「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーのお出かけ:亀戸天神の梅まつり散策

2020年02月28日 | お散歩・お出かけ・遊び

 2月23日(日)、亀戸天神の梅祭りを妻と見に行きました。人が集まる場所は、コロナウイルスの伝染が心配の昨今ですが、マスクを着用して万全の準備で出かけました。地下鉄新宿線の西大島駅から歩いて北上し、JR亀戸駅まで行き、その先の蔵前橋通りを左折すれば、亀戸天神へ行きます。

 けれども今回は、ラーメン二郎の亀戸店で、ラーメンを食べることも目的の一つとしていました。そこで、交差点を右折して、まずはラーメン二郎亀戸店へ行きました。ラーメン二郎は、知ってはいましたが、まだ食べたことはありませんでした。開店前にも拘らず、既に行列ができていました。

 麺は独特の太麺で、汁はちょっと濃い目、トッピングは自由にオーダー可能。普通のラーメンには、チャーシューが2枚入っていますが、とても分厚く切ったチャーシューでした。繊細なラーメンとは言い難いのですが、病み付きになる理由は分かりました。食べ応えのあるラーメン(780円)でした。

 食後、交差点に戻り、亀戸梅屋敷でしばし休憩し、亀戸天神へ向かいました。人出はさほどありませんでしたが、梅は見頃を迎えていました。

  東風吹かば匂い起こせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ

 九州の太宰府に出発する時に、菅原道真が詠んだ和歌です。やはり、天神様には、梅の花が似合っています。ただ、亀戸天神は、梅の花よりも藤の花の方が有名かもしれません。天神様の前に藤・・・菅原道真も苦笑いをすることでしょう。道真の政敵は、藤原氏だったわけですから。










 神社主殿の両脇に、白梅と紅梅が咲き、その下に絵馬の掛け所があり、多くの受験生の願いが込められた絵馬が掛かっていました。受験シーズンももうわずかで終わりです。中高年の参拝客が多かったようですが、孫の合格祈願でしょうか、あるいは合格の御礼参りでしょうか。境内には、甘酒も販売されていました。100円でしたので、いただきました。ほどよい甘みで美味しく感じました。梅の花に甘酒はとても似合います。

 万葉集で詠われた春の花は、桜ではなく梅の花が多かったようです。中国から渡来した梅が、中国の影響を受けた文化と共に、花と言えば梅を指していました。けれども、遣唐使を廃止し、国風文化の機運が高まった頃、すなわち菅原道真が表舞台から姿を消した平安時代中頃には、花と言えば桜を指すようになりました。遣唐使廃止の建議は菅原道真であり、菅原道真と梅の関係も、何か複雑ですね。








 帰りに、船橋屋の葛餅を買って帰りました。関東版 くず餅は、葛を原料とする関西の葛餅とは違い、小麦澱粉を原料としています。船橋屋では、厳選した小麦粉の澱粉質を十五か月乳酸発酵させて作るそうです。一般的な葛餅よりももっちりとした食感の葛餅です。亀戸天神では、ゴールデンウイーク前頃が藤の花の見頃を迎えます。また、訪れたいと思います。

 帰途に周辺の公園を散策しました。下の画像は、自宅周辺の公園に咲く寒緋桜と河津桜に、真っ白いツバキの花です。また、日本水仙の中に咲いていた黄色の水仙は、キブサスイセン ( 黄房水仙 )です。 黄房水仙は、フランス、スペイン原産の水仙で、大正時代に日本に渡来してきたといわれています。日本水仙に少し遅れて咲きだしますが、色が違うだけで驚くほど似ています。西洋スイセンのペーパーホワイトと異なり、日本水仙と同様に良い香りがする花でした。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ:小江戸・川越を散策

2020年01月19日 | お散歩・お出かけ・遊び

 1月13日の成人の日、埼玉県の川越へ妻と散策に出かけました。川越をネットで検索すると、江戸時代には親藩・譜代の川越藩の城下町として栄えた都市で、「小江戸」の別名を持つ。城跡・神社・寺院・旧跡・歴史的建造物が多く、文化財の数では関東地方で神奈川県鎌倉市、栃木県日光市に次ぐ。歴史まちづくり法により、国から「歴史都市」に認定されている(埼玉県内唯一の認定)。戦災や震災を免れたため歴史的な街並が残っており、市内の観光名所には年間約732万人もの観光客が訪れる観光都市である。海外の旅行ガイドブックに紹介されることも多く、最近では外国人旅行者が多い(例えばニューヨーク・タイムズ紙の「2009年トラベルガイド」の 川越特集)

 私たちは、まず川越駅西口から出ている巡回バスに乗って、行く予定の場所で最も駅から離れた氷川神社へ向かいました。約1500年前に創建されたという歴史ある神社で、出雲大社の縁結びの神様としても知られる大己貴命(おおなむちのみこと)をはじめ、2組の夫婦を含む5柱の神様が祀られています。境内には、300円の鯛釣りのおみくじがありました。「一年安鯛」の可愛いおみくじです。また、境内には人形流しを行う払いの川があり、100円でしたので妻が行いました。

人形流し(ひとがたながし):紙製の人形に、心身のけがれや災いなどを移して祓 (はら) えをし、川や海に流す行事。「形代(かたしろ)」は、身代わり信仰の一つで、人間の身代わりとして3月の上巳の節句に身のけがれや災いを人形(ひとがた)に移し代わらせて、川や海に流して子どもが無事に成長できるようお祈りするものでした。 この形代の祓い行事が現在も行われる流し雛の由来であり、雛人形の起源の一つです。この3月上巳の日がやがて室町時代ごろに3月3日に定まっていきます。 









 氷川神社から南に歩いた場所にある川越城本丸御殿を見に行きました。17万石を誇った川越城の本丸御殿で、 東日本には唯一のそして全国的に見ても貴重な遺構だそうで、江戸時代に川越城の本丸に建てられました。本丸御殿は建物の数16棟、1025坪(3388平方m)の建物面積を誇るものでしたが、明治以降に建物の移築・解体が行われ、現在では本丸御殿の玄関部分と大広間・家老詰所が残るのみです。質実剛健の侍が行きしていた場所は、狩野派の襖絵に囲まれているような絢爛豪華な場所ではありませんでした。一部に板絵がありましたが、飾り気のない空間が、かつてあった昭和時代の住居を連想させました。









 次は、西にしばらく歩いた場所にある菓子屋横丁・蔵造の街並み・時の鐘・大正浪漫夢通りというメインの散策エリアへ行きました。菓子屋横丁は、子どもを連れて行ったなら、もっと楽しい場所かもしれません。

 蔵造の街並みは、土蔵をリニューアルしたのではありません。蔵造りは類焼を防ぐための耐火建築で、江戸の町家形式として発達したものです。今の東京では見ることのできない江戸の面影をとどめています。ファサードは重厚で豪華な印象を受けます。一階は、オープンな商家であり、二階は扉付きの窓が変化を付け、黒漆喰の壁と鬼瓦が印象的です。

