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阿夫利神社には、大山名水神泉が湧き出していますので、喉を潤すことができます。
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帰りにこま参道で豆腐料理をいただき、一駅先にある鶴巻温泉の弘法の里湯で入浴して帰りました。以前末娘と回ったコースを妻と歩きました。紅葉は、時期的にぴったりで美しさを堪能できました。
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今回は、帰りのコースを顔振峠経由として西吾野駅から吾野駅まで歩きました。
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幕山から大石ヶ平を経由して一回りするコースで歩きました。帰りのバス停までの道すがら、無人販売所でみかんや野菜などを購入しました。
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年が明けて、近くにある神社に初詣に行きました。
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散歩道から見えるスカイツリー。サザンカが綺麗に咲いています。もう少し経つと、ツバキも咲き始めるでしょう。サザンカとツバキは、咲く時期の違いの他に、サザンカは花びらがパラパラと散るのに対し、ツバキは花がポロリと落ちます。これが一番の判定方法と思われます。
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物価上昇を加味した実質賃金は、前年同月に比べ2.9%減少し、12カ月連続のマイナスとなったという報告が厚生労働省からありました。アメリカの2020年の年間実質賃金は6万9392ドル、韓国は4万1960ドル。日本は3万8515ドルで、この20年間で韓国にも追い抜かれてしまいました。 財務省が発表している国民負担率(国民所得に占める税金や社会保険料の割合)で見ると、2000年の35.6%から、2020年には47.9%と上昇しています。
小泉内閣で、日本は格差社会を是認し、現代に至っています。かなりの割合になっている非正規雇用の人たちや母子家庭などは、悲惨なほど厳しい状況にあると思われます。日本における子どもの貧困率は7人に1人、さらにひとり親世帯となるとおよそ2人に1人にまで増加しています。母子家庭の平均年収は236万円で、生活が困窮し教育格差などが起こりやすい傾向になっています。にも関わらず、物価上昇に対する政府の見解は、国民目線では考えられない認識に留まっています。
太平洋戦争で、特攻隊を組織し、あまりに人間の命を軽視した日本でした。国家の為なら個人の尊厳など考慮しないという考えが、今でもあるように思います。ただ、現在の国家のためというのは、大企業のためと言いかえることができます。多くの国民の難渋は、未婚率や出生率さえ悪化する状況になっています。
SNSの人材募集を使い、強盗や老人に対する詐欺などを、アルバイト感覚で請け負ってしまう若者もいる現代は、どこか異常な状況と言えます。最近のニュースでは、そうした組織犯罪だけではなく、感情のもつれによる犯罪行為が多発しています。たぶん多くの人たちが、日本の安全性に危惧を感じている状況だと思います。SNS上のユーチューバーやインフルエンサーと呼ばれている低俗な人たちの、あまりに偏った考えや感情的な発言が、現代社会に蔓延しています。その結果、感情をコントロールできない人間関係が助長されているように思います。
世界的に見ても、ロシアによるウクライナ侵攻で安全保障問題が重要な課題となりました。また、米国から世界に拡散する、「格差」と「分断の構図」などが、成熟した民主主義国家で顕著に現れています。本来はグローバル化した様々な課題を、協力して解決する必要がありますが、日本社会で現れている感情的な人間関係に相似して、国家間も同様な状況があります。感情を抑えて、理性的に話し合う必要があります。
