「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの随想:Out of the blue

2021年04月12日 | 時事随想

 中国の「香港国家安全維持法」に基づく香港の民主派に対する弾圧で、昨年の夏に「雨傘革命」をリードした周庭(アグネス・チョウ)さんが後ろ手で逮捕連行される映像が世界中に衝撃を与えました。その後釈放された周氏は、昨年12月2日、禁錮10カ月の実刑判決を受け、重大犯罪で実刑を受けた女性成年受刑者が収監される大欖女子懲教所と呼ばれる刑務所で新年を迎えることとなりました。



 ミャンマーの首都ネピドーで行われた国軍のクーデターに抗議するデモで頭部を撃たれた女性(20)が死亡したニュースも話題となり、この女性は現地でクーデターへの抵抗の象徴となっているそうです。



 本来、女性はどちらかといえば、戦闘的ではなく平穏を願う立場となることが多いのですが、ジャンヌ・ダルクのように、戦闘の最前線で活躍し、人々を奮い立たせることもあります。日本においても、60年安保の東大生・樺美智子さん死亡は、多くの人に衝撃を与え、私自身も小学校低学年でしたが、そのニュースを見て強い印象を受け、私の青春に大きな影響を与えた出来事でした。



 サイレントマジョリティーは、米国大統領ニクソンが演説で使用し有名になった語であり、「静かな多数派」「物言わぬ大衆」とも訳され、政策に対し一部に反対意見があっても、意思表示をしない大多数は肯定していると解釈する考え方で用いた言葉です。香港やミャンマーの抗議デモは、自分の立場を危うくするだけではなく、生命の危機もある行為ですが、それでも自分の意見をしっかりと表明する勇気は素晴らしいと私は考えます。



 「サイレントマジョリティー」は、女性アイドルグループの「欅坂46」のデビュー曲でもあります。つんくがプロデュースするモーニング娘が、女性の性的な面にスポット当てて、オタクに受ける楽曲を扱うのに対して、秋元康は乃木坂46で、上品な可愛らしさを全面に出し、欅坂46では、女性の可能性をより強く感じさせる戦闘的とも言える楽曲を歌わせて評価を得ました。十代の女性アイドルが、個人的な青春を語るのではなく、本来持っている社会的なエネルギーや能力を強く認識させる演出は、革新的だと思います。



60年安保の敗北から立ち直れない若者は、「尾崎豊」の「15の夜」で、退廃的な若者を歌いました。

盗んだバイクで走り出す 行き先も解らぬまま
暗い夜の帳の中へ
誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に
自由になれた気がした 15の夜

 「想定外」の「変化」と「変革」の現代に、抗議デモの若者や不良とレッテルを貼られそうな若者の反逆的な言動は、実は必要だと思われますが、おとなしくなった日本の若者よ、それでいいのだろうか?



 上品な可愛らしさを全面に出した乃木坂46の、最新の4期生の楽曲は、今回のブログの表題の「Out of the blue」です。「青の中から」という意味ではなく、「the blue」は「the blue sky」の意味で、日本の「青天の霹靂」の「快晴の空に不意に轟いた雷の音」と全く同様で、「突然」という意味のイディオムです。そのMVは、旅館の壁をぶち破るほど激しい枕投げが繰り広げられる映像で、グループも個人にも、変革を求めるプロデュース側の思惑が透けて見える楽曲となっています。トップアイドルグループとして国民的な人気を持つ乃木坂46ですが、その主役だった1期生の多くが卒業した現在、新たな模索が始まっているのでしょう。



【画像は最近の自宅周辺のものです。】

上から順に、モクレン。シャクナゲ、フジ、八重桜、川面のボート、チュウリップ、ツツジ。桜の季節から一気にツツジの季節に移り変わっています。私が最も季節の移ろいを感じたのは、川面に浮かぶボートを見たときです。川の水が温む季節となったことを、ボートを漕ぐ人たちの笑顔で感じました。

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マッキーの『四季を楽しむ』:春分も過ぎて春本番

2021年03月21日 | 四季の植物と風景

 今年は3月20日が春分の日でした。春分の日は、真東から日が昇り、真西に沈む日であり、昼と夜の長さが等しくなる日(実際は、昼のほうが少し長い)と一般的に言われる日です。夜よりも昼の長さが長くなり、明らかに春の訪れを感じられる日といって良いでしょう。今年は、ソメイヨシノの開花宣言が平年よりも早く、入学式ではなく卒業式を彩る花となりました。下の画像は、白いオオシマザクラ、ソメイヨシノ、陽光、啓翁桜、その下はハナモモの花です。











 桜の花の開花を号砲として、植物の活動が活発になり様々な花が咲き始めます。私の周囲も一気に様々な色彩に彩られます。近隣の公園では、下のような花が咲き始めていました。順に、黄色いレンギョウ、白いユキヤナギ、ムスカリ、キンギョソウ、色とりどりの花壇。