 時の鐘の足下で、獅子舞に出会いました。川越囃子という法被を着た人たちと、獅子・恵比寿・大黒天・迦楼羅などの御面と衣装を着けた人たちが、お囃子に合わせて踊り歩いていました。新春早々とても楽しい芸能を見た思いでした。







 蔵造の街並みから、大正浪漫夢通りを南下し、最終の目的地喜多院へ向かいました。途中熊野神社にも参詣しました。境内には、銭洗い弁財・輪投げで運勢を見る「運試し輪投げ」・足踏み健康ロードなどがあります。成田山川越別院を経由して、喜多院へ行きましたが、出店も多く思ったよりも大きな境内でした。

 喜多院:良源(慈恵大師、元三大師とも)を祀り川越大師の別名で知られる。建物の多くが重要文化財に指定され、寺宝にも貴重な美術工芸品を多く有する。広大な境内は池や掘を廻らせた景勝地となっている。

 喜多院に隣接した仙波東照宮も参詣しました。仙波東照宮は、喜多院第27世住職天海僧正が徳川初代将軍家康公を祀ったものです。日光久能山と並ぶ日本三大東照宮の1つ。









 大正浪漫夢通りの延長の通りであるクレアモールまで西に歩き、商店街を歩いて川越駅まで戻りました。蔵通りの街並みから川越駅までほぼ連続的に商店が続いている規模は驚きです。サツマイモを加工した商品を売っている店が多く、小江戸おさつ庵のおさつチップを買って食べたいと思っていましたが、とんでもないほどの行列を見て諦めました。ちょっと研究して出かけて、食べ歩き目的の街歩きも楽しいと思われます。江戸時代の面影のある商店街・由緒ある寺社仏閣・伝統的な物品・特徴的な食品、見て感じて味わって散策する街・川越を十分に楽しみました。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ:宝塚月組公演「I AM FROM AUSTRIA」を観劇

2020年01月10日 | お散歩・お出かけ・遊び

 もうすでに昨年の話となりましたが12月22日(日)、東京宝塚劇場の月組公演を観劇しました。タイトルの「I AM FROM AUSTRIA」は、オーストリアの国民的シンガーソングライターであるラインハルト・フェンドリッヒのヒットナンバーを中心にドラマが展開する作品です。2017年にウイーンで初演された作品ですので、最新のミュージカルです。「故郷」や「家族」をテーマとしたアイデンティティに関わる問題を、ロマンスを交えながら笑いを誘う愉快な仕掛けも交え展開するミュージカルです。



 私の教室に、小学3年生から高校2年生まで、宝塚音楽学校へ通う前まで通っていた生徒の関係で、宝塚歌劇を見るようになりました。101期生ですので、中堅レベルの団員になりつつあるのでしょうか。新人公演では、中心的な役柄を演じるようになりました。一層精進して、トップを目指して頑張ってほしいと願っています。私の長女の幼馴染である礼真琴は、昨年星組のトップスターとなり活躍しています。トップスターともなると、人間的にも、芸の道にも秀でているだけではなく、体力的にも精神的にも優れていることが条件となるでしょう。月組のトップスター珠城りょうと美園さくらも、今回の歌劇では安定した力を示していました。連続する公演に、体調を維持して演じることは、大変だろうと想像します。



 年末に、日常を忘れて夢のような華やいだ雰囲気を味わえて、とても素晴らしかったです。二部構成の後の演技は、毎回会場と一体となった雰囲気づくりがされていますが、それも宝塚ならではの楽しみです。観客の多くは、熱狂的な女性の宝塚ファンですので、男性の観客は1割にも満たないと思われます。また、小学生程度の子どもの姿も少ないと思われます。そうした点が、劇団四季のミュージカル観客とは、対照的です。熱狂的な宝塚ファンだけに焦点を当てるだけではなく、そうした点に配慮して今後の宝塚の変容に期待したいと思います。

 有楽町周辺は、年末から恒例のイルミネーションで彩られ、とても綺麗だったのですが、小雨が降っていましたので、散策はしませんでした。妻は、今回が私と二回目の宝塚観劇でしたが、とても良かったという感想でした。いつも一緒に行く小学生の娘よりは真剣に観ていました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ・千葉県佐原巡り

2019年06月11日 | お散歩・お出かけ・遊び

 5月19日(日)、北総の水郷の町・佐原を、山歩きの師匠山縣さんに誘われて、小5の娘もつれて散策しました。ブログ投稿も、しばらくぶりです。投稿する内容が無かったわけではありません。様々な出来事や思索はありましたが、それをブログという形で外部に表現する習慣がしばらくの間無くなっていたということです。

 小江戸あるいは小京都と呼ばれ、レトロな街並みが保存された場所を訪れることが、旅の一形態となっています。かつて、馬籠・妻籠など旧街道の面影を残した場所が、観光地としてもてはやされたことがありました。私がそうした場所を訪問したのは、はるか昔の大学時代のことでした。



 日本の昔の面影を残す町並みや風習を、私たちに再度認識させた契機が、近年増加の一途を辿っている外国からの訪日客ではないかと思われます。都会の町並みの形態は、グローバル化で世界的に画一化しています。そんな中、寺社仏閣などの大きな公的な建築物だけではなく、庶民の生活をも感じさせる民家に、日本の文化伝統を感じるのは納得できます。



 近年、川越が小江戸情緒を残していると、話題となっています。今回訪れた佐原も、そうした面影を残した町並みがある程度保存されています。佐原は、水郷地帯で、水運の要所だった時期がありました。陸上の鉄道や車による運輸が発達する前は、水運による物資の輸送は重要だったと考えられます。利根川に注ぐ小野川の両側に立ち並ぶ商家や蔵を中心に、かつての風情が残されています。川沿いに植えられた柳に沿って、そぞろ歩きは楽しいと思います。家族連れの外国からの観光客は、子どもに浴衣を着せて散歩していました。そうしたサービスも提供しているのでしょう。



 佐原の観光のもう一つの柱が、伊能忠敬を紹介する、伊能忠敬記念館と保存された旧宅でしょう。日本で初めて実測による全国地図を作った伊能忠敬を、塾で教える時、その偉業を説明するだけではなく、その偉業が高齢になってから行われたことに触れずにはいられません。高齢化社会に拍車がかかる日本において、高齢者に一つの道しるべを伊能忠敬は提示しています。





 この町が繁栄していたことを示す物として、夏と秋に盛大な山車が繰り出す祭でしょう。私が生まれ育った新潟の新津(現秋葉区)では、町内ごとに絢爛豪華な屋台が夏祭りに繰り出します。日本三大松阪踊りとも称されている祭りの踊りを含め、この町の規模からして不釣り合いな豪華さです。それは、かつて日本最大の油田が、この町周辺に存在し、花柳界も華やいだ時期がありました。そうした面影が、今でも祭りとして残っています。同様に、佐原が水運の中心地として栄えた面影が、華やかな祭りに残っているのでしょう。