ダーウィンの進化論は、現代においても全く色褪せていない。生き物の進化の仕組みを矛盾なくシンプルに説明する偉大な理論です。ダーウィンは、進化の概念を多くの観察例や実験による傍証などの実証的成果を経て、生物の進化を理論的に明らかにしました。当然のことながら、その考えは宗教的に批判・反論を受けましたが、時間をかけて理解されるようになりました。しかし、ダーウィンの進化論は弱肉強食的な価値観・・・弱肉強食の世界の中で、適応して生き残る者と適応できずに死んでいく者がいるといった認識を生み出しました。生き物同士の関係をすべて競争関係のように捉えるという偉大な理論の誤った解釈は罪が深い。多様な生物同士の複雑な関係性である「生態系」という概念は、無論のことダーウィンの時代には確立されていません。最新のテクノロジーを駆使した生態学の進歩により、驚きの研究成果が次々と発表されつつあります。生物多様性の本当の姿を知れば知るほど、人間は最も進化した生き物だと言う常識は、実は我々の思い込みであることを知ることになります。
『多様性』という言葉は、様々な問題解決のキーワードとして使われています。現代社会は、様々な場面において分断が進み、マイノリティが排除されます。私達人類は、短期間のうちに地球の支配者として君臨し、環境破壊により多くの生物を絶滅に追いやりました。私達人類は、生物多様性の本当の尊さに気づき、新たなビジョンを見つけ出す必要があります。
昆虫の進化、生き残りの戦略、サバイバルの知恵など、昆虫の世界の不思議を解説する新書本が数多く出版されています。私自身も、そうした新書を買って読んできました。講談社から出版された「超・進化論」は、NHKスペシャルシリーズ「超・進化論」を中心に書籍化されました。こうした書籍は、人類がまだ解明しきれていない地球の深遠な仕組みを、私たちが知る手がかりとなるでしょう。
山歩きをしていると、地球は「水の惑星」という形容よりも「植物の惑星」と形容すべきではと思うことがあります。多様な植物が、様々な環境に適応して繁茂しています。威厳さえ感じる巨木は、手で触れると圧倒的なパワーさえ感じます。植物は、におい物質を使ってお互いにメッセージをやり取りしているそうです。また、葉を虫に食べられると、その信号を全身に伝えて、昆虫に毒となる物質を作って防御するそうです。
昆虫の驚異的な能力については、近年様々な書籍で話題として取り上げられています。昆虫同士の共生関係もとても面白い世界です。昆虫の能力の中で、羽を持って空中を自在に移動できることと、完全変態で幼虫の形態と成虫の形態が著しく異なることが最も感嘆することでしょう。昆虫の種類と個体数は、他の動物を圧倒するほど多く、地球は「昆虫の惑星」と形容しても間違いはないようです。
微生物は、私たちの身の回りに無数に存在しています。実は、人間の体で暮らす微生物は、約100兆いるそうです。人体の細胞はおよそ37兆と推定され、体内の微生物は自身の細胞よりも遥かに多いのです。その微生物が地球上の生物の進化に影響を及ぼし、ヒトを含む動物の気分や行動を変えたりしているのだそうです。
書籍「超・進化論」が、NHKスペシャルシリーズに対応していることで、一冊の書籍としてのまとまりが弱いのはしょうがないことです。地球の生物の多様性と、生物の能力を知る良い教材でした。
現在行われている戦争の映像を、リアルタイムで家庭で見る事ができる時代です。戦闘画像は、殺し合いの画像なのですが、ウクライナの戦闘員が、ロシアの戦闘装備を破壊する映像を見ると、嬉しくなります。ただ、よく考えれば戦闘装備の中にはロシアの兵士が乗り込んでいるわけで、そうした人員の死亡映像でもあります。軍隊では、戦闘で相手に物的にも人的にも大きな損害を与えた兵士が英雄となります。勲章は、どれだけ相手の兵士を殺したかの証でもあります。
携帯のロケットランチャーで、高価な先進戦闘機や攻撃ヘリコプターや戦車を破壊する映像が多数見られます。また、無人飛行機やドローンによる攻撃などを見ると、今までの戦闘装備を見直す必要があると考えられます。携帯の対空飛び道具の威力は凄まじく進歩しているようですし、無人でAIを活用した装備なども活躍しているようです。
