「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの久しぶりのカワハギ釣り…盛川宏さん直伝の釣り作法

2008年12月17日 | 釣り
全く久しぶりに先月11月23日に海釣りに出かけ、東京湾で浜ちゃんになりました。

今年は、ハゼ釣りも全くしなかったので、今回の釣りが今年初めてで最後となることでしょう。

以前は、毎週の如く海釣りに出かけ、様々な魚種の釣りの仕掛けを手作りして、趣味として楽しんだ時期がありました。

またかつては、待ちに待った外房のヒラメが10月に解禁されると、私の釣りの師匠・盛川宏さんと、大原の力漁丸からヒラメ釣りに繰り出したものでした。



盛川さんの著作の一部


盛川宏さんは、大変お元気な方でしたが、昨年9月9日に肝臓ガンのため、74歳で亡くなられました。

釣りジャーナリストとして、釣り雑誌「つり丸」初代編集長や新聞・書籍・テレビなど多方面で活躍した「モリさん」でしたが、人に気を遣う方で、初心者の私に楽しく釣りが出来るように、様々なことを教えてくれました。


また以前私に盛川さんが、

「柾木さんの教えている子供たちを集めて、釣り教室でもやってみようかね。無論、私はボランティアでさ。」

残念ながら、その釣り教室は、夢と終わってしまいました。

私の怠慢のために、とても素晴らしい釣りの先達の指導を、子供たちは経験できなかったのです…まことに残念!





私は釣りを趣味と言っている割に、船にはめっぽう弱く、酔い止め薬を飲んでも、「撒き餌をしながら釣っているようだね。」と言われる始末。

東京湾内では、余り酔わないはずですが、今回の久しぶりの船釣りは、薬も飲んでいなかったせいか、吐かないまでも、後半は酔い疲れを感じながら、釣っていました。


今回の釣りは「カワハギ釣り」です。

どちらかというと私は、海底近くの小物釣りを得意としていますので、カワハギ釣りは、私の好きな釣りの一つです。

私は、初めて行った「マコガレイ釣り」で、二十数匹釣って竿頭になるなど、小物釣りでは毎回ある程度の釣果を挙げています。

見ることが出来ない海底に生息する魚に、餌を美味そうに感じさせ、どうしたら針にかかってくれるかをイメージしながら、釣りをします。

釣りの醍醐味の一つとして、そうしたイメージから、自分なりの様々な工夫をして、その結果が釣果として得られたときの満足感が挙げられます。

今回のカワハギ釣りは、餌取り名人カワハギとの、知恵比べといった楽しさがあります。

したがってカワハギ釣りは、釣りの上手下手が、極端に釣果に現れる釣りの一つです。



カワハギは、水中でホバーリングして、自在に泳ぎ回ります。
そして、おちょぼ口で、上手に餌だけを失敬してしまいます。

ですから、置き竿で釣れるのを期待できるほど、単純な釣りではありません。

こうした餌取りの上手いカワハギを、どうしたら釣果をあげることができるか、様々な工夫をしているうちに、この釣りにはまってしまう釣り人も多いのです。

近年では、以前では考えられないほどの釣り船が、東京湾の漁場に結集して、あたかも湯舟での芋洗い状態の景観が、海上に出現します。

源平の海上合戦も、さぞかしこの様な情景だっただろうと 、私などは想像してしまいます。



カワハギ釣りの餌は、アサリのむき身です。

この餌を手際よく針に付けて、餌をとられる前に、上手に合わせ針掛かりさせます。

その引きは、ツンツンと鋭角的な動きとして手に伝わってきます。

微妙なアタリ・合わせ・針掛かり・引きという一連の手の感覚が、小物釣りの面白いところでしょう。



釣果は、12匹。

大きさもそろっていましたし、「ッ抜け」したので、まあまあの釣果と言って良いでしょう

ッ抜けとは、釣果を言うときに使うことばです。

一つ・二つ・三つ……と数えていきますが、十からは「ッ」が付きませんから、「ッ抜け」とは、10匹以上つり上げたと言う意味となります。



師匠盛川さんの教えにより、釣った魚は自分で捌く!

どんなに疲れていても、魚の処理は、自分でする!

そして釣った魚は、出来るだけ美味しく余すところ無く頂く!

そこで初めて釣られた魚は、成仏する!





カワハギは、背びれと腹びれが発達した堅い角になっていますので、まずそれを切ります。

次に頭の上に包丁を入れ、手で頭と胴体を切り分けます。

そして、極めて堅い皮を手で剥ぎ取ります。

そうしたことから、カワハギという名が付いたのでしょう。

カワハギは、ヒラメと同様、5枚におろします。





この時期カワハギの肝(肝臓)は、冬に向けて大きくなっています。

その肝を処理して「カワハギの肝和え」として食します。

肝は軽く熱処理することもありますが、釣った魚は新鮮ですので、今回は生を使いました。

カワハギは、フグ目・カワハギ科に分類される魚ですから、フグの仲間であり、味はフグと遜色ありません。

フグは、無論肝を食べることは出来ませんが、カワハギの肝は無毒ですので食べることが出来ます。

それを合わせ勘案すると、「カワハギ肝和え」という食べ方は、フグを凌ぐ「食通の料理」と言って良いと思います。

頭やアラは、唐揚げにしてしゃぶりつきます。



余りの美味しさに、写真を撮るのを忘れました
今年の新酒・ボジョレーヌーボーを酒に、夕餉の宴の後のテーブル


ッ抜けすると、すべてを刺身で食べると相当な量になりますので、一部を「昆布締め」にして3日後に食べました。

白身の魚の「昆布締め」はとても美味しいものです。

かつてヒラメを釣ってきて「ヒラメの昆布締め」「ヒラメのエンガワ」を食べることを楽しみにしていたこともありました。



昆布締めしたカワハギの身…とろりとしたうま味が増します


多忙になった今でも、カワハギ釣りのシーズンには1回は釣行し、釣って楽しく、食べて美味しいカワハギを、「肝和え」と「昆布締め」にして味わいたいと思いながら、刺身に舌鼓を打ったのでした。




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