 水郷の里とくれば、お昼はウナギ料理を食べたくなるでしょう。店先に並んで山田うなぎ店で、うな重(じか重)を食べました。まあ価格相応の味だったと思います。香取神社へ行くことも考えましたが、利根川に面して川の駅・道の駅が合体した「水の郷さわら」という商業施設へ行きました。まじまじと利根川を眺めたのは初めてでした。川の長さでは信濃川に譲るものの、利根川は、流域面積では日本最大の川であることが実感できました。



 お店に、イナゴの佃煮が売っていました。小学5年生の娘が食べてみたいと言いましたので、小鮒の佃煮と合わせ購入しました。昔の人は、バッタも食べていたんだね!・・・稲の害虫でもあるイナゴを採って、それをたんぱく源にするなど、確かに昔の人はたくましいと思いました。



 困難な測量の末に達成した日本地図製作の伊能忠敬、水運の盛んな頃の佐原の町並み、そして、かつての食べ物であったイナゴとフナの佃煮、古き良き時代を見て味わった一日となりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ:猛暑日に長瀞でラフティング体験

2018年07月19日 | お散歩・お出かけ・遊び

 猛暑日が続く7月16日、海の日の祝日ですが奥武蔵の長瀞へ出かけました。長瀞というと、船頭が船を操る川下りが有名ですが、最近は奥多摩でもそうですが、ゴム製のボートで川を下るラフティングが流行っています。小学4年生の娘に話すと、川下りの船ではなくラフティングにとても乗り気でした。予約をして、家族三人で早朝出かけました。

 集合の少し前に到着しましたので、観光スポットの岩畳へ行きました。駅に降り立つと、尋常ではない熱気が体を包みます。今年の夏は、梅雨の明けるのも早かったし、気温もとても高い状態が続いています。岩畳は、隆起した結晶片岩が文字どおり岩畳となって広がる長瀞の中心地です。荒川には、川下りの船やラフティングのゴムボートが幾艘も浮かんでいました。





 ラフティングとは、 8人乗りの大型ゴムボートに乗り込み、ライフジャケットヘルメットなどの安全装備を身に付け、 手にパドルを持ち激流を下るスリリングでとっても楽しいアウトドアスポーツです。

 集合場所で着替え、ライフジャケットとヘルメットを付け、パドルを持ってバスで移動します。出発地点までマイクロバスで行く途中で、様々な注意点の説明がありました。同じボートに同乗する人たちは、子ども連れ夫婦・カップル・そして私達の8名とガイド1名でした。





 まずは、川に入って水と戯れた後、ボートに乗り込みました。ラフティングの楽しさの一つは、初めて出会う人たちと力を合わせてボートを漕ぐことです
。また、激流の地点を通過するときのスリルも味わえます。また、川幅が広くなった比較的流れが穏やかな場所で、下の画像のようなレスキュー訓練や、ボートから川に入って水遊びをすることもとても楽しいことでした。







 娘も、怖がることなく浅い場所だけではなく、深い場所でも元気に泳いだりして楽しんでいました。川遊びは、子どもにとって、護身術にもなるだろうと思いました。ラフティングのボートが近づくと、お互いに水をかけあって楽しみます。暑い日でしたので、水をかけられた方が気分爽快です。







 ラフティングは、川を楽しむとても良い方法だろうと思います。日本は山が多い島国ですので、川は短く急であることが特徴です。ラフティングができる場所は、全国にたくさんあると思います。単に川を下るだけではなく、途中の川遊びもとても楽しかったです。上の画像は、家族が相手のライフジャケットを掴んで、数珠つなぎになって川の流れに身をゆだねているところです。同乗のクルーの人たちも、川遊びの楽しさを賞賛していました。ラフティング途中の画像は、ボートのガイドが撮って帰りに販売した物を載せました。

 かつて日本では、川は身近な生活環境の一つだったと思われます。それが、水質が汚染され「死の川」と形容される川が全国的に増えました。また、神通川のカドミウム汚染阿賀野川の有機水銀汚染などの公害により、人間の生存を脅かす時代もありました。現在こうして水質が向上して、水遊びが楽しめるようになりました。こうした自然環境を、より一層向上させ、将来に残していく努力が必要です。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ:鎌倉散策

2018年05月08日 | お散歩・お出かけ・遊び

 娘とは、今年の春に同じコースで歩いた鎌倉。今回は、娘の他に妻と3人で出かけました。鎌倉駅から江ノ電で長谷駅まで行き、そこから散策がスタートします。先ずは、鎌倉大仏へ向かいました。初めてこの子が大仏を見た時の驚きは、今はありませんが、神々しい姿はやはり強い印象を与えているようです。







 大仏出口の前に、豊島屋の支店がありますので、鳩サブレを3枚買って、食べながら長谷寺へ向かいました。私自身は、とても美味しいとは思いませんが、やはり鎌倉散策には不可欠の味覚だろうと思います。長谷寺は、長谷観音だけではなく、弁天屈見晴台など見どころがたくさんあります。また、幾つかの地蔵様も注目点です。















 長谷寺の見晴台からは、鎌倉の街並みを俯瞰でき海も見えますので、気分爽快な場所です。長谷寺から由比ヶ浜へ抜ける間に、さまざまな石や化石を売っている店があります。ここで、前回は水晶を300円で買いましたが、今回は500円でパイライトを買ってあげました。水晶もパイライトもパワーストーンです。パイライトは、黄鉄鉱のことで、鉄と硫黄からなる硫化鉱物の一種です。この子にとって、鎌倉へくると寄りたい店の一つとなりました。また、力餅を売っている店にも立ち寄って、伝統的な力餅を買いました。





 由比ヶ浜の散策は、子どもにとってとても楽しい一時です。気温も高かったので、波打ち際を歩くにはとても良い天候でした。ただし、最近のニュースで猛毒を持つクラゲの一種「カツオノエボシ」が、由比ヶ浜に大量に打ち上げられたそうですが、その時はいなかったようです。

 
由比ヶ浜で、持参したおにぎりを食べました。そこで、私たちの後ろから突然にトビに私のおにぎりを取られるというハプニングがありました。トビの爪で怪我をしなかったのが不幸中の幸いでしたが、驚くほどの早業だと思いました。この子と私は、以前長谷寺近くで外国人の女性が持っていた食べ物を、後ろからトビが奪い取ったのを偶然に見たことがありました。私が被害者になるなんて、驚きです。ただ、この子が持っているおにぎりでなくてよかったと思いました。






 若宮通に、豊島屋本店があります。そこには、さまざまなお土産が売っています。ここに立ち寄ることも、予定でした。鶴岡八幡宮の八幡宮の八は、画像のようによく見ると2羽の鳩で書かれています。鳩サブレも、これが由来なのかと思います。稲荷神社にも参拝しました。

 小町通りでの食べ歩きも目的でしたので、予め情報を得ていましたが、話題の店には長い行列ができていましたので、並んで食べることは敬遠しました。また改めて別の機会に食べ歩きをしたいと思いました。みどりの日の振替休日の4月30日に出かけましたが、ゴールデンウイークということで、小町通りの人出は半端ではありませんでした。