ロボット工学の三原則の第一条は、『ロボットは人間に危害を加えてはならない.またその危険を看過することによって,人間に危害を及ぼしてはならない.』と決められています。しかし、ロボットを戦闘に活用して相手を殺戮することを、私達人間がロボットに要求する時代が訪れているようです。AIは、人間が極めて凶暴な動物であることを、まず学ぶことになったでしょう。
戦艦大和のような大艦巨砲主義が、時代に合わない戦闘装備であったことを、顧みる必要があります。日本は、巨額の費用をかけて軍備を整備しようとしていますが、ロシアとウクライナの戦闘状況を的確に分析して、有効な整備をする必要があるでしょう。
専制主義とも思えるロシアや中国や北朝鮮などのトップが、核のボタンを管理し、民主主義の本丸と自認しているアメリカでは、トランプのような犯罪で起訴されるような人物がトップとなる時代です。日本でも、国会にも出ない議員が、逮捕状が出ているために、国外から戻らないという非常識な現状もあります。そうした人物を選ぶ国民のレベル低下は、衆愚政治と言っても良いでしょう。
そうした危険な状況での軍拡競争は、人類の破滅に直結する危険があります。だからといって、日本だけが軍縮をするわけには行きません。世界的な合意で、軍縮を実現する必要があるでしょう。その過程で、日本は効果的な安全保障能力の向上を図る必要があります。
平和や反核、護憲を訴えてきた大江健三郎が2023年3月3日、老衰のため88歳で亡くなりました。数々の文学賞を受賞し、1994年には川端康成に次ぐ日本人2人目のノーベル文学賞受賞者になりました。また、『ヒロシマ・ノート』、『沖縄ノート』などのルポルタージュや新聞、雑誌などでの社会的発言でも注目を浴び、核問題をはじめ現代日本のさまざまな課題へ向き合ってきました。ノーベル文学賞受賞が発表された当時の理由は、「詩的な言語を使って、現実と神話の入り交じる世界を創造し、窮地にある現代人の姿を、見るものを当惑させるような絵図に描いた」というものです。なんだかちょっと難しいですが、大江さんの文学が描く“現代性”が評価の理由になったようです。村上春樹には若干欠けている社会的な問題を取り上げている点が、ノーベル賞受賞の重要な点だったと私は考えています。
実は、私が十代の終わり頃、私に影響を与えた人物の一人が、大江健三郎でした。ただし、大江健三郎の小説と言うよりは、彼のエッセイ集が読みやすく理解できました。たぶん、私の現在の思考も、その当時の考え方の延長にあるように思います。『厳粛な綱渡り』『鯨の死滅する日』『我らの狂気を生き延びる道を教えよ』などのエッセイ集は、共感できる内容でした。ただ、大江健三郎の小説を、日本人でさえどれだけの数の人が読んで、影響を受けたのか考えると、ちょっと悲観的になります。簡単に言えば、エッセイの論理的な考えは理解しやすいのですが、残念ながら小説は多くの人たちには読み辛いと思われます。
日本人でノーベル文学賞にノミネートされた受賞者以外では、賀川豊彦・谷崎潤一郎・西脇順三郎・三島由紀夫などが挙げられます。また、安部公房・井上靖・島津祐子などが候補者として取り上げられていたと言われています。また、以前は井上靖が、近年では村上春樹が毎回有力候補者として話題に登り、応援者がノーベル文学賞発表を集まって待っている姿が報道されます。スエーデン・アカデミーが文学作品を把握できるためには、作品が翻訳されているかどうかが重要です。そうした意味で、日本文学をもっと積極的に世界に発信することが重要となります。三島由紀夫は、左翼と理解され、その結果川端康成が受賞したと言われています。三島の失意はとても大きかったそうです。太宰治が、芥川賞を欲しくて選考委員に長文の懇願の手紙を書いた話は有名です。作家たちが、ビッグな賞を欲しがるのは、自分の作品の公的な評価がほしいからであり、文学史に名前を刻みたいからであり、経済的な安定が欲しいからなのでしょう。
