散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

20210627ギャラリー巡り

2021-06-27 15:00:19 | 美術・アート
本日は近美→三岸→紀伊国屋→プラニスの4か所。

土曜日は終日休養してしまったため、珍しく日曜日に街中へ。今日は暑くなりそうなので、なるべくそれを避けるため、9時に出発。



■北海道立近代美術館「小原道城・署と水墨画個展」。私が持っている美術館友の会の会員資格が6月までなので、早めに来ようと思っていたのである。開場少し前につくと、驚くことに30人くらいの行列が出来ている。やっぱり絵画人口より書道人口の方が多いということかな。私は行列が無くなるまで、近美の前庭を散歩する。



これはポプラの綿毛か。写真で見ると何となくいい雰囲気だが、すぐそばに結構大きな道路があるので、大したことはない。



3分ほどすると行列もなくなり、検温・記名をしてから会場へ。

「牡丹」:白地にカラフルな牡丹。なんというか、「ド華やか」な作品である。
「鶴遊」:これは金地に悠然たる文字。下品になっていない。
「牡丹」:この世のものとは思えないカラフルな蝶2匹。影で立体感があるため、西洋風でもある。

「鵬遊」:「鵬」という字には鳥の形が見え、「遊」という字には子供の姿が見える。象形文字的な感じ。
「小品貼り交ぜ五十枚」:さまざまな書と画があり、これを見ながら酒が飲めそうだ。
「山水」:古典的な中国風山水図。幽玄な雰囲気がある。

「山水図」:高い崖の間をうねるように川が流れる。さらに遠くには高い山がそびえたっている。
「紅梅図」:くどい程に「紅」梅。

私はもう一つ「書」に興味が持てないのだが、結構な数の水墨画が展示されていたので、まず面白く見ることができた。展示会場は最初こそちょっと混雑していたものの、途中からはゆとりをもって見ることができるくらいである。なお、展示目録の作品タイトルには、主題の次に「賛」の一部が記載され、それぞれ区別がつくようになっているのだが、簡単に変換できない文字が多いので、省略させてもらった。

そういえば、入場時に小原道城「薫風」と描かれた団扇が配られていた。結構、しっかりした品物である。

 





知事公館の庭は7月11日までは入れない模様。



■三岸好太郎美術館「貝殻旅行 三岸好太郎・節子展」。最初に言っておくと、おすすめの展覧会である。

入館してすぐのところに、今回のテーマである貝が飾ってある。



三岸節子「自画像」:例の有名な自画像である。目が特徴的。
三岸節子「風景」:好太郎の東京近郊の風景画に似ている。何となく、二人の作品がシンクロしている所はあるね。
三岸節子「花・果実」:後ろの屏風のようなものに文様(字?)があり、オリエンタルな雰囲気。

三岸好太郎「裸婦」:個人蔵なので、おそらく初見ではないだろうか。背景の屏風は色・文様ともに節子が描いたものに似ている。
三岸節子「室内」:今度は絨毯がまた同じような色合いなのだ。そして室内には金魚鉢、花瓶と花があり、好太郎作品との類似性を感じる。
三岸好太郎「オーケストラ」:宮城県美術館からこの作品が登場。

三岸好太郎「雲の上を飛ぶ蝶」:下半分の雲はふわふわしているようにも、冷たい雪のようにも見える。
三岸好太郎「旅愁」:下のテーブルに3つの貝殻、作品の大部分は思い切って窓で切り取り、空と海だけが見える。
三岸好太郎「海と斜光」:福岡市美術館の有名作品。ピンクの砂浜がズバッと斜めに入ってくるところが良い。

三岸好太郎「海と斜光」:名古屋市美術館のこの作品は女性像がない分、より空虚な気配もかんじさせる。この辺、一連の作品を見ると、微妙に違う印象が感じられ、面白いものである。
三岸好太郎「煙突と蝶」:今回、高輪画廊から出品された作品も多いが、これは初めて見た。資材やパイプライン、工場の建物の上を蝶が飛んでいる。
三岸好太郎「女の顔(絶筆)」:遺族一同から今回の展覧会を記念して、寄贈される作品。

三岸節子「月夜の縞馬」:夜の動物ということで、国松登の作品を思わせるところがある。
三岸節子「摩周湖」:これは北海道立近代美術館所蔵だが、節子が北海道を描いた唯一残っている作品なのだそうだ。摩周湖の緑が素晴らしいのだなあ。
三岸節子「室内」:パステル調、ナビ派を思わせるような不思議作品。一時期こういうのもあったのか。

三岸節子「鳥と女と」:初渡欧後に描かれたということで、埴輪をモチーフにした和風シフト作品になっている。
三岸節子「太陽」:大磯に移り住み、上から緑・太陽の黄色・青・黒に近い濃紺と、どこかの国旗のデザインのようである。
三岸節子「グアディスの家」:赤い屋根、白い建物がブロックのようにゴツゴツと描かれており、後期作品はこういうイメージだよな。

