本日は芸森→さいとう→SONY→三越→富士フイルム→大通り→紀伊国屋の7か所。
結構早い時間に家を出る。地下鉄、バスの乗り継ぎのことを考慮して行動していたら、予定より1本早いバスに乗ってしまい、かなり早めに到着。たまに写真でも撮影するか。
芸術の森入口では私以外に3人ほど降りたのだが、芸術の森センターのほうに歩いて行ったのを見ると、お仕事の人達なのかも。美術館方面に歩いているのは私一人である。
美術館入口についたのも、まだ開場10分くらい前である。入口に立っていると「観覧はまだですが、寒いので中に入ってください」と親切な応対で、先に手の消毒と連絡先の記入を済ませる。トイレに行き、リーフレットを物色してから、「ポスター展は大丈夫ですから」ということで、第2会場のポスター展を先に見る。
会場では芸術の森で開催された、展覧会のポスターが展示されている。一番古いものがこの「ロダン展」「ムンク展」だろう。私はまだ美術に興味のない時代だったので、どっちも見てないんだよな。
展示されている中で、最大入場者数は「男鹿和雄展」の137,467人、最少入場者数は「北の創造者たち'91」の1,636人である。4桁入場者の展覧会というのも結構あって、やりきれないだろうなと思う。
■札幌芸術の森美術館「札幌ミュージアム・アート・フェア」。
阿部典英「手の塔」:大丸藤井セントラルから出品。良いアート作品であっても、購入して家のどこに置くかというのは別問題である。
川上りえ「Element of Earth(Glass Type)」:GALLERY門馬から出品。確か、クロスホテルのアート展でも見たことがある作品だが、かなり欲しくなる造形で、売れ行きも良いようであった。
下沢敏也「Re-birth[虚]」:GALLERY円山から出品。陶板だが、絵画的な作品。
板津邦夫「飛行船と彫刻のある風景」:ギャラリーシーズから出品。あっさりしたシンボリックな版画。抽象寄りでセンスが良い。
上嶋秀俊「いのちのかけら-1~5」:ギャラリーレタラから出品。色彩がカッコ良く、全部売れていた。売れる売れないは値段のゾーンと人気で、あからさまに差がつくね。
風間雄飛「やまやま」:様々な山が描かれており、どれを購入するかはセンスが問われるような気がする。
→写真右奥は、武田浩志「portrait」。動く作品なので、ぜひ監視の方に動かしてもらうといい。
ちなみに、現実の物体欲には欠け、作品を置くスペースもない私はささやかながら、久野志乃作品の絵ハガキセット(全8枚)を購入。
→こちらは展示されている作品。
私以外の観覧者は時間が早めということもあり、3~4人だった。安心してご覧あれ。
バスの時間待ちでクラフト工房へ(工芸館は開いていなかった)。仕切りだらけで、何となく風情がない。
■さいとうギャラリー「New Point vol.18」。
畑江俊明「人をくったハナシ…」:ワイヤーのようなもので作った口と歯のある造形。
水戸麻記子「北海の三大怪獣終結!」:カジカとゴッコとアマビエを怪獣チックに取り上げた作品。ゴッコは腹の中央にある吸盤が、ベムスターを思わせる。
小川豊「心のひだ」:小品だったが、淡いピンクで筆のタッチが柔らかい(例のウロコのようではない)作品に変貌。さて、この先どうなるのか。
今年の冬は雪祭りの準備がない。
■大通美術館「楢原武正展」。今回は「墨によるインスタレーション、壁面20m、他」ということで、壁面に書道ではないが、文字を描いた作品が所狭しと張ってある。あちこち見ながら、自分の好きな字を探すのが良いのではないだろうか。私は白色が混じり、吹雪を思わせる「風雪」、まさに混沌とした「混沌」が気に入った。
「馬」と書いてあるものが多いので、後で楢原さんに「馬が多くて、今年は何年なのか分かりませんね」と言ったら、「十勝地方に住んでいた時、開墾のための馬を見たのが忘れられなくてね。子供のころだから漠然と見ていたのだろうけど、今でも印象に残っている。少し上手く表現できるようになった気もするけど、まだまだです」とのことであった。後は「花」という字も「野に咲く花もあれば、売物の華やかなものもある。それを表現しようとすると、どうしていいのか難しい」と。
私もかなり続けて毎年伺っているので、名は名乗っていないが(芳名帳は書いてます)顔を覚えてもらっているようだ。「今年もありがとうございました。また、来年伺いますから」というと、「来年もやる予定ですよ!」とお元気な楢原さんであった。
■紀伊国屋ギャラリー「路地裏探索 道草画報 松本浦作品集」。札幌を中心に、北海道内・外も含めて、懐かしい建物や通りを描いたスケッチ展。札幌の建物はだいたい記憶にあるもので(無くなった建物もある)、こういう記憶のとどめ方も写真と違う意味で重要であろう。