十代の終わり頃に、吉本隆明・埴谷雄高・高橋和巳・大江健三郎などを愛読していた時期があります。加えて『十八史略』『三国志』『平家物語』が私の現在のアイデンティティを形成していると言っても良いでしょう。そうした人たちの書籍は、多くの書籍に埋もれて、大江健三郎のエッセイ集を探しましたが、表面には見当たりません。読んだ書籍を古本屋で売ったりしたことも有りましたが、やはり手元においておきたいと思うのが本音です。上記の人達の本は、とてもじゃないですが売ることなどできません。ただ、こうした人達の本は、子どもたちには読まれずに何処かに堆積しているのでしょう。私の青春の思い出をたっぷりと含みながら。
日本の新たな主力ロケット「H3」1号機が7日午前10時37分頃、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。しかし、第2段エンジンの着火が確認されず、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は約15分後、地上から指令破壊の信号を機体に送り打ち上げは失敗となりました。前回の打ち上げ中止から、僅かな期間で再度挑戦しましたが、年度内に打ち上げを成功させようとする意図は明らかでした。私は、短期間の再度打ち上げに不安要素がかなりあると思っていました。
これで、日本の宇宙技術の信頼性に疑問符が付き、搭載した地球観測用の先進光学衛星「だいち3号」は失われました。1、2号機は試験機としてJAXAが打ち上げ、早ければ3号機から三菱重工業に移管し、商業打ち上げ市場に参入する計画でした。科学目的の探査機、国際宇宙ステーション(ISS)や建設予定の月周回基地へ向かう物資補給機も搭載するべく開発してきました。日本の宇宙開発利用に深刻な打撃となった失敗でした。
今回の打ち上げ失敗の直接・間接の原因だけではなく、構造的な枠組みで議論すべきです。国の科学技術関連の軽度の投資、 研究者・技術者を志望する学生に対する弱い支援、 企業はコストカットの名目で研究費用や人材育成費用を削減、 数え上げればキリがないほど取り巻く環境に問題がありそうです。「ロケット打ち上げ失敗は、例の記者の呪いですか?」などと、問題把握に障害となるような低俗な感想もあるようです。
最近、下劣なユーチューバーなどの意見がもてはやされる風潮があります。本質的な議論からずれて、極めて個人的な意見が大手を振る現状は、今回のロケット打ち上げ失敗に対する社会全体の総意を変容させる可能性もあります。品位と教養に基づいた幅広い議論の結果として、科学立国日本の底力を高めてほしいと思います。
2023年2月6日、トルコ・シリア国境付近で大地震が発生し、子どもたちと家族が危機下に置かれています。両国の死者は5万人を超え、6千回以上の余震が確認されています。崩壊しそうな建物の中で手堀で閉じ込められた生存者を探す人達の姿をみると、救助をする人たちの勇気と思いやりを感じます。
ロシアのウクライナ侵攻が、世界の現状を大きく変えました。軍事侵攻がうまくいかないプーチンは、核使用をほのめかし人々の恐怖を煽っています。戦争は、人殺し行為であり、核使用は一般人の大量虐殺であることを、一国の宰相プーチンは認識しているのでしょうか。思いやりとは想像力であり、プーチンは相手の苦痛を思いやる事ができない人なのでしょう。
少子化が問題になっていますが、経済的に結婚できない若者が増えて、子どもを育てる経済的な余裕がない夫婦が増えていることなど、国民を痛めつけてきた今までの政策が現状を生み出していることを政府は認識していないと思われます。日本銀行の黒田総裁は、商品やサービスの値上げが相次いでいることに関連し、「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」との見解を示しました。政府は、大企業に対して甘い対応をし、国民特に弱者に対して思いやりを忘れ続けてきました。甘やかされた大企業は、世界における競争力を衰退させ、国民は将来を背負う子どもたちを生み育てることさえ拒否している現状があります。
