「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの『四季を楽しむ』:都内で楽しむ紅葉

2018年12月08日 | 四季の植物と風景

 12月2日(日)、新宿御苑を経由して神宮外苑のイチョウ並木を見るために出かけました。また、自宅周辺の桜の木は、冬枯れ前の紅葉終盤の時期となりました。下の画像のように、桜の紅葉も奇麗だと思います。





 紅葉名所として都内で最も人気の公園は、六義園でしょう。特に日没後のライトアップが人気の理由でもあります。今回行った新宿御苑は、日本を訪れた外国人に人気観光スポットだそうで、御苑を歩いていると最近はとても外人が増えたと実感します。頻繁に訪れる私は、この御苑の季節ごとの見どころを知っています。

 紅葉時期の見所は、大温室前のイチョウの巨木タムケヤマ、新宿門近くのカエデメタセコイアとラクウショウ、サービスセンター前の十月桜などでしょうか。早くも、スイセンの種類のペーパーホワイトが咲き始めていました。

 
タムケヤマ:カエデの園芸品種。枝は曲がりくねりながら枝垂れる。別名ベニシダレ。春の新葉は紅色、夏は緑色、晩秋に再び紅葉する。葉は掌状に7~9深裂し、縁には欠刻状の鋸歯がある。下の三番目の画像。











 神宮外苑のイチョウ並木は、都内でも最も人気の黄葉スポットです。ですので、いちょう祭りを行っている最盛期は、とても混んでいます。かつては、もっとゆったりと鑑賞できたのですが、毎年行っていると、この場所は外すことができません。目に鮮やかな黄色に周囲を染めるイチョウ並木は、訪れた人たちの期待を裏切らない美しさです。子どもが小さい頃は、イチョウの落ち葉を拾い集めて、落ち葉吹雪を楽しんだものです。両脇の歩道も、黄色い絨毯のようになっていました。

 この時期は、街路樹からも公園の並木からも大量の落ち葉が散ります。それを周囲の住民や清掃員が拾い集め、ゴミ出し作業を行います。そうした大変な手間をかけても、落葉広葉樹を植える意味があると思います。落葉広葉樹の変化が季節を感じさせ、人々に潤いを与えるからです。特に日本人は、そうした自然の変化に人生を投影する民族です。そんな環境を、もっともっと楽しみたいものです。  










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マッキーの教育:今年の年間ベストセラー書籍のランクで考えたこと

2018年12月02日 | 教育

 今年の年間ベストセラー書籍のランクが出ていました。年末になると、今年を振り返り、十大ニュース・流行語大賞などのランクなども、新聞の紙面を賑わします。これらは、気の競る師走の風物詩でもあります。


 今年の書籍ベストセラーの中で、小学4年生の娘に買ってあげた本が、数冊載っていました。1位の「漫画 君たちはどう生きるか」と、3位「ざんねんな生き物事典」、6位「続 ざんねんな生き物事典」です。

 1937(昭和12)年に刊行された吉野源三郎の歴史的名著を、2017年に羽賀翔一が初の漫画化した本が、「漫画 君たちはどう生きるか」です。たぶん、子どもがこの本を手に取って購入を決めたというよりは、親が読ませたくて子どもに買ってあげた本だったのでしょう。





 ある意味で、子ども向け哲学書でもある本が、今年売れたのにはやはり理由があると思います。親もそして将来を生きる子どもにも、激変する世の中をどう生きていったらよいのか、迷うことが多いはずです。急速に進化する人工知能(AI)により、職種も働き方も変化することが予想されます。そうした時代に、よく考えて自分の未来を選択してほしいという親の希望が、このランクで読み取れます。

 子ども向けの哲学書と言えば、上の子どもが読んだ「ソフィーの世界」を思い出します。1995年に出版された本は、とても分厚かったように思います。それでも、小学生の子が根気よく読んでいました。阪神淡路大震災地下鉄サリン事件があった年です。この本もベストセラーとなったはずですが、生きていくうえで、しっかりとした考えが欲しいという親の反映でもあったでしょう。



 ざんねんな生き物事典は、生き物の裏話を集めた本ですが、生き物の多様性や思ったよりも不器用に不完全に生きていることを私たちに教えてくれます。生きていくうえで残念な生態があっても、健気に生きている生き物に愛着を感じることでしょう。画像の「わけあって絶滅しました」という本も、売れています。やはりこれらの本も、今の時代を反映した本だと思われます。