最近は、モクレンの木を見つけることは難しく、ハクモクレンの木は至るところにあり、花の最盛期を迎えています。これからピンクや白のハナミズキ、それに少し遅れてヤマボウシの白い花が咲き始めます。

 土手には、土筆も顔を覗かせていました。私は土筆を見ると、福岡出身の友人を思い出すようになりました。春を感じる食材として、福岡地方は土筆を味わう地域だそうです。私も料理して食べてみましたが、家族には不評でした。最近、近くでユスラウメ(下の画像3番目)の白い花を発見しました。しばらくすると赤い実をつけます。かつて山から降りてきた山里で、おばあさんが育てているユスラウメの実を頂いたことを思い出します。ちょっとした人との出会いが、人生を様々に彩ることを感じることがあります。





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マッキーの『四季を楽しむ』:ハクモクレンが咲き始めた

2021年03月08日 | 四季の植物と風景

 3月に入り、ますます春めいてきた今日この頃です。駅まで行く途中にある公園のハクモクレンが咲き始めました。紫色のモクレンよりも、このハクモクレンの方が奇麗だと私は感じています。また見応えあるこの木が咲いている都内の数カ所を思い浮かべることもできます。





 梅の花も見頃を迎えています。新型コロナウイルスで、梅の名所に出かける気持ちにならず、近隣の公園に咲く梅の花を眺めています。



 白い桜の寒咲大島桜や、朱色が美しいカンヒザクラなど、カワヅザクラ以外の早咲きの桜も咲き始めています。カンヒザクラは、ヒカンザクラとも呼ばれています。どちらかといえば、緋色の美しい寒桜という意味では、ヒカンザクラが意味のある呼び名ですが、彼岸桜と間違えやすいので、最近はカンヒザクラが一般的な呼び名のようです。故郷の新潟では見かけたことのない桜ですので、その色と花の形状から、桜の種類の花だとは初めは知りませんでした。

 様々な種類の椿の花も至る所に咲いています。木偏に春と書いて椿ですので、冬が終わり春がやってきた時期に咲く花の代表的な植物です。色の変化やよく見ると花の形状も多種あります。サザンカとの区別が難しいのですが、咲く時期と、椿は散るときに花首からぽろりと落ちます。木の下に花首から落ちている花を見かけたら、それは椿です。「首から落ちるので縁起が悪い花」とも言われましたが、それは武士の時代の話です。









 ヒュウガミズキの小さな可憐な花も咲き始めています。トサミズキもありますが、私には区別が付きませんので、近隣に多く咲くヒュウガミズキとしておきます。ホトケノザも咲いています。明らかにオドリコソウの仲間であることは一目瞭然です。気をつけたいのは、春の七草のホトケノザは、正式名コオニタビラコでキク科の多年草で、無論食用になります。しかし、今回取り上げたホトケノザは、食用にはなりません。





 菜の花も最盛期を迎え、強い芳香を周囲に漂わせながら多くの昆虫を集めています。カワヅザクラもまだまだ見頃となっています。カンヒザクラの遺伝子の影響で、緋色の入った綺麗な色の見応えのある花を咲かせています。



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マッキーの『四季を楽しむ』:河津桜が咲き始めた

2021年02月20日 | 四季の植物と風景

 早い地方では、河津桜が咲き始めたというニュースを見て、近隣に植えられていて、毎年楽しみにしている河津桜の並木がどうなっているか調べに行きました。すると、咲き始めているではありませんか。季節の到来は、私たちを裏切らない。人間の世界が、どんなに混乱していても、春は確実にやってくる。

 河津桜は、オオシマザクラとカンヒザクラの交配種だと言われています。本州の野生種のサクラには寒い時期に咲かない仕組みがあるのですが、カンヒザクラは、台湾と中国南部に分布する桜で、この遺伝的性質により、河津桜は早咲きであり、朱の色が強い美しい桜です。

 ファイザー社の新型コロナワクチンが承認され、2月17日からは医療従事者への接種が始まりました。気を緩めることなく予防対策を十分に行い、ワクチンの接種が進めば、新型コロナを克服できるだろうと、希望も見えてきた昨今です。





 年が改まって最も早く咲き始める花は、スイセンでしょう。スイセンが元気にまだまだ咲いています。ギリシャ神話に出てくるナルキッソスの話は日本でも有名です。彼は自分に恋して死んでしまう美少年で、「ナルシスト」の語源にもなっています。彼が死んだ跡に咲いた花がスイセンなのです。スイセンの英名は「ナルシサス」です。和名の水仙は、水辺に育ち仙人のように寿命が長く清らかなという意味から名付けられたとされています。



 菜の花が咲いていました。私が小学生の頃、家族で阿賀野川の河原へ遊びに行ったとき、冠雪した山々を背景に、菜の花が一面に咲いていた光景が今でも忘れられません。菜の花は、やはり春の到来を感じさせる花の代表だと思います。春の訪れを告げる野菜として、菜の花などのつぼみと花茎、若葉をナバナといいます。私は、独特なほろ苦いナバナの辛し和えが好きです。やはりこの季節には、いただきたい食べ物です。