SNS上に感情的な主張が溢れ、闇バイトで集められた若者が犯罪を犯すなど、ギスギスした世情がとても気になる世の中となっています。各地で殺傷事件が頻発し、猫殺しでは飽き足らず無差別殺人を企てる高校生まで出現しました。殺される側の人間が、どれだけ掛け替えのない人生を送っているのか考えたことがあるのでしょうか。こうした出来事の根底には、人々の想像力が失われ、お互いの思いやりが減っている事があるように私は感じます。自分の偏屈した考えを、ネット上に垂れ流す人たちが、こうした世相を作り出している要因の一つでもあります。
かつて日本人は今よりももっと貧しい生活を送っていたわけですが、周囲の人達を思いやり、地域的なコミュニティも成立し、正義と幸福が追求されていた事実があります。今の政府にも地域社会にも、こうした思いやりの大切さを認識してほしいと願っていますし、多くの方が弱者に対する思いやりを心がけていると私は信じています。
2月17日に打ち上げ直前で中止となったJAXAのH3ロケット初号機について、大きな話題となっています。それは、H3ロケットの打ち上げの本質的な成果の問題ではなく、「中止」となったのか「失敗」となったのかの言葉問題が話題の中心です。JAXAの会見で、かたくなに「失敗」を認めないJAXA担当者に対し、共同通信の記者が「わかりました。それは一般に失敗といいます。ありがとうございます」とあきれるように質問を終えたことが、SNS上で炎上したことがきっかけとなっています。
JAXAの説明によると、第1段の主エンジンに着火後、制御装置が異常を検知し、補助ロケットの着火信号が送られなかったことにより、打ち上げが中止したそうです。異常を検知した系統は、機体の打ち上げ前に地上から自動で送られる電気信号を受けて制御装置内のスイッチがオンになると、エンジン側に電力が供給される仕組みになっていました。スイッチのオンオフの動作や、地上設備からの信号のやりとりの際に何らかの不具合があり、回路が停止した可能性が高いそうです。今回のロケット打ち上げは、機械的な制御で「中止」となったことは事実ですが、装置の不具合により打ち上げることができなかったという結果は、「失敗」と評価すべきことです。私の知人に、元JAXAの職員がいますので、今回の話題には関心があります。
H3ロケットの開発費用は、2000億円ほどの予算が国から支給されています。しかし、「H3」は年単位の打ち上げ延期をすでに過去に2回経験していて、開発主体としては、3度目の長期延期となれば、将来のビジネス獲得に不可欠な信頼性を失いかねないと強い危機感を抱いている状況です。そうした理由から、JAXAとしては、制御装置が健全に機能して打ち上げが中止となったという言い方しかできなかったと私は考えています。JAXAは今後も詳細な原因を特定した上で必要な対策を行い、打ち上げ予備期間に設定されている3月10日までの打ち上げを目指すということです。今回のロケット打ち上げを評価すれば、明らかに失敗です。そうした評価を、JAXAの内部でも外部でもしてほしくない状況があるでしょう。
炎上した記者の、中止という言葉に対する疑問は当然だと私は思います。ただ、会見の最後に捨て台詞的な言い方があったのは問題でしょう。この記者の質問がSNS上で批判されているのはどうなのでしょう。ネガティブワードは不愉快であり、日本の衰退が話題となる現在、多くの方も「失敗」という言葉を使いたくないという心情があるでしょう。今回も、ホリエモンは「こんな批判だけしかできないうんこ記者に『失敗』『失敗』と言われたら萎える」 などといつもの下品な言葉で感情をぶつけています。えげつない人生を送った教養のない人物の言葉であることは確かです。
産業技術・科学技術などを育成し、それらに基づいて国を発展・繁栄させる「技術立国」を目指す日本では、今回のロケット打ち上げ失敗だけではなく、三菱重工業が国産初のジェット旅客機の開発を断念し事業から撤退することを決めたというニュースが連続しました。しかし、そうした失敗をしっかりと受け止めて、曖昧にしないことが重要だと思っています。そうした問題の根底に、理系進学者の少なさや大学院進学者に対する低い評価や政府の取り組みなど、様々な問題があることを反省すべきです。ロケット打ち上げ中止などと、問題を曖昧にする姿勢は、今後の課題解決に障害となると私は考えています。