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マッキーの教育:子どもの人権に係わる思い出

2018年11月21日 | 教育

 子どもの人権に係わる問題が、学校現場や一般社会で今でも絶える事がありません。もう三十年近く前に、国連において採択された「子どもの権利条約」が、子どもの人権に対する見方のエポックだったと思われます。今日綴る出来事は、それよりも遥か以前の私が中学1年の時の忘れ得ぬ思い出です。

 その当時の学校現場では、今ほど子どもの人権に対する配慮は無かったと思います。教師の生徒に対する殴る蹴るなどは、日常茶飯事でした。そうした出来事を見聞きしても、教師からそうした行為を受ける生徒の方が問題だとされた時代でした。

 理科の教師にTという教師がいました。指導には熱心でしたが、つい手が出てしまうこともある人でした。この教師の授業中、ある生徒に茶化すような言い方で注意を与えました。その言葉の中に、その子の人権に係わる言い回しが含まれていたように思います。その生徒は、私とは同じ小学校出身で、かつ4年から6年まで同じ組でした。今思えば、ちょっと学習障害があったような生徒でした。

 その茶化すような言い方を聞いた同じクラスのKという生徒が、そのTという教師に向かって、言い方を訂正しその生徒に謝るように要求しました。たぶん、その教師の次に驚いたのは、私だったと思います。Kという生徒は、異なる地域からその中学に入学した生徒だったので、茶化された生徒を守る役割は、小学校時代同級でおまけにクラス委員でもあった私自身だろうと思いました。Kの勇気と見識に、私は圧倒された思い出です。

 Kとは、親友として高校まで一緒でした。Kは大学教員となり、今では国立大学の学長となっています。おまけに彼の大学は、国立の新構想教育大学であり、学校教育に関する理論的・実践的な教育研究を推進する場です。教師は、生徒の人権に対する認識をしっかりと持っていなければならないことを、Kは中学1年にして認知していたのでした。驚くべきことです。蛇足になりますが、注意を受けたこの生徒は、中学を卒業して働き始め、何年か後に海水浴場で溺死したことを知りました。今でも愛嬌のある顔が思い浮かびます。

 今年は、スポーツ界で様々な問題が起きた年でした。学校においても、部活動に係る指導現場で、まだまだ古い慣習から抜け出せずに問題が起きています。今一度、子どもの人権・子どもの権利をしっかりと認識して教育現場に携わりたいものです。

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マッキーの『四季を楽しむ』:国立科学博物館付属自然教育園の秋

2018年10月24日 | 四季の植物と風景

 10月21日(日)、都心の港区白金台にある、国立科学博物館付属自然教育園へ小4の娘と出かけました。都心とは思えない自然がいっぱいの植物園です。この植物園に、私は年に1~2回訪れます。山歩きをしているような錯覚に陥るほど、かつては随所にあったであろう武蔵野の自然が保存されています。その中で生育している植物だけではなく、様々な昆虫や鳥類を観察することができます。



 紅葉にはまだ早く、夏の動植物の活発な活動が収束して、静けさを取り戻した植物園でした。山歩きでは、もっと変化のある植物を観察できますが、植物園は比較的気軽に山野の植物を観察できる場所ですので、中高年の夫婦や子ども連れが多く入園しています。

 実りの秋が到来し、地面にはドングリがたくさん落ちていました。また、様々な木々の実が観察できました。ノブドウの実は、とても綺麗な色をしています。ただ、ブドウやヤマブドウとは種類が異なり、食用には不向きです。白い実が本来の色で、青色や紫色の実は、虫が寄生している寄生果なのだそうです。したがって、主に果実を観賞する目的で、園芸植物として栽培されることがあるそうです。

(木の実 上から順にカラスウリ・クサギ・ノブドウ・マユミ・ガマズミ・センニンソウ














 この時期に高尾山に登ると、ホトトギス・ツリフネソウ・キバナツリフネソウ・シモバシラや各種アザミなどを見ることができます。そうした植物を、都心の植物園で気軽に観察できます。

チャノキは、ツバキ科ツバキ属常緑樹です。チャノキの葉は人間が口にする嗜好品として加工されます。日本の地図記号茶畑を表す記号は、果実を図案化したもので、花よりも実の方が一般的に知られているようです。

(咲いていた花:上から順にチャノキ・ツリフネソウ・ホトトギス・アザミ・シロヨメナ・ユウガギク・ススキ














 水生植物園周辺には、アキアカネヒョウモンチョウが多数みられます。また、ジョロウグモも至る所にクモの巣を作っていました。ジョロウグモは、体は警告色をしていて、ハチのようですが、若干の毒を持っているそうです。ただ、人間には差し障りの無い程度の毒です。このクモは、鳥の餌になったり、地上に落ちればアリの餌にもなります。見た目ほど強い虫ではないようです。

