女性特有のガン
女性特有の臓器に発症するがんがあります。がんの初期ではほとんど自覚症状がないので、早期発見のためがん検診を受け続ける必要があります。各種がんの詳細について以下のどおり示します。
乳がんとは乳房の中にある乳腺にできるがんのことです。
- 年齢
30歳代後半から増え始め、40歳代後半から50歳代前半でもっとも多い。
- 自覚症状
乳房にしこりがある、エクボのようなくぼみがある、赤くなる、熱をもつ、皮膚が腫れるなど。
子宮頸がんとは、子宮の入り□にできるがんのことです。
卵巣がんとは、子宮の両脇にある卵巣にできるがんのことです。
- 年齢
20歳代後半から40歳前後まで多く、70歳前後で再び多くなる。
- 自覚症状
月経時以外の出血、性交渉の際の出血、ふだんと違うおりものが増える、生理の量が増えたり長引く、下腹部痛、腰痛など。
- 予防
ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染を防ぐ子宮頸がん予防ワクチンの接種。
子宮体がんとは、子宮の奥の子宮内膜にできるがんのことです。
- 年齢
40歳代後半から増え始め、50~60歳代でもっとも多い。
- 自覚症状
月経時以外の出血、閉経後の出血、おりものに少しだけ血がまざった出血、排尿痛、排尿困難、腹痛など。
- 年齢
40歳代から増え、50~60歳代がピークで、その後ほぽ横ばいになり、80歳以上でまた増加する。
- 自覚症状
下腹部にしこりや圧迫感がある、尿が近くなるなど。
上述の自覚症状以外にも何か気になる症状があるときは、放置せずに早めに医師の診察を受けましょう。