家庭の様々な役割を、学校は背負い込まされています。教育に関わる様々な内容に、時として厳しく責任を追求される学校の状況は、とても大変だと思います。いわば、家庭の機能のアウトソーシングが加速度的に行われていて、そのとばっちりを学校は受けていると私は考えています。
ところで、学校教師の時間外労働が大きな課題となっています。月当たりの時間外労働が「過労死ライン」を大きく超えているとも言われています。教員を志望する人の数は減少傾向にあり、日本全国で教員が足らない状況となっています。こうした状況を改善する手段として、学校が今まで担ってきた業務を、アウトソーシングすることが必要となっています。例えば、部活指導を地域住民や関連組織を活用して行うことが話題となっています。また、私も行っていますが、放課後補習指導や土曜教室などで、業者を活用して子どもたちの学力アップを図る指導が、地方公共団体あるいは学校単位で行われています。
今まで、学校は排他的な体質がありました。学校も教員にも職人気質があって、他には頼らずに全て請け負ってしまう傾向がありました。その体質を改善して、様々な外部人材を活用して業務を軽減し改善することに違和感がなくなってきました。学校機能のアウトソーシングのためには、まず意識の変革が必要です。また、実際の業務を円滑に行うために責任の所在や業務把握の必要性など、様々な考慮事項があるでしょう。多くの人たちを活用するためにも、そうした内容を相互に理解する必要があります。そのためにも、学校単位ではなく広範囲の情報交換が必要です。そして、学校を取り巻く社会全体がこうした変革を理解し支持する必要があるでしょう。
若者による飲食店での迷惑行為が大きな話題となっています。ちょっとしたいたずらでは済まない大きな問題です。人の口に入る食品の衛生問題ですので、客の立場からしても、店舗の問題としても、対応を考えなければなりません。コンビニのおでんは、ちょっと不衛生だと思っていましたが、おでんの中に指を入れて具をツンツンする動画が出て、大きな問題となったことは記憶に新しい出来事です。日本では、性善説を信じて、無人店舗などが展開され、飲食店も客を信じて衛生問題をクリアしていると考えてきました。
こうした状況が明らかになって、客が安心して来店できるように、店側は費用をかけて対応を講じる必要があります。今回の迷惑行為は、「すみません」では済まない刑事・民事両方でその責任が追求されるでしょう。一生を棒に振るほど高額な民事訴訟となることも考えられます。
悪戯をしている若者の行為を、その友達が録画してSNS上に載せていたようです。SNSでは、派手な出来事を追いかけ、人の目を引くような情報を提供することが多く、そうした反応が愉快犯を喜ばせる原因となります。若者の悪戯に厳しく対応するのは可愛そうだといった意見もあります。しかし、食品の衛生問題や命の危険性のある行為は、厳しくその責任が問われて当然だと私は思います。世間を騒がせて快感を得るこうした快楽犯は、模倣犯も出てくる恐れがありますので、厳しく責任を問うことは、こうした犯罪を防止するのに役立ちます。
一つはっきりしていることは、仲間内で悪戯を楽しんでいるというよりは、SNSを使って多くの人たちの反響を求めている行為だということです。かつては情報を多数の人に発信することは、マスコミが行ってきたわけで、チェック機能もある程度完備されていました。しかし現在、一人ひとりが自分の思いや行いを、不特定多数の人に発信することが可能です。自分の行いが、社会にどのような影響を与え反響があるかを深く考えずに、注目を集めることだけを意識してSNSを使っている若者が多数いる事実があります。これは、ユーチューバーとかインフルエンサーと呼ばれる人たちの中に、低俗な発信者がかなり含まれ、そうした人たちが若者の軽率な行為を誘引していると考えられます。前回のグログでも、以下のようにSNSの問題点を指摘しましたが、十分に考えた行動をして欲しいと願っています。
マッキーの時事随想:SNS上の言葉遣い