三岸好太郎「サーカス(未完)」:柵と火の輪くぐりの輪であろうか。人のいないサーカス風景。
三岸好太郎「アトリエの庭」:画中画が描きこまれており、地味だが見どころのある作品。



ふらっと喫茶コーナーの方に行き、目についた「春の野辺」(作品は所在不明)に登場する好太郎・節子をモチーフにしたキャンディを購入。たまにはお金を使っていこう。

 

ここから、札幌駅方面へ。最近歩いた道ばかりなので、通ったことのない、北5条通りの1本南にある中通りを歩いてみる。



少しすると行き止まりになってしまい、結局は北5条通りへ。北大植物園の北側を歩いて、札幌駅前に到着。昼前だが、もう暑いといっても過言ではない(道端の温度計は30℃になっていた)。



昼食後、本屋さんに行ってから(収穫なし)、エスタへ。

■プラニスホール「アール・デコール 装飾と空間のはざまに-北の美術の新地平」。毎年書いているような気もするが、テーマが有るんだか無いんだかさだかではない、プラニスホールの展示である。美術は少なからず「装飾的」でもあるし、どの辺が「新地平」なのかよくわからないんだよねえ。

森迫暁夫「どこまでもつづくとてもしずかでおおさわぎな森」:森にあるこまごまとしたものの上に、緑の流れのようなものがオーバーラップしている。洛中洛外図の雰囲気か。
川上加奈「ワインの人」:ブドウの木を象った人。ブドウの実と蛇口が付いている。
佐藤綾香「魚群」:川を上る鮭がはみ出てきそうな作品だ。

佐藤綾香「青蜜柑」:今度は青々とした香りが漂ってきそうな作品。
宇野嘉祐「karma」:イソギンチャクのような海中生物。水中から水面に反射した姿が見える。



この後、休憩してから、場所の関係上、ニセコ行きのバスに乗り帰宅。
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甘味と珈琲

2021-06-27 14:00:02 | 食べ歩き
本屋さんでは収穫なく空振り。これで帰るのもつまらないということで、エスタのコーヒーショップ「PSC」へ。ここは以前、喫煙者の楽園だったのだが、全面禁煙になってから、何となく空いている印象なのである。そして、ケーキセットの値段が安いのだ。

アイスコーヒーとピスタチオクリームのケーキを選び、奥の席へ。先客1名が入口横の席にいるが、全体的には実に空いているのだ。



店員氏が注文の品を持ってきてくれた。



薄めのスポンジ生地の上にチョコクリーム、ピスタチオクリームの乗ったケーキ(正式名称失念)はそこそこ甘い。それに苦みの効いたアイスコーヒーということで、この組み合わせはちょうど良いね。

ケーキとアイスコーヒーの相性を楽しんで、後から客が3名ほど来たところでしょうがない、帰ることにするか。



エスタにいたので、バス乗場からニセコ行きのバスに乗り、帰宅。あまり疲れないで済んだ気がする。
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贅沢な昼食(18)

2021-06-27 12:03:04 | 食べ歩き
今日は街中に出てきたにもかかわらず、アルコールを飲めないので(自分ルールで禁酒日)、ちょっといいものを食べに行くことにしよう。札幌駅前に来て、焼肉店も開いているなあと思いながら、とある店が目についた。私は以前、ラフィラの食堂街でたまに一人しゃぶしゃぶを食べることがあったのだが、ラフィラが閉まってから、その機会を失っていた。この「SSO」という店はどうだろうか。

時間が早いので1番目の客になってしまい、空いている席に案内される。今や食べ放題というのは全くありがたくないので、食べ切りセットという一人前のセットメニューにしよう。タブレットで手こずりながら、スープ2種(釧路根昆布だし、旨辛火鍋だし)を選び、飲物をパスし、三元豚と桜姫鶏セットという一番値段の安いセットを注文する。



肉は手前から桜姫鶏、三元豚カルビ、三元豚ロースである。



野菜は朝採れレタスというのが自慢らしく、その他、白菜、大根、人参、エノキ(茶色)、水菜? がついてきた。



スープが沸騰するまで、チョレギサラダをつまむ。この付け合わせは時間つぶしにも持ってこいだ。



そして、まずは根昆布だしとポン酢のオーソドックスな組み合わせで食べる。



ふむふむ、これは十分美味い。後半戦はゴマたれを登場させて、旨辛火鍋だしの方へ。一旦こちらに移ると、刺激があって元のあっさり味には戻れなくなるのだ。



ということで肉と野菜を食べつくしたところ、後からきしめんが到着。しかしながら、鍋に投入してみると少し透明になり、きしめんというよりは、米粉を使ったフォーのようでもある。



クーラーは効いていたが、食べているうちに暑くなってきたので、最後にデザートを食べるという手もあったのだが、それは別場所にしておこう。ボリューム的にはこれで満足。食べ放題にする意味はもはやないのである。食べ放題はつみれも頼めるなど、メニューの幅が広がるのだが、値段が倍くらいになるんだよね。

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