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マッキーの随想:「櫻坂46」は やはり特別なグループか

2021年02月16日 | 時事随想

 平手友梨奈が抜けた「欅坂46」は、グループ名を変えて「櫻坂46」として、紅白にも出場するなど活躍しているようです。圧倒的な、絶対的なエースとしてセンターを務めてきた平手友梨奈がいない欅坂46は、名前さえ変えなければならないほどの変化がありました。絶対的センター・平手友梨奈がいて、その他のメンバーは平手のバックダンサー的な存在であった欅坂46の時代から、楽曲によって適任者がセンターを務める現在の櫻坂46に変わり、グループのメンバーが生き生きとしているようにも見えます。私が感じたそんな状況について、今日は綴ります。

 櫻坂46のファーストシングルは、2020年12月9日に発売された「Nobody’s fault」です。カップリング曲の「Buddies」と「なぜ恋をしてこなかったんだろう?」を合わせた三曲は、その曲に合わせたセンターを選んでいます。代表曲の「Nobody’s fault」は、欅坂46のDNAを感じる主義・主張を前面に出した激しいダンスの曲です。そのセンターは、森田ひかるが務めています。グループの中で一番背の低いメンバーですが、エネルギッシュな踊りと意志の強さを感じる眼差しが印象的です。

 「この世界を変えようなんて 自惚れてんじゃねえよ 泣き言なんか聞きたくもねえ どんなに悔やんでも 叫んだって… やるか?やらないのか?それだけだ もう一度 生まれ変わるなら No! No! No! 綺麗事を言うな 洗っても洗っても落ちない泥だ それでも生きる 強さを信じろ No! No! No! Nobody's fault」・・・まさにこの歌詞は、欅坂そのものだ!

 「Buddies」のセンターは、坂道グループ唯一の中学生で最年少の山崎天が選ばれています。綾瀬はるかに印象が似ていると私は感じましたが、仲間とのつながりや絆をダンスで表現していて、若者に元気を与える楽曲に適任だと思われます。

 「Yo! 元気かい? 君に会いたかったよ Yo! ご覧よ こんな真っ青な空 Yo! 世界は何も変わっちゃいない Yo! 僕たちは あの頃と同じだろう? Yo! 季節の風 花の香り Yo! 緑の木々 漏れる日差し 生きよう 生きよう 生きよう We are buddies We are buddies We are buddies~」・・・若者に対する応援歌だろうか。

 「なぜ恋をしてこなかったんだろう?」のセンターは、藤吉夏鈴です。個性的なかわいらしい感じの顔立ちのメンバーです。恋愛に消極的な少女が、恋に目覚めるというストーリの楽曲で、やはり適任なセンターだと感じます。

 「迷っている人たちよ すぐに告白しちゃいなさい そばで見ている観客より 見つめ合って 抱き合って キスをしましょう 幸せは 参加すること」・・・欅坂の楽曲には、「サイレントマジョリティ」や「不協和音」といった主義主張の強いものと、「世界には愛しかない」や「二人セゾン」のように少女趣味の強い楽曲がありますが、この曲は後者に属するでしょう。そうした楽曲とセンター藤吉夏鈴の感性がフィットしています。



 他のグループと違って櫻坂46のセンターは、その楽曲を代表して表現する趣向が強く、中心的な役割を果たしています。それは、平手友梨奈の役割を継承しているのでしょう。乃木坂も、楽曲により適任者をセンターに据えます。日向坂は、小坂菜緒がダントツの人気らしく、小坂菜緒がセンターを務める楽曲が多いようです。いずれにしろ、楽曲の印象を決定するセンターに立つメンバーは、それなりの風格と表現力があります。それが天性の才能なのか、それともたゆまぬ努力の結果勝ち取った能力なのかは分かりませんが、大変興味があります。



 オーディションを経て乃木坂のメンバーになるだけでもすごいのに、楽曲ごとにその中から選抜メンバーが選ばれるという厳しい現実があります。生まれながに持っている能力なのか、それとも後天的に勝ち取った能力なのか、私の仕事柄後者であると思いたい。ダンス力や歌唱力は無論のこと、容姿さえも努力で勝ち取ったと思われるメンバーがいるからです。ただ、そうした人でも、努力すべき対象を見抜く鋭い感覚、「感が良い」と表現できるセンサーを持っていると感じます。グループのセンターに立つのは、アイドルを目指して努力してきた人たちにとって、目指すべき目標だろうと思います。私は、こうした女性アイドルグループに、ハロプロのモーニング娘のような色気を前面に出す演技に興味がありません。青春にそして人生に立ち向かっていく楽曲とメンバーの生き方には関心があります。櫻坂のセンターは、他のグループよりも楽曲の印象を決定すると言ってもよいほど重要な役割を担っていると思います。ファーストシングルの三曲のセンターを見ながら、欅坂がそうであったように、少女のエネルギーと世の中を変えていく主体となり得る可能性を感じました。

(注)載せた写真は、かつて新宿御苑で同じ季節に撮ったものです。

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