ラグビーワールドカップが、ついに日本で開幕した。
昨日は私自身のライブだったため日本対ロシア戦をリアルタイムで観る事は出来なかったが、ひとまず勝利して何よりである。
そして今日は、事実上の決勝戦と云われるプールB・ニュージーランド対南アフリカ戦が行われ、23-13でNZが勝利した。あれだけ南アがキツいプレッシャーをかけながら、少ないチャンスを確実にトライにつなげるNZは、さすがと言うほかない。
今ラグビーを語ると「にわか」と云われるのは百も承知だが、幸い私が通った同志社中学・高校・大学は、ラグビーがヒジョーに盛んであり私もそれなりにラグビーに触れる機会はあった。
高2だった1984年、我が高校は花園に進み学校を挙げて応援したし、また高2の体育ではラグビーが必修であった。
当時から身体の大きかった私はFWのロックをさせられ、ラグビーというスポーツのしんどさを少しだけ体感した。
ヘッドギアを付けていても耳はちぎれそうになるし、ラックになれば一番下から発掘されるようなポジションであった(笑)。
またちょうど当時は我が同大が平尾・大八木を擁し、新日鉄釜石・松尾雄治と日本選手権で死闘を繰り広げていた。
おそらく、ちょっとしたラグビーブームがあったように思われる。
流行の先端を追いかけていたユーミンも、「ノーサイド」という名曲を含む同名のアルバムをリリースしヒットしていた。
実際に私自身がプレイするわけではないし、トップリーグを観たりするわけではないのだが、私はラグビーの精神が大好きだ。
最も有名なのは「One For All, All For One」であり、この精神を共有出来る集団は学校・企業・家庭のいずれも好結果を期待出来ると今も信じている。
試合終了を表す「ノーサイド」という言葉に象徴されるように、終了の瞬間敵と味方がなくなるというのも素晴らしい。
野球やサッカーとは違い、サポーターもどちらかのサイドに分かれていない。まさに敵味方関係なく選手達のプレイに声援を送る。
またラガーマンは、乾杯のグラスは左手で持つのだそうな。
ノーサイド後、相手チームと共に酒を飲む際に右手は握手をするために常に空けておき、グラスを左手で持つとの事。
なんと素晴らしい習慣なのだろうか。
ルールが複雑ゆえ今ひとつ馴染めない、という声も以前は聞かれていたが、W杯が日本で開催されるのが決まって以降TV中継もルール解説にかなり力を入れるようになった。また副音声では、ルール解説に徹しているという中継も多い。
とても好ましい事である。
サッカーもそうなのだが、世界の一流選手が一堂に会するW杯は日本代表を応援するだけではない楽しみがある。
応援しているわけではないのだが、よその国同士の試合も本当に面白いのだ。
私ごときが申し上げるのもおかしいが、是非この機会にラグビーという競技に触れてほしいと願う次第である…