 この子が、神社仏閣に興味を示すようになれば、もっとさまざまな鎌倉歩きができるようになるでしょう。また鎌倉は、変化に富んだ山歩きもできます。今度は、そんな鎌倉歩きを楽しみたいと思います。その前に、あと僅かで紫陽花の季節ですので、この子も好きな花ですので、チャンスが有れば北鎌倉から歩きたいと思います。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ:宝塚月組公演「カンパニー・Baddy」を観劇

2018年04月12日 | お散歩・お出かけ・遊び

 宝塚歌劇を観劇したことを、このブログに載せる度に綴っていますが、私の教室に在籍していた生徒が、宝塚音楽学校に合格し、現在月組で頑張っています。101期生ですので、今年で歌劇団に入団して4年目に入ると思います。そうした縁で、宝塚には全くの門外漢であった私が、年に2回ほど東京での公演は欠かさずに観劇するようになりました。

 4月8日(日)、小学4年生の娘と一緒に、東京宝塚劇場へ出かけました。演目は、「カンパニー・Baddy」です。「カンパニー」と「Baddy」については、以下のような宝塚の解説があります。



「カンパニー」
 2017年5月に新潮社から発行された伊吹有喜の小説『カンパニー』を舞台化。愛妻を亡くし生きる意欲を失った製薬会社の青年サラリーマン青柳誠二が、社の協賛公演を行うバレエ団への出向を命じられ、世界的プリンシパル高野悠が踊る冠公演「新解釈版・白鳥の湖」を成功に導くため、一癖も二癖もあるダンサーや業界人に翻弄されながらも、バレエ団のバレリーナ高崎美波との淡い恋や新しい仲間たちとの友情を支えに、様々な困難を乗り越え奮闘する姿を描くハートウォーミングな成長譚。努力・情熱・仲間たち(レッスン・パッション・カンパニー)をテーマとし、個性豊かな登場人物たちがそれぞれに懸命に生きる姿を、新感覚のバック・ステージ・ミュージカルとしてお届け致します。



「Baddy」
 舞台は地球首都・TAKARAZUKA-CITY。世界統一され、戦争も犯罪も全ての悪が鎮圧されたピースフルプラネット“地球”に、月から放浪の大悪党バッディが乗り込んでくる。バッディは超クールでエレガントなヘビースモーカー。しかし地球は全大陸禁煙。束縛を嫌うバッディは手下たちを率い、つまらない世の中を面白くするためにあらゆる悪事を働くことにする。彼の最終目標はタカラヅカ・ビッグシアターバンクに眠る惑星予算を盗み出すこと。しかし、万能の女捜査官グッディの追撃が、ついに彼を追いつめる!

なお、この作品は演出家・上田久美子の初のショー作品となります。





 今回の歌劇の「カンパニー」は、会社と言う意味ではなく、同じ目的に向かって協力し合う仲間といった意味で使われた言葉です。ですから、この宝塚の人たちも、この歌劇で言うカンパニーということになります。設定がバレエ団でもあり、演じている団員たちにとっては、現実とだぶる面が多かったのではないでしょうか。

 珠城 りょうが演じる主人公青柳誠二が、左遷されたバレエ団の仕事で困難に直面した時に、亡くなった妻が天から激励するというシーンは、感動的でした。宝塚にとっては珍しく、現代社会が舞台となったミュージカル仕立てですので、配役の人たちにとっては、かえって難しい面があっただろうと思います。コンビニでバイトをしながらバレエ団で頑張っている高崎美波役の月組トップ娘役愛希 れいかの演技は、今回もとても印象的でした。退団が報道され、残念に思っています。 


 世界で活躍するプリンシパル高野 悠役を演じた美弥 るりかは、複雑な心の動きをする役柄を毎回上手に演じる方だと思います。月組トップ珠城 りょうの演技も、トップとしてのエネルギーを感じ、素晴らしかったと思います。

 『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』は、小学4年生になりたてにはちょっと難しいテーマかと思いましたが、集中して熱心に観劇し、「とても面白かった。」という感想でした。一つの目的に向かって、仲間が努力するストーリーは、最近見た映画「ちはやふる」に共通でしたので、大人の社会の機微は理解できなくとも、そんな点でも共感できたのだろうと思います。

 今回は、出演しているタカラジェンヌのお姉さんと一緒に観ました。お姉さんも教室のOGなので、話もできて楽しかったです。今年の春大学薬学部を卒業し、新社会人となりました。光陰矢の如しを痛感します。この姉妹のお母さんも、私の教え子で二代にわたる関係です。

 私にとって宝塚観劇は、楽しく心躍る時間を過ごすことができます。私の教え子が、メインキャストで舞台に立つ姿を見ることができれば、もっと心に残る時間を送ることができるでしょう。それまで、期待して宝塚を観劇し続けたいと思います。



上と下の画像は、パンフレットの画像です。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ:新春の鎌倉散策

2018年01月16日 | お散歩・お出かけ・遊び



 
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
ブログ人気投票にクリックいただけると幸いです。

 映画「鎌倉物語」の影響かもしれませんが、新春の鎌倉散策をしたくなりました。初詣の時期は終わり、特段花が咲いているわけでもなく寒い季節ですが、1月14日(日)に小学3年生の娘と二人で出かけました。

 道順は、JR鎌倉駅から江ノ島電鉄に乗り換え、長谷駅まで行き下車。そこから、鎌倉大仏まで歩き、戻って長谷寺を参拝。海に出て由比ヶ浜の波打ち際を歩き、若宮通りを北上してJR鎌倉駅に戻るコースです。3年前に以下のように、同じようなコースで歩きました。まだ、娘は保育園の年長の頃でした。

マッキーのお出かけ:1月の鎌倉散策





 鎌倉大仏が姿を現すと、「大きいねえ。」という娘の反応。3年前に来たことを思い出しているようでした。大仏の胎内巡り(下の画像)をすると、鋳造された跡が分かり、大仏を作った頃の情熱を感じます。





 鎌倉大仏入り口前に、鳩サブレの豊島屋の店がありますので、4枚バラで買い、歩きながら食べさせました。長谷寺に着くと、まだ鳩サブレを食べていましたので、バッグに入れさせて、入りました。

 ロウバイ早咲きの梅がすでに咲いていました。当日は寒い日でしたが、晴天でしたので日向では温かく感じました。長谷寺の弁天屈は、とても面白い場所だと思います。













 3年前も、水かけ地蔵に水をかけたことを、この子は忘れていました。長谷観音も、大仏ほどではありませんが、その大きさに子どもはびっくりしていました。周囲が一望できる場所に、テラス状に休憩スペースがあります。そこで、大吉団子を買って食べました。さほどの高さがあるわけではありませんが、気分が晴れ晴れとする眺望を楽しみました。