 下のチョウの2枚の画像は、文様が異なりますが、両方ともツマグロヒョウモンのようです。体内に毒を持つマダラチョウの仲間です。この時期に高尾山系でよく見かけるアサギマダラの仲間と言うことになります。アサギマダラは、海を渡ってくるチョウとして有名です。ふわふわと鷹揚に飛びますが、ツマグロヒョウモンも同様にふわふわとした飛び方をしていました。アオスジアゲハもいましたが、こちらは神経質に羽を細かく羽ばたかせています。ユウガギクの案内板の上には、コバネイナゴが乗っかっています。本来はヨシなどの生えた湿った環境を好み、イネ科植物のを食べるため水田に多く生息し、イネの葉を食べるので農業害虫として扱われるそうです。
 











 最後に、園内で見かけた印象に残った出来事を綴ります。幼児連れの親子がいました。父親が、幼児を呼び寄せて話し始めました。「この植物園のドングリは、昆虫や鳥などの動物の餌になっているから、持ち帰ることができないんだよ。」その話を聞いた幼児は、ちょっと躊躇しましたが、手に持っていたドングリを地面に落としました。

 一般的な植物園では、落ちている葉でさえ持ち帰ることを許可していません。枝から取ったのか、本当に落ちていたのか判定が難しいことから、事務的にそうしたルールを決めているのでしょう。また園内には、貴重な植物の種子もあるわけですから、一律的なルールもやむを得ません。

 父親の説得は、一見杓子定規のように思いますが、きっぱりと持ち帰ることを否定したことは、とても良いこと
だと思いました。その子は、記念のドングリを持ち帰る代わりに、父親のルールを守る態度を学びました。地面に無数に落ちているドングリですので、幾つかを持ち帰ってもよさそうに思いますが、それでもダメなことはダメと言い聞かせるのも、大切な教育的態度だと思いました。

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マッキーの『四季を楽しむ』:一栄一落これ春秋

2018年10月11日 | 四季の植物と風景

 桜の木々の葉が、茶色に色づき始めました。そしてすでに紅葉を待たずして、落葉した葉が地面を埋めていました。今年の春、心躍る桜の花を楽しませた木々は、冬枯れた姿に向かってどんどん変化しています。今日は周辺の公園の画像と共に、感じたことを綴ります。





こうした光景を見ていると、「一栄一落これ春秋」という言葉を思いだします。

 時が変わり改まるのを驚く事はない。 栄えるも朽ちるも春がきて秋へと移り変わるのと同じようなものなのだから。 菅原道真が失脚して大宰府へと流された際に歌った有名な漢詩です。この言葉を、菅原道真は知人に語りながら、自分にも言い聞かせた言葉と思われます。さて、菅原道真が達観して語った言葉だったのでしょうか? 

(上:大きなかぼちゃ・下:キク科の花)




 学者の家出身の菅原道真は、破格の昇進を遂げたわけですが、その一族も重要視され、藤原一族と対立し、ついには政争に敗れて太宰府に左遷させられます。「一栄一落これ春秋」は、大宰府に向かう途中で知人に語った言葉でした。

 菅原道真が都を去る時に詠んだ和歌はとても有名です。

東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ

(上:百日草の花、下:紅葉したコキア…和名ホウキグサ、草ボウキをつくるのに利用され、
成熟果実は秋田県の郷土料理「とんぶり」の材料。国営ひたち海浜公園の紅葉時期のコキアは有名。





 後ろ髪を引かれる思いで都落ちした菅原道真自身が、「一栄一落これ春秋」の心境まで到達していたのかは疑問です。そうした菅原道真の無念を思って、人々は彼の死後に続いた天変地異を、彼の祟りと考えました。その結果、天満天神として人々の信仰の対象になりました。

 無念の境遇で死を遂げた後に、学問の神様として永久に祀られることは、本人は知り得ません。現在全国で12,000社ほどの神社で天神様がおまつりされているそうです。数え方によっては、2万社~3万社にもなるとも言われています。その事実を本人が知ったら、意外なことだと感嘆したことでしょう。このようなことも、彼が語った「一栄一落これ春秋」ということでしょうか。

(上:子供に人気のクヌギのどんぐり、下:ガマズミの赤い実)


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