「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの受験アドバイス:心が暖かくなった合格の知らせ

2012年02月21日 | 受験

 

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長野県の菅平高原では、19日朝マイナス29.2度を記録し、州で観測された最低気温記録を更新するなど、まだまだ日本列島は寒い日が続いています。

私の実家がある新潟市秋葉区でも、今年は雪が多く、60cmを越える積雪が観測されているようです。

先日そんな寒さを吹き飛ばす、心温まるメールをある方から頂きました。

その方とは、以下のブログで紹介した、算数の指導法に関するメッセージを頂いた受験生の保護者です。

マッキーの受験アドバイス:ブログのメッセージに答える


【頂いたメール】 (一部学校名が特定されないよう省略してあります。)


先日は突然のメールにもかかわらず親身にアドバイスして下さり本当に有難うございました。

あの日から繰り返し、速さの問題を猛特訓し克服できました。

~~大学附属中学校に合格できました!!

~~~本当に力になりました。(速さの問題は必ず出題されますので・・・)

合格発表の受験番号を見つけた時の感動と子供の笑顔は今も忘れられず、応援して下さった全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

ただ、今回本当に嬉しかった事は、~~試験が終わり子供が戻って着た時に「ママ、僕全て出し切った。もしこれで落ちても悔いないわぁ」と清々しい笑顔で言ってくれた言葉でした。

成績やメンタルな面で大変な時期もありましたが、あきらめずに乗り越えた事で、今後辛い事があっても絶対に頑張れると思います。

遅くなりましたが先生にご報告したかったのでメールさせていただきました。

~~~。


(満開のロウバイの花:2月19日)

【私の返信メール】


お知らせありがとうございます。
文面からも、合格の喜びがひしひしと伝わってきて、私もとても嬉しく思います。
それは、教え子の合格と違った、花開いた桜を仰ぐような爽やかさを感じるメールでした。
本人も力を出し切れたと感じ、結果合格を勝ち取れたことは、素晴らしいことです。
メールを頂くほど、アドバイスできたわけではありませんが、ともに喜びたいと思います。

国立の入試は特別で、全方位の学力が要求されます。
実は、私の子どもも筑波の附属に中学入試で入学しました。
「灯台下暗し」の諺通り、テスト数日前に、過去問の出来を確認すると、全くやっていないことが判明。
併願する私立とは全くテスト形式が異なることを教え学習させたことを、懐かしく想い出しています。

中学生になれば、交通費も大人。
だんだんと、親から距離を取り始め、自立の道を歩き始めます。
努力して身に付けた難関校に合格できる学力と、合格した自信が、これからの糧となることでしょう。
健やかに成長されることを祈っています。

マッキー


(冬の間中咲いている、ジャノメエリカ)

受験生にとっても、その保護者にとっても、厳しい試練とも言える受験シーズン。

その真っ直中に居て、神経をすり減らす進学教室の教師として、自分が直接指導した生徒の合否は、さまざまな思いが交錯して、よい結果であれ喜びの中にも複雑な思いが混じります。

しかし、今回頂いた合格のお知らせに、私は純粋に嬉しく感じました

遠方に住む顔も知らない受験生とその保護者が、合格の喜びに浸っている情景が、心温まる風景として脳裏に浮かんできて、微々たるアドバイスだけでしたが、僅かでもお役に立てたことが嬉しかったのです。

このメールを頂いて、最も印象に残ったことは、「ママ、僕全て出し切った。もしこれで落ちても悔いないわぁ」と、テスト後に受験生であるお子さんが言った言葉でした。

受験生として、自分の学力を本番に出し切れるか?・・・それは重要な課題です。

体調や精神的な状態といったコンディションを整え、志望校の入試問題の対策を立て試験に臨むことによって、始めてこうした言葉が出てくるといってよいでしょう。

しかし、風邪などの体調不良、不慮のアクシデントなど、そうしたことを阻害する要因もあり、充分に自分の力を出し切れる入試を経験できれば、それだけで幸運といえます。


塾の教師の視点で見れば、入試の合否はすべてと言ってよいほど重くシビアな審判なのですが、もっと広い教育的見地で考えれば、不合格もその結果を活かしていく道が存在することは確かです。

また、反対に「燃え尽き症候群」とも言われる、激戦を制したあと目標を見出せずに、意欲を喪失して虚脱感に襲われる生徒もいます。

結果が出た後は、周囲の大人が広い視野にたって、合格しようが不合格であろうが、さまざまな配慮とサポートをしてあげることが大切です。

今年は梅の花も、早咲きの桜の開花も、だいぶ遅れているようですが、今回のメールの受験生と保護者には、そんな寒さも吹き飛ぶほど、既に「桜咲く」の春が一足先にやってきたことでしょう。

(注)今回のブログは、メールを頂いた先の保護者の了解を得て作成しました。



最低気温の記録を塗り替えた19日の朝、

寒風の吹く公園の地面の落ち葉の中から、

青々とした雑草の新芽が顔をのぞかせていました。




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