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今週の火曜日は、冷たい雨が降り続き、気温も上がらず、寒い一日でした。
一夜明けて、水曜日の朝は、26階からの眺望が薄い霧に覆われて、視界が効かない状態でした。
空気中にとても多くの水蒸気が含まれた日などは、早朝に気温が低下すると、飽和水蒸気量を超えた分だけ、大気に含まれた水蒸気が結露して水滴になり、その水滴が空気中に浮遊して霧になります。
晴れた日の早朝は、放射冷却で気温が下がり、それだけ空気に含まれる飽和水蒸気量は小さくなり、霧が出現しやすくなりますが、「朝霧は晴れ」ということわざ通り、水曜日は晴れてきて、昼前には霧は雲散霧消してしまいました。
無論、霧がはれる理由は、晴れた日は急速に気温が上昇し、その分だけ飽和水蒸気量が大きくなるためであり、そのために霧は再び水蒸気となり空気中に拡散し消え去ります。
ところで、ヤカンの口から出ている白い湯気を、水蒸気と勘違いしている方がいますが、それはあくまでも霧と同様に水の粒が空気中に浮遊している状態で、本来水蒸気は目に見えない気体です。
駅前のケヤキや桜の並木は、前日の冷たい雨でいっきに冷やされたせいか、急速に紅葉が進み、7日は秋の深まりを感じさせる朝でした。
ケヤキは、黄色に色づいた葉と、赤く色づいた葉があり、それぞれの木々によって、随分と紅葉の色合いが異なります。
駅前のケヤキや桜は、紅葉しながらこれから毎日ハラハラと落葉してきますが、それを毎朝綺麗に集める作業も大変ですけれども、やはり落葉樹を生活環境の中に植栽することの意味は、その労苦と費用に勝っていると私は思います。
一般的によく理解されてなく、また科学的な解明も確実にはされていませんが、私達の目を楽しませてくれる紅葉が、どういった原理で起きるのかを簡単にまとめましょう。
都会の落葉樹は半年間、山の木々はそれ以上の期間、葉を落として動物で言う冬眠状態で、生命活動を極力抑えて冬を過ごします。
落葉する前に、最期の装いとして、きれいに紅葉する木々の葉は、私達に様々な思いと教訓を与えてくれます。
今日はそうした木々の紅葉のメカニズムについて、私が高校の生物の時間に習った知識を中心に、最新の研究成果も踏まえて綴りましょう。
葉には、緑色の色素のクロロフィル(葉緑素)が含まれていて、その色素は光合成において光エネルギーを効率的に吸収し、化学エネルギーに変換する役割を担っています。
しかし、日照時間が短くなり寒くなってくると、葉と枝の境に離層が形成され、この離層により葉に水が行かず、またブドウ糖やアミノ酸類が葉に蓄積されるようになると、緑の色素のクロロフィルは分解されて、次第に葉の緑色が薄くなります。
すると元来葉に含まれていた黄色い色素のカロチノイドが表に現れ、葉が黄色に黄葉することになります。
イチョウ・ポプラ・サンショウ・カラマツ・コブシなどが、黄葉する木々の代表です。
このように黄葉する木々の他に、カエデ類やハゼノキなどのウルシ科の植物は、秋になると葉が赤く色づきます。
赤く色づく葉には、クロロフィルの分解とともに、新たにアントシアニン(アントシアン)という赤い色素が作られます。
この新しく生成されたアントシアニンと、すでに葉に存在したカロチノイドの色とが混合することにより、葉は赤から橙色まで変化ある紅葉を見せます。
私の見る限り、同じ樹種でも、個々の木により、また日当たりの関係により、このアントシアニンの生成が不揃いのために、変化ある色合いを楽しむことができるようです。
ところで、紅葉する葉に、落葉する直前の短期間だけ、なぜ赤い色素のアントシアニンが作り出されるのでしょうか。
秋になり、光合成を行ってきた葉緑体が分解されクロロフィルが殻から出てきて光を受けると、非常に毒性の強い活性酸素を作り出し、葉の細胞を壊す光酸化障害を起こします。
そこで、青色の光をよく吸収するアントシアニンを生成することにより、クロロフィルに青色の光が届くのを妨げ、活性酸素の生成を抑制することができます。
物言わぬ植物ですが、このように生き抜いていくために、環境との見えざる攻防を繰り広げ、その結果、私たちは秋になると美しい紅葉を楽しむことができるという訳だったのです。
最後に、以上の紅葉の原理から導き出される、「綺麗な紅葉」が成立する条件を考えてみましょう。
まず、葉に多くの糖類が蓄積されるために、日中は晴れて葉が太陽光を充分に受け、夜間は急激に冷えて糖類が生命維持に使われる量が少ない寒暖の差が大きい状態が続くことが必要で、また空気が綺麗で葉に充分太陽光が降り注ぐ環境が必要です。
以上の条件がそろった年・場所では、綺麗に紅葉した木々を楽しむことができます。
この条件は、ワインを作るぶどうの生育と同じで、たっぷりと太陽が降り注ぎ、急速に冷え込んで、果実に糖分が充分に蓄えられた年、すなわち紅葉の美しい年は、一般的に美味しいワインができる当たり年となります。
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今年も、6月3日(日)に全国統一小学生テストを、HPSの教室を会場として実施します。
まだ、少し座席の空きがありますので、お近くにお住みで、参加希望の小2から小5までのお子さんがいらっしゃったら、四谷大塚のHPよりネットで申し込んで下さい。
四谷大塚が、東進の傘下になってから、年2回(春・秋)この全国統一小学生テストが実施されるようになりました。
無料で、全国的な規模での子供の相対的な学力を判定してもらえるテストとして、この機会を利用することは意味のあることです。
ただし、首都圏の参加者は、中学受験を目指している生徒が多く、基本的な問題だけではなく、ある程度考える力を見る問題も出題されます。
特に、国語のテストについては、公立学校ではあまり指導していない文章読解力が必要なので、練習して慣れておく必要があります。
小2は算国各30分、小3は算国各35分の2科目のテスト、小4は算国各40分・理社各20分のテスト、小5は算国各40分・理社各25分のテストとなります。
小2を除き、他の学年はマークシート形式のテストとなりますが、その記述方法については、試験前に指導します。
また、HPSでは、5月26日(土)と6月2日(土)の両日、午前10時から12時まで、この全国統一小学生テストの「対策授業」を実施します。
例年どのような傾向の問題が出るのか、またマークシート形式のテストに事前に慣れたい方は、無料の指導ですので参加してください。
「対策授業」に参加希望の方は、このブログの左ブックマークのHPSホームページからメールをお願いします。
(注)画像は、今年撮ったムラサキカタバミ(上・赤紫)とカタバミ(下・黄色)で、路傍の花です。