 長谷寺から海に出る手前に、力餅屋がありますが、残念ながらお休みでした。途中、様々な石や化石を売っている店で、娘に300円で水晶を買ってあげました。海岸では、貝殻や綺麗な石を拾いながら歩きました。海では、ウインドサーフィンを楽しんでいる人たちがいました。白い海鳥が多数、海面に羽を休めていました。

 以前来た時もやりましたが、砂浜にラブレターを書きました。以前来た時は、娘はひらがなで名前を書きましたが、今回は大きさがちぐはぐですが漢字で書きました。

 鎌倉駅近くの店で、昼食にシラス海鮮丼を食べました。シラスが不漁ということですが、娘は美味しいと言いながら食べていました。だいぶ歩いたので、今回はここまでとして、鎌倉駅から列車に乗り、帰路につきました。

 鎌倉まで、交通機関の所要時間はかかりますが、͡古都の特別な雰囲気を味わうことができました。それに娘は、鎌倉物語に影響されて、妖怪に出会えるのではという淡い期待もはあったようです。楽しい時間が過ごせました。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ:「鎌倉ものがたり」と忘年会

2017年12月21日 | お散歩・お出かけ・遊び



 
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
ブログ人気投票にクリックいただけると幸いです。

 12月17日(日)、話題の映画「鎌倉ものがたり」を、小学3年生の娘と見に行きました。「鎌倉ものがたり」は、『まんがタウン』に連載されている西岸良平の漫画作品。第38回日本漫画家協会賞大賞受賞作品で、今回の映画はこのマンガの実写版です。

 人間と魔物や妖怪が共存している鎌倉を舞台に、ミステリー作家の一色正和とその妻である一色亜紀子を中心に物語は展開します。正和役を堺雅人が、亜紀子役を高畑充希という今が旬の俳優が演じています。監督は「ALWAYS 三丁目の夕日」を手がけた山崎貴宇多田ヒカルの書き下ろし楽曲「あなた」が主題歌となっています。

「DESTINY」という言葉がタイトルに付き、ミステリアスでファンタジックな展開と、運命・宿命と夫婦愛が描かれた映画でした。亜紀子は、純朴な性格で、自宅に住み込んだ貧乏神にも親切に接します。この時に貧乏神からもらった薄汚れた茶碗が、この夫婦の危機を救うことになります。「情けは人のためならず」を地でいくストーリーです。

 この映画をやっている期間に、妖怪ウオッチの映画もやっていました。私はこの映画を見たかったので、様々な妖怪が出てくる映画だからと、娘に納得させて鎌倉ものがたりを見ることができました。娘も、見終わって感想を聞くと、面白かったという反応で安心しました。





 映画を観た後、新潟から用事で出て来た友人と、新橋で待ち合わせて忘年会をしました。娘も参加しました。ちょっと時間がありましたので、銀ブラ。銀座ハ丁目にある、日本一大きなおもちゃ屋さんとしてギネスブックにも掲載されたことのある博品館見ました。確かにとても大きく楽しめる場所だと思います。

 その後、新橋のガード下に多数ある飲食店の一つに入り、忘年会。この友人とは、ゴールデンウイークで帰省すると決まって山登りをしました。新潟の山は、この時期には残雪があり、とても楽しい山登りができました。ただ、実家の母が亡くなり、新潟に帰る機会がとても少なくなりましたので、彼との山歩きもしばらくはやっていません。

 今年も残すは十日余り。光陰矢の如しとはよく言ったもので、この言葉を実感するこの頃です。教室の冬期講習も26日からスタートして、私は年末年始に怒涛の日々が続きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ:初秋の海と山で遊ぶ

2017年10月12日 | お散歩・お出かけ・遊び



 
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
ブログ人気投票にクリックいただけると幸いです。


 外へ出ると、甘い独特な香りが漂ってきます。キンモクセイの花の香りです。爽やかな秋風とともに感じられることが多いのですが、今年は、気温が25度を超える夏日の秋の香りです。8日(日)・9日(体育の日)の連休、小学3年生の娘と初秋の海と山へ出かけました。

10月8日(日)・・・葛西臨海公園

 今年の夏は、海へ連れて行かなかったので、近くの葛西臨海公園で浜遊びをさせようと思い、出かけました。下の画像のように、キバナコスモスが満開でした。草原では、特別な仕掛けを使って、大きなシャボン玉や、数多くのシャボン玉を一斉に作って楽しんでいる方がいました。娘は、まずそこでシャボン玉と大いに戯れていました。

 シャボン玉は、太陽光線を反射して虹色に輝くのですが、童謡「シャボン玉」でも痛感するように、とてもはかない存在だから、より美しく感じるように思います。







 子どもは、泥遊びが大好きです。葛西臨海公園の浜は、砂浜ですが、干潟っぽい条件もあり、泥状態の場所もあります。まずは、砂を積み上げて山作り。しばらくすると、カニやヤドカリや貝類を探して、海の中へ入り込んでいきました。







 子どもが遊んでいる間、浜辺の石に腰かけて娘と海を眺めていました。キラキラと太陽光線を反射しながら、長閑に波打つ海を見ていると、秋というよりも、まどろむような春の海を感じてしまうほど、心も体も温かくなる日でした。

 昼前に、砂遊びを終えて、原っぱで昼食をとりました。その後、消波ブロックでカニ採りをしました。割り箸の先にテグスを結び、下にアタリメを付けた極めてシンプルな仕掛けです。「カニさんも裂きイカが好きなんだね。」と言いながら、カニを釣り上げていました。このカニは食用にもできるのですが、バケツのカニは、帰りに全て戻してあげました。

 公園内で大道芸をやっていました。こうした大道芸がとても好きな子で、喜んで見ていました。葛西臨海公園は、都心から近くて気軽に浜遊びができるので、とても利用価値のある場所です。一之江駅行きのバスに乗り、新宿線の船堀駅で途中下車して、まねきの湯(以前の東京健康ランド)で入浴してから帰宅しました。私自身の運動にはなりませんでしたが、砂遊びやカニ釣りが楽しかったという、娘の感想でした。






10月9日(体育の日)・・・日向山

 奥武蔵の芦ヶ久保駅から、ハイキングレベルで登れる日向山(ひなたやま・627m)へ行きました。昨年も同様のコースで歩いた場所です。ここは、山歩きだけではなく、山麓に広がる果樹園で、昨年はりんご狩りを楽しみました。今年も、同様なことを考えて出かけました。





 駅からしばらくは、舗装された坂道を歩きます。途中の源寿
の境内には、芦ヶ久保の観音様と呼ばれている大きな観音様があります。ここを過ぎて、下の画像の小川を渡る橋を越えると山道となります。





 しばらく山道を歩き続けると、小さな山里に到着し、そこに琴平神社があります。鐘楼のような休憩スペースがあります。登って腰かけると涼しい風が心地よく感じられます。琴平神社の鳥居を越えて階段を登ると、小さな社があります。
 
