星蜜記

ホシ蜜と申します。リンパ浮腫、乳房再建、食べ歩き、ワンコ(柴7歳)のことなどあれこれ思うままに綴っています。

猫の寿命&腑抜けな私

2021-07-09 10:10:00 | いぬ時々ねこ
過去に戻ってやり直せたなら…なんてことをたまに聞くけど、私は人生をやり直すなんて真っ平御免でござる。
この大変な人生をもう1度やりなおすなんて絶対に無理!
今でこそ「人生は楽しむもの」って思えるけれど、過去の私にとっての人生はただただ辛くて疲れるものだった。
過去に戻れたからって、夢のようなバラ色の人生を歩めるとは限らないし。

でも、じゅんが死んでからは、「戻りたいなぁ」と思う時がある。
じゅんがよく居た場所をふと見ると、そこに当たり前にじゅんが寝そべっていて、じゅんが居た時間がまた自然に流れて行けばいいのになぁって、そんな風に思う。

じゅんはこちらの言うことがよくわかっているし、なんだか人間臭いところもあるし、20年生きて尻尾がふたつに分かれて人間の言葉を喋る化け猫になるんじゃないかと思っていた。でも、じゅんの命は13年だった。

13歳というのは室内外飼いの猫の平均寿命だけれど、もうちょっと長生きしてほしかった。
飼い猫全体の平均寿命は15歳。
完全室内飼いは16歳。
じゅんのような室内外を行き来している猫は13歳。
外に出すと事故にあう可能性もあるし、何か病気をもらってきちゃうこともあるので少し寿命が短い。

うちの猫は夜だけお出かけをしても良いことにしている。ふたりとも元野良さんなので、お外が大好き。
家のまわりはほぼ車通りがないし、じゅんもななちゃんも家の近辺から離れないので、あまり心配はしていない。特にじゅんは、散歩に行ったれんちゃんと夫を玄関先で待っていたり、「じゅんー、お家に入ってー」と呼ぶとウニャウニャ言いながら帰ってきたりと、まったく家から離れない。窓の外から家の中をただ覗いているなんてこともよくやっていた。
ななちゃんは出かけたかと思うとあっという間に帰ってくる。ちょっとその辺をパトロールすれば気が済むみたい。

でも、じゅんとななちゃんがヤングギャルでイケイケの頃は、全然違った。
どこをほっつき歩いているのか一晩中帰ってこないこともあったし、誰とケンカしたのか傷を作って帰ってくることもあった。
はたまた朝起きて1階に降りるとリビングが鳥の羽根だらけになっていたり、セミやトカゲのお土産は可愛いほうで、半死半生のネズミが転がっていたりと、それはもう色々とやらかしてくれた。

最初からお部屋の中しか知らない猫ちゃんだったら、お外に出さないほうが良いと思う。それがベスト。
けれど、じゅんとななちゃんは推定生後3カ月間、自由な外の世界を知っている野良猫だったから、外に行けなくなるのはストレスだったろう。だから、夜だけという時間を区切って外に出していたわけだけれど、たとえ命が短くなったとしても、それはそれとして、元野良猫としては楽しく過ごしたんじゃないかな。



じゅんが子猫の頃。
じゅん用に小さい座布団を用意したのに、お客さん用の大きな座布団からどいてくれない

あごの毛の黒いところが可愛いんだよね



じゅんが逝ってしまってから、2週間以上が過ぎた。
泣き暮らすことはなくなったけれど、気付くとじゅんのことばかり考えている。じゅんはどうしているのかな。楽しくお散歩しているのかな。お腹をすかせていないかな。寒くないかな。寂しくないかな。
そして、「じゅん」と小さく呼んでみたりする。
じゅんの居ない生活はとても物足りなく感じる。
なんだか腑抜け状態になってしまって、何もやる気が起きない。
この記事も行きつ戻りつ、何日もかかってしまった。
通院の予定もあるし、じじぃのご機嫌うかがいにも行かなくちゃならないし、もうちょっとなんとか力が入らないかなぁと思いながらも、この梅雨空に私までカビちゃいそうだよ。
コメント (3)
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