマドの名前が列挙されているが、なんか違う人が混じっているな。
マルコ・ポーロ口述、ルスティケッロ著「東方見聞録」:これまた驚きを隠せない。
シャップ「シベリア旅行記」:天体観測のためシベリアを旅行し、ロシアのことを「自由のない遅れた国」と書いてエカチェリーナ2世を激怒させたという逸話が紹介されていた。
「イエズス会士書簡集」:マリー・アントワネット所有とされている。
ジョゼフ・ドゥ・ギーニュ編「ナポレオン事典」:なんと漢字辞典なのだが、部首と総画数から文字を読めなくても探すことができる画期的な辞典なのだそうだ。
陳寿撰、斐松之注「二十一史 三国志 魏志 烏丸鮮卑東夷伝」:いわゆる「魏志倭人伝」である。卑弥呼って書いてあるぞ。
何晏編「論語集解」:1315年に書写された、重要文化財。
「文選集注」:「文選」という6世紀前半の詩文集(過去千年の作品が載っている)の代表的な注釈を集めて再編集したもの。それが国宝。
大伴家持ほか編「万葉集」:もうすごい資料連発で、驚かなくなってきたかも。
グイド・ガルチェリ「天正遣欧使節記」;天正遣欧使節団がローマに到着し、法王に謁見し、リスボンへと出発するまでの記録。
仮名垣魯文「安政箇労痢流行記」:コレラが流行し、火葬が間に合わずに棺桶がゴロゴロと置かれている図がある。
モンクヌス「ミヤコ図」:想像で京都を描いたため、やたらと高層建築が多いというもの。
大槻玄沢「環海異聞」:仙台藩の若宮丸という船がロシアに漂流し、そのまま世界一周した人たちの話を記録したもの。
なんだかもう、驚きの展示であった。文章は光に弱いため、撮影はもちろんできない。出口のところにこんな感じの展示があり、これだけ撮影できた。
疲れてきたが、常設展に行こう。
おお、何も知らないで常設展でも見るかと思って来たら、こんな特別展がやっているとは!
今日は何かイベントがあるらしく、子どもたちが大勢集まっている。弓で動物の的を射るアトラクションコーナーもあった。
開場少し前についてしまったので、9時半まで待って入館する。先に特別展から見ていこう。
■東北歴史博物館「知の大冒険 東洋文庫名品の煌めき」。
「万世師表図」:孔子とその弟子たちの名前を列挙し、教えが広く行き渡っていることを示す図。
司馬遷「史記」:もちろん司馬遷の時代のものではなく、1525年に刊行されたものだが、さすがに「オオッ」とうめいてしまうね。
郭璞傳「山海経」:無首で胴体に目と口がある野蛮人風の怪物が描かれている。
王義之書「蘭亭序」:楷書、行書、草書を広めた王義之の行書。なんだかもうスゴイ。
解縉ほか編「永楽大典」:本文22877巻の百科事典で、正本は焼失。副本の内63巻34冊を東洋文庫で持っているというのだ。
郭麟趾等編「高麗史」:こういう他国の歴史書も貴重なものであっただろう。勝海舟所蔵だったらしい。
「越南婚葬行列図」:「人生七十古来希」というのぼりが描かれている。
トーマス・ラッフルズ「ジャワ誌」:素晴らしい挿絵が見どころだ。
エドワード・ドノヴァン「インド昆虫記」:青と黒の蝶がエッチングと手彩色で見事に表現されている。
ヘルマン、ロベルト編「高地アジア科学調査」:描かれた図には5000m以上の土地も多いそうだ。貴重なものだろう。
「相承図」:アダム、ノア、アブラハム、モーセ、ダヴィデ、イエス、ムハンマドの名前が列挙されているが、なんか違う人が混じっているな。
マルコ・ポーロ口述、ルスティケッロ著「東方見聞録」:これまた驚きを隠せない。
シャップ「シベリア旅行記」:天体観測のためシベリアを旅行し、ロシアのことを「自由のない遅れた国」と書いてエカチェリーナ2世を激怒させたという逸話が紹介されていた。
「イエズス会士書簡集」:マリー・アントワネット所有とされている。
ジョゼフ・ドゥ・ギーニュ編「ナポレオン事典」:なんと漢字辞典なのだが、部首と総画数から文字を読めなくても探すことができる画期的な辞典なのだそうだ。
陳寿撰、斐松之注「二十一史 三国志 魏志 烏丸鮮卑東夷伝」:いわゆる「魏志倭人伝」である。卑弥呼って書いてあるぞ。
何晏編「論語集解」:1315年に書写された、重要文化財。
「文選集注」:「文選」という6世紀前半の詩文集(過去千年の作品が載っている)の代表的な注釈を集めて再編集したもの。それが国宝。
大伴家持ほか編「万葉集」:もうすごい資料連発で、驚かなくなってきたかも。
グイド・ガルチェリ「天正遣欧使節記」;天正遣欧使節団がローマに到着し、法王に謁見し、リスボンへと出発するまでの記録。
仮名垣魯文「安政箇労痢流行記」:コレラが流行し、火葬が間に合わずに棺桶がゴロゴロと置かれている図がある。
モンクヌス「ミヤコ図」:想像で京都を描いたため、やたらと高層建築が多いというもの。
大槻玄沢「環海異聞」:仙台藩の若宮丸という船がロシアに漂流し、そのまま世界一周した人たちの話を記録したもの。
なんだかもう、驚きの展示であった。文章は光に弱いため、撮影はもちろんできない。出口のところにこんな感じの展示があり、これだけ撮影できた。
疲れてきたが、常設展に行こう。
通ったことは何度もあるのに、街なかを歩いたことはほとんどありません。
で、さすがに王羲之の真筆はこの世に無いと思われるので、後世の臨書か、拓本か何かでしょうが、それにしてもなかなか貴重な資料が多そうですね。
王羲之の展示は、王羲之「書」とあったので、写しか何かだったと思います。
東洋文庫の展示は思いがけないもので、大変良かったです。
それもありますが、何より仙台という街に潤いを感じました。
古いものも残っているし、街中に緑も多い。
さすがだと思いました。