 その左手に害獣除けのフェンスがあり、開閉するドアが設置されています。娘は、ちょっとびっくりしていました。クマなどの獣が居る檻の中に入っていく感覚でしょうか。無論このフェンスは、全国的に増えている鹿の食害を防ぐためのもので、熊除けのものではありません。

 ただし、クマに注意の看板はありましたので、クマが出没することもあるようです。サルに餌を与えないようにという看板もありましたので、サルも出てくるようです。





 最後に急な階段を登り、しばらく歩くと日向山の山頂に到着します。南側が開けて展望が良い山頂です。正面に二子山、右手に武甲山が望めます。この山は、良く日が当たることから付けられた山名だろうと思います。







 子どもが、おにぎりのご飯粒を落としました。間も無く、小さなアリがご飯粒を運び始めました。すると、少し大きめの別の種類のアリが、そのご飯粒を横取りしました。小さなアリは諦めきれずに、うろうろしていました。数種類のアリが、生き残りの為に戦い続けているのです。そんな小さな世界を、外で食事をすると、垣間見ることができます。そんな意味でも外で食事をするのは、とても楽しいことです。





 この地域の低山では、まだ紅葉には時期的に早いのですが、紅葉しかけた木々を見ることができます。もう少しで、もっと美しい自然を楽しむことができる季節となります。





 昨年訪れた果樹園は、登山路を囲むようにキュウイが鈴生りでしたが、肝心のリンゴの木が切り払われてありません。おまけに、管理人もいませんでした。ということで、果樹園でりんごかブドウの摘み取りができると思っていましたが、今回は残念! 娘も残念がっていました。

 車道ではなく登山路を選択して歩き、小川を渡ってしばらく行くと、果樹公園と呼ばれる場所があり、とても長いローラーコースターがあります。下まで滑って、再び元の場所に戻るのが大変に感じるほどです。

 芦ヶ久保駅に並ぶように「道の駅」がありますので、そこでソフトクリームを食べ、売店で地元のブドウを少し買って帰りました。山登りで使う西武秩父線の奥武蔵の山は、私自身の山登りではそんなに感じませんが、家族で来ると、とても時間がかかり、遠くへやってきたという印象を受けます。それでも、様々な自然が残ったとても楽しい場所です。

 日頃経験できない体験や、日常は感じない感情を刺激するお出かけは、子どもにとって、とても貴重だと思います。それは、費用をかけて遠出しなくとも、比較的近くでも楽しめると思います。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ:宝塚月組公演「All for One・ダルタニアンと太陽王」を観劇

2017年09月11日 | お散歩・お出かけ・遊び



 
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
ブログ人気投票にクリックいただけると幸いです。

 9月10日(日)、小学3年生の娘と、月組公演「All for One・
ダルタニアンと太陽王」を観劇するために、東京宝塚劇場へ出かけました。宝塚の話題を綴る度に記していますが、私の教室に小学3年生から宝塚音楽学校に入る高校2年生まで通っていた生徒が、月組に所属して舞台に立っていることが、定期的に私が宝塚を観劇している理由です。

 今回の作品は、世界中で愛されているアレクサンドル・デュマ原作の「三銃士」を基に、小池修一郎によって新たな発想で創案されたロマンティック・アクション・ミュージカルと銘打ったものでした。

 前作「グランドホテル」でトップ・デビューを飾った珠城りょうが主人公のダルタニアン、秘密を抱えたルイ14世愛希れいかが演じました。





 今回の戯曲のポイントは、ルイ14世の出生に関する秘密です。ルイ14世は、実は男女の双子として生まれたために、男子を宮廷に残し、女子を宮廷から放逐することになりましたが、手違いで女子を宮廷に残し、男子を宮廷から放逐してしまいます。その結果、秘密裏に女子は男子として育てられルイ14世となります。ちょっと奇想天外なストーリーですが、そのために様々な問題が起きます。

 三銃士の一人ダルタニアンとその仲間たちの絆、そして実は女性であったルイ14世とダルタニアンとの恋愛、ここがこの劇の中心的な要素となります。スリル有り、笑い有りのミュージカルに仕立てあげられています。





 殺陣・擬闘の場面が多く、月組の人たちが舞台上を駆け回ります。All for OneあるいはOne
for Allを強調しながら、劇は展開していきます。「グランドホテル」の時よりも、珠城りょうがトップスターとして自信にあふれた演技だったと思います。また、男役と女役が混ざるルイ14世を愛希れいかが演じました。愛希れいかは、男役として初舞台を踏んでいますので、この役は適役と言ってよいでしょう。とても魅力的な歌と踊りで素晴らしかったです。All for OneあるいはOne for Allが、月組の合言葉のようにも感じました。





 宝塚の歌劇は、観客の拍手も一体となり、楽しさと勇気を観客に与えるように思います。私の教室にいたタカラジェンヌから、舞台での自分の立ち位置の手書きの案内を頂いていますので、参考になります。毎回、華やかで変化のある舞台だけではなく、人間の様々な感情が交錯する舞台を、小学生の娘がどのように感じたのか興味がわきます。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ:亀戸天神の藤祭りと高尾山山歩き

2017年05月18日 | お散歩・お出かけ・遊び



 
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
ブログ人気投票にクリックいただけると幸いです。

 亀戸天神は、天神様(菅原道真)を祀っているので、梅が咲いている受験時期は、多くの参拝客があります。亀戸天神では、4月下旬から5月の上旬にかけて、藤の花が見ごろを迎えます。この時期も、大変な人込みとなります。5月5日(祝)、小学3年生の娘と、亀戸天神へ出かけました。

 境内は、多くの見物客で込み合っていました。小学3年生は、藤の花にはあまり興味を示しませんでした。人込みで疲れた顔をしていました。昔風のラムネを売っていましたので、買ってあげました。ベンチに座って、一息入れました。飲んでいる途中で、ラムネが出てこないと言ったので、チェックすると、ビー玉が入口を抑えていました。ラムネの瓶に、ビー玉を使うアイデアを、だれが考えたのでしょう。

 山で見かける藤は、周囲の木々に絡む蔓性の植物で、マント群落の厄介な植物で
あることを実感させます。それに比べて、街中の藤棚は、綺麗に剪定されていて、見苦しくありません。また、品種改良され、枝垂れるように長い花を付けています。街中には、藤棚を日除けにしたベンチも見受けられます。ただし、藤は花が咲いている期間は短く、それ以外の季節は、蔓性の樹形自体は、鑑賞する対象にならないのが難点です。

 山に登ると、藤の花とほぼ同じ時期に、藤の花と類似した淡い紫色の桐の花を見かけます。こちらは、枝先に釣鐘型をした紫色の花が、枝先にたくさん上品に咲いています。満開の頃は、とても見応えのある木だと思います。

 藤は、マメ科の植物なので、夜間は葉をすぼめます。花は天ぷらなどにすることができるそうで、他のつる性植物同様、茎を乾燥させて椅子などの家具に加工されることもあります。