SNSで使われる言葉遣いは、深く考えた内容から出た言葉というよりは、感情的な安易な言葉選びが目立ちます。また、自分の主張と異なる人に対して、人を傷つけるような言葉を平気で使う傾向があります。炎上覚悟で過激な主張を、言葉選びもせずにSNS上で述べる人たちを、ユーチューバーとかインフルエンサーと形容し、持て囃すのは問題です。私自身は、ブログをやっていますがあまりSNS上のそうした内容を読むことは稀です。言葉を選ばない主張は、間違いなく内容の吟味も希薄であると思われます。
NHK党のガーシー参院議員は、ユーチューバーらしいのですが、全く国会には出席さえしていないようです。この怪しい人物の考えや行いも問題ですが、そうした人物を選挙で選ぶ人たちも問題だと思われます。
全国で相次いでいる広域強盗事件は、強盗殺人事件にも発展して多くの人たちの耳目を集めています。そして、そうした強盗事件の実行犯が、SNSの闇バイトで集められているという事実に、唖然としました。強盗の闇バイトをしなければならない経済的に困窮した若者が多いという事実と、殺人までしてしまう犯罪に手を染める若者の存在に驚かされます。ただ、一旦そうした組織と関連してしまうと、抜けることが簡単にできないような脅しでコントロールされているようです。高齢者から金銭を詐欺する特殊詐欺事件を引き起こしている組織も、こうした若者を使って、黒幕の実態を隠しています。これらの広域強盗事件と特殊詐欺事件の首謀者が、闇バイトで集められた若者に対して、外国から指示を出していたという情報があります。ぜひ、警察はこうした悪辣な黒幕を把握して鉄槌を下してほしいと思います。
こうした状況を加味すれば、SNS上の怪しい情報や人物には、気をつける必要があります。日本人の長所と思われていた他人に迷惑をかけない生き方が、SNS上の感情的な主張や言葉遣いの影響で激変しているようです。使われている言葉は、その内容の正邪や正否を判断する材料になります。内容に深みがあれば、使っている言葉に鋭い知識を感じることができます。ホリエモンのように自分の主張と異なる人たちに対して、バカとかクソとか辛辣な言葉を使って批判する人たちの主張は、内容が空虚であることを自ら明らかにしています。炎上するような主張を繰り返している人たちに対しては、まずは疑ってみる必要があるでしょう。
日本における子どもの取り扱いは、世界的に見ても繊細で愛情を込めていると思っていました。明治時代の日本の状況を的確に評価したモースの文章にも、日本人の子どもの取り扱いの丁寧さが示されています。
マッキーの教育:モース著『日本その日その日』 ・・・明治の日本
その流れで、保育園と幼稚園の指導は世界に誇れる内容だと私は確信していました。それに比べて、小学校・中学校・高校・大学と進級すればするほど、疑問の残る教育が行われているのが現実です。
しかし、最近の幼児教育における事件が耳目を集めました。一つは園児に対する虐待行為、それから送迎車の園児置き去り死亡事件が挙げられます。全く無力な園児に対する虐待行為は、一義的には指導者の資質の問題が挙げられます。周囲の環境がどうあれ、虐待は傷害行為であり許されないことです。ただ、園児虐待行為が話題として取り上げられる頻度が増したのは、過酷な業務環境や低い待遇などに問題があることは確かなことです。
岸田政権の、異次元の少子化対策が議論となっています。異次元の戦力強化対策が評価されずに、選挙対策で一般受けする少子化対策を突如言い出したと言った印象です。 少子化対策の柱は、1)児童手当など経済的支援の強化、2)学童保育や病児保育、産後ケアなどの支援拡充、3)働き方改革の推進、の三つとなっています。自民党の今までの立ち位置の反省無くして、「異次元」などと世間受けしそうな言葉を信じてしまうのも問題です。少子化対策はすでに遅きに失する大問題です。そうした影響もあり、保育園・幼稚園では、多々の問題が発生しているようです。「送迎車の園児置き去り死亡事件」も、担当者レベルの過失のみを問うのではなく、本質的な現状を把握する必要があります。
小泉内閣以来安倍政権を中心に、国民の生活状況の問題点を置き去りにしてきた結果が、今の状況を作り出しています。国民の幸福に関心を示さない政府の下で、少子化が進行し、教育にも様々なしわ寄せが来ています。保育・幼児教育の問題点も、そうした根本的な原因を探りながら、具体的な改善策を示してほしいと願っています。
ロシアによるウクライナ侵攻は、世界に衝撃を与えました。ロシアもウクライナも退く気配はなく、戦闘は長期化する気配です。ロシアとウクライナは、穀物生産の一大拠点ですので、食糧問題も深刻となっています。また、利己的な主張を持った国家が近隣の国家を蹂躙した事実は、私達日本においても現実味を帯びて感じられました。
政府は、安全保障の観点から軍事費の大幅な増額を決定しました。また、敵の弾道ミサイル攻撃に対処するため、発射基地などをたたく「反撃能力」の保有が安全保障関連3文書で明記され、日本の安全保障政策の大きな転換となりました。強大な軍事力を持つことは、実際の戦闘でも有効であるばかりか、紛争の抑止力となると信じられています。しかし、一方の国家が軍拡に向かえば、対峙する国家もそれに対応した軍拡を行い、果てしなき軍拡競争を引き起こすのも事実です。その結果、際どいバランス上の平和が維持されると信じられています。
今までも問題視されていた日本の食料自給率(「カロリーベースの食料自給率」)は、近年38%となっています。「食の安全保障」の観点から、国内の農業生産の増大を図ることを基本とし、これと輸入及び備蓄とを適切に組み合わせる方策が考えられます。今回のような紛争や近年頻発する異常気象によって、国民が最低限度必要とする食料の供給に危惧が生じています。したがって、日本の食料自給率を上げることは、緊急不可欠な課題と言えるでしょう。
国連の安全保障理事会は、機能不全を起こしているようです。本来は、世界的な話し合いの場で平和を維持する処方箋を出す必要があります。安保理は、5か国の常任理事国(中国、フランス、ロシア、英国、米国)と、各地域に配分されて選挙により選出される10か国の非常任理事国から構成されています。今年日本は12回めの非常任理事国として活動します。ぜひ安保理の場を活用して世界平和と日本の安全保障に役立つ具体的な成果を出してほしいと願っています。
様々な視点から日本の実力を評価すると、「国際競争力27位」、「労働生産性21位」、「民主主義指標23位」などのランキングとなっています。地球温暖化対策の国別ランキングでは、日本は主要58か国のなかで、50番目にランクされているのが現状です。1979年発売の「ジャパン アズ ナンバーワン」は日本経済の黄金期を象徴する言葉でした。そうした意識を引きずっている私たちは、最近の各分野での日本衰退の指標を心配している方が多いはずです。GDP(国内総生産)は、日本はアメリカに次いで世界第2位でしたが、2010年に中国に抜かれ第3位となりました。さらに、4位のドイツとの差は僅かとなっています。「一人当たりGDP」で比較すると、2021年のランキングで日本は世界28位となっています。
国内の18歳未満の子どもの貧困率は15.7%を記録し、G7で最悪の値です。また、母子家庭世帯の約半数が貧困世帯、60歳以上高齢者の約20%が貧困状態というデータもあります。OECD(経済協力開発機構)が公表する世界の平均賃金データによると、2021年の日本の平均年収は433万円でOECD加盟国35か国中22位。韓国は、OECD加盟国の中では19位。日本はいつの間にか韓国に抜かれてしまっています。日本の衰退は、このまま続いていくのでしょうか。
少子高齢化社会に突入した日本では、まずは子どもを増やす努力が必要です。様々な行政の手立てだけではなく、社会全体が子どもを育てていく認識が重要だと思われます。子育て世帯の経済的負担の軽減や、子育てしやすい社会環境づくりに努力する必要があります。近年の日本では出生率・合計特殊出生率ともに減少をたどっています。世界銀行が公表したデータによれば、2022年の合計特殊出生率世界ランキングで日本は208カ国中の191位です。
マッキーの時事随想:イーロン・マスク、「日本は消滅する」と警告
日本の安全保障問題で最重要課題は、子どもを安心して生んで育てていける社会を作ることではないでしょうか。