 ゴールデンウイーク最終日5月7日(日)、小学3年生はあまり乗り気ではありませんでしたが、高尾山の山歩きに出かけました。高尾山口から稲荷山コースを歩き、高尾山の山頂で昼食をとり、下りは場合によってケーブルカーかリフトで下りる予定でした。









 だんだんと疲れ気味の後ろ姿。頂上近くなって、下りは歩きたくないと予想通り言い出しました。ケーブルカーよりはリフトの方が楽しいだろうな。頂上に到着したら、ご褒美にソフトクリームを買ってあげよう。

 最近の高尾山登山者は、ミシュランで三つ星を獲得したことも影響して、外人が目立ちます。また犬を連れた人たちも、高尾山では多くなったように感じます。この稲荷山コースは、最後にちょっと長い階段があります。繰り返しこのコースを登っていると、この階段で、現在の自分の体力が判断できます。

 頂上に着いて、早速ソフトクリームを食べ、その後昼食をとりました。頂上からは、残念ながら富士山は望むことができませんでした。連休ということで、家族連れで頂上は混雑していました。



 下りは、薬王院を経由してリフト乗り場まで歩くことにしました。ケーブル乗り場の前に、高尾山名物「天狗焼」を売っています。並んでいる列が珍しく無かったので、買って食べることにしました。娘は、餡が苦手なので、リフト乗り場まで行く間に、一個を食べ終わりませんでした。私は、日頃は練餡派ですが、天狗焼の粒餡がとても美味しいと感じました。

  私は、この連休中に、雲取山に登ろうとも考えていました。しかし、予定した日が、天候が不順であったために、止めました。雲取山の標高は、2017m。今年の西暦と同じ数値。今年は、雲取山の登山者が多いだろうと予想されます。

 新緑が美しい時期、その自然の中を歩く楽しさを感じた山歩きでした。もう直ぐ、高尾山周辺は、様々な種類の白いウツギの花が彩る季節となります。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ:ふなばしアンデルセン公園

2017年05月14日 | お散歩・お出かけ・遊び



 
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
ブログ人気投票にクリックいただけると幸いです。

 日本のレジャー施設中、トップレベルの来場者数を誇る「ふなばしアンデルセン公園」へ、5月4日(祝)出かけました。ただし、交通の便は必ずしも良くはありません。またこうした連休時は、道路の混雑の為に、バス乗車時間がだいぶかかってしまうことも想定しておくべきでしょう。

 そうした大変さを覚悟しても、多くの来場者があるのは、それなりの理由があります。まず、大きなアスレチック施設があること・公園全体が花で飾られていること・アンデルセンと銘打っているいるだけあってメルヘンチックな施設が多いことなど、子どもを中心に幅広い年齢層に受けそうな公園でした。実際に親子だけではなく、三世代揃ってのお出かけも稀ではありませんでした。家族が一日遊んでも、比較的リーズナブルな出費で済むことも、人気の理由となっているでしょう。









 アスレチック施設は、腕力を必要とする種類が多く、小学3年生は掌を真っ赤にしながら頑張っていました。大きな球体をネットで囲み、その上をトランポリンのように跳ねる遊具も人気です。


 メルヘンの丘ゾーンには、アンデルセンの童話の中に登場するキャラクターの人形があります。私たちは風車の足元の日陰で昼食をとりました。











 上の画像は、休憩スペースに設置されたアンデルセンの本を、魔法使いらしきおばあさんの人形の隣で読みふけっている小学3年生。こうした風景は、童話の世界に一歩足を踏み入れた感があります。下の建物は、デンマークの古民家を移築したもので、私たち家族の為に、案内のおじいさんが詳しく解説してくださいました。とても興味深い生活様式と建物の関係が理解できました。

 ジェットコースターなどの乗り物はありません。けれども、子連れで一日様々な体験ができる、とても健康的で魅力的な公園でした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ:船橋海浜公園の潮干狩りと秩父羊山公園の芝桜

2017年05月10日 | お散歩・お出かけ・遊び



 
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
ブログ人気投票にクリックいただけると幸いです。

毎年ゴールデンウイークの時期に出かける潮干狩り。場所は、ふなばし三番瀬海浜公園です。

三番瀬とは

 「三番瀬」は、浦安市・市川市・船橋市・習志野市の四市に三方を囲まれた約1,800ha(東京ドーム約380個分)の干潟と浅海域で、もとは江戸川など利根川水系からの土砂が堆積してできた前浜干潟の一部でした。ただし、海浜公園の前面、東側突堤から西側突堤に囲まれた部分40haは、昭和52年の埋立て工事でできた人工干潟となっています。この部分は、潮の満引きにより、干潮時には砂地が現れたり、満潮時には海水に覆われたりしますので、一年を通して、大人から子供まで安全に海と親しめる場所となっています。





 潮干狩りは楽しいのですが、船橋駅から公園まで行くバスが、とても混んでいて、出かけるのも躊躇してしまうほどです。おまけに、その時期の道路の混雑は酷く、乗った後の時間も嫌なほどかかります。

 4月30日(日)、小学3年生の娘と二人で出かけました。今年は、潮干狩りに適した干潮の時間が、12:00~15:00と午後でしたので、10時ほどに海浜公園に到着するバスを予定して出かけました。そのためか、比較的直ぐにバスに乗れ、道路も例年の混雑が無く、スムーズに公園に着きました。

 潮干狩りの場所の開場も、30分ほど早く行われ、早速潮干狩りの開始。小学3年生は、泥遊びがメインで、その合間に貝を探している状態です。干潟に住む小さい生物に興味を示していました。日ごろは、こうした泥んこ遊びができないので、子どもにはとても良い経験だと思います。

 大人430円、子ども210円の利用料金がかかり、
アサリ・ハマグリのお持ち帰りは、入場料の他に別途、100gにつき80円(税込)の量り売りとなります。二人で1.4kgほど、アサリを中心に拾ってクーラーに入れて持ち帰りました。

 持ち帰ったアサリは、アサリ汁アサリご飯にして食べました。人間は、生きていた動植物を食べ物とするのだから、食べ残しなどしないようにしなければならないことを、娘に話しました。無論、貝はしっかりと砂抜きしないと食べれません。砂抜き中の貝は、必死で生きているという実感が得られます。その貝を火にかける時、若干の罪悪感を感じます。悪いことをしていないのに、石川五右衛門のように釜茹でにされる貝たち。美味しくしっかりといただく他ありません。






 だいぶ前の話になりますが、武甲山に登った折、羊山公園の芝桜を山頂から遠望したことがありました。5月3日(祝)、今回初めて秩父にある羊山公園へ芝桜を見に出かけました。ただし、かつての思い出と、羊山公園の宣伝等で、イメージが膨らんでいたせいか、実際は予想より規模が小さいと感じました。

 下の画像の奥の山が武甲山です。石灰岩の採掘で、山の形状さえ変わってきた山です。











芝桜が植えられている場所の奥に、ちょっと小高くなった場所がありましたので、芝桜を俯瞰しながら昼食をとりました。

シバザクラ(芝桜)
ハナシノブ科の多年草。別名、ハナツメクサ(花詰草、花爪草)。4・5月頃にサクラに似た形の淡桃、赤、薄紫、あるいは白色の花を咲かせる。葉形やその匍匐性などから芝桜と名付けられた。葉は1センチ程度と小さく披針形で硬い。よく枝分かれし地面を覆い尽くすように密生する。また寒暑や乾燥に強く常緑のため芝生代わりに植えられていることもある。





 西武秩父駅に付随して、 「祭の湯」という日帰り温泉施設が最近できました。その温泉に浸かって帰る予定でしたが、入口に長い行列ができていましたので、並んで入浴することは止めました。

 この奥武蔵のエリアは、山歩きで私はよく来る場所です。今年の夏には、もう少し奥の長瀞で、小学3年生と川遊びをしようと思いました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マッキーのお出かけ:宝塚月組公演「Grand Hotel、カルーセル輪舞曲」を観劇

2017年03月13日 | お散歩・お出かけ・遊び


 
にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
ブログ人気投票にクリックいただけると幸いです!


 珠城りょうがトップスターとなり、新生月組がスタートしました。このブログで、繰り返し綴っている通り、小3から高校2年まで教室に通っていた生徒が、宝塚音楽学校を経て月組で頑張っています。東京宝塚劇場での公演は、欠かさずに観劇しています。3月12日(日)、小学2年生の娘と宝塚を観に出かけました。

【演目の解説】

ザ・ミュージカル 『グランドホテル』

 1928年のベルリンを舞台に、高級ホテルを訪れた人々が一日半のうちに繰り広げる様々な人生模様を描いたミュージカル『グランドホテル』。1989年トミー・チューン氏演出・振付によりブロードウェイで幕を開けたこの作品は、圧倒的な評価を得てトニー賞を5部門で受賞、その後ロンドンやベルリンでも上演されました。宝塚歌劇では1993年、涼風真世を中心とした月組がトミー・チューン氏を演出・振付に迎え、宝塚バージョンとして上演し、大好評を博しました。長年の功績を称えられ、2015年の第69回トニー賞において特別功労賞を受賞したトミー・チューン氏を特別監修に迎え、2017年の幕開け、月組トップスター・珠城りょうの宝塚大劇場お披露目公演として、『グランドホテル』が宝塚歌劇の舞台に蘇ります。

モン・パリ誕生90周年レヴューロマン 『カルーセル輪舞曲(ロンド)』

 日本初のレヴュー『モン・パリ』誕生から90周年を記念して、優美な華やかさの中に迫力あるダンス場面を織り交ぜて繰り広げるレヴューロマン。地球全体を軸にして回る回転木馬(カルーセル)に命が宿り、まるで輪舞曲(ロンド)を踊るように世界中どこまでも果てしなく駆け出して行く様をイメージ。日本を出発しパリに着くまでを描いた『モン・パリ』に対し、パリから出発して宝塚を目指す世界巡りの形式で、バラエティ豊かな数々の場面をお届け致します。珠城りょうを中心とした、フレッシュでパワフルな新生月組の魅力満載のレヴュー作品です。







 1928年、ベルリンにあるグランドホテル。世界に名だたる高級ホテルには、それぞれの人生を背負った人々が今日も回転扉を通ってやってくる……。人々がやってきては去っていくホテル。それぞれの人生が交錯する……。

 今回の演目が、世の中の大きな変革時の出来事やその時の人々の生き様が主題ではなく、日常の人々の人生を考えさせるテーマでしたので、小学2年生にはちょっと難しい演目かなと思っていました。人生の光と影、出会いと別れ、様々な人生の交錯が化学反応のように思わぬ変化を見せる日常。一人ひとりが、それぞれ異なる課題を抱えて、さまざまな人生を送っていることが、ホテルという定点
であぶり出されてきます。

 そして、この歌劇を見ている観客は、登場人物の人生を通して、自らの人生を考察してしまう、奥の深い演劇となっています。この諸行無常の世界に私たちは生きているのだと、感じた人は多いでしょう。この生徒が私の教室に在籍しなければ、私が劇場でこうして宝塚を観ることもなかったはずなのですから。



 新人は、舞台のどの場所にいるのか、なかなか見つけるのが大変です。上の画像のように、丁寧な手書きの解説を送ってくれますので、とても参考になります。オペラグラス(双眼鏡)で、新人のタカラジェンヌを探すのも嫌なことではありません。ただ何時か、正面中央でスポットライトを浴びる存在になって欲しいと願っています。

 今回の演劇を観て、まず新生月組のチームワークの良さを感じました。一人ひとりが新たな歴史を作り上げようという意気込みさえ感じました。表と裏の顔を持つフェリックス・フォン・ガイゲルン男爵を演じた珠城りょうは、トップスターとして無難にその力量を示していました。引退興行を繰り返す年増のバレリーナのエリザヴェッタ・グルーシンスカヤ愛希れいかが演じ、歌も踊りもさすがに上手でした。死にかけの病気の中年男のオットー・グリンゲライン美弥るりか演じましたが、とても心に染みる演技でした。女優を夢見る若いタイピストのフラムシェン早乙女わかばが演じました。とても可憐な女性を、素敵に演じていました。

 そう、もう一人印象的な配役がいました。第1次世界大戦で負傷して厭世的な気分のお医者様・夏美よう演じるオッテルンシュラークホテルの片隅でずっと通り過ぎる人を眺めて、達観したような台詞で観衆に語り掛ける人物です。

 ひょんなことで、フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵と、バレリーナのエリザヴェッタ・グルーシンスカヤは、愛し合うことになります。その恋の炎は、行き詰まった二人の人生を変えるエネルギーにもなるはずでした。けれども、その新しい船出は、一発の銃声によって不可能となってしまいます。

 また、人生の大半を帳簿とにらめっこの時間に費やしてきたオットー・グリンゲラインは、人生の黄昏時に、人生の違った側面を知ります。
若いタイピストのフラムシェンと、パリに向けて二人は出発することになります。無常を感じさせるそれらの人々の人生が、今日もまたホテルの回転扉を通って歩みを進めます。

 「行く川のながれは絶えずして」の方丈記、「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」の平家物語などを、私に連想させます。この無常観を、多くの日本人は強く持っているので、この「グランドホテル」は、私たちに強い印象を与える戯曲だと思います。

 ただ、セットは簡略で、盆もせりも動かずに、照明は比較的暗めの舞台でした。この舞台の使い方が独特で、「グランドホテル形式」と言われているようです。セットがほとんどなくて動かないけれども、場面が変わって見えるという、画期的な方式なのだそうです。豪華な衣装とセットと照明が特徴ともいえる宝塚の舞台の中で、グランドホテルは特別な存在と言えるでしょう。

 劇中の登場人物の役割を咀嚼し、それを演技と歌で表現するタカラジェンヌの能力の高さに、いつもながら感動しました。才能と日ごろの修練の賜物なのでしょう。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする