水曜日の診察で、このままの状態が続くならば「その時」が来るのは土日くらいかも…と言われていた。
木曜日のじゅんはぐったりしていた。もうこのまま逝ってしまうのかもと思った。
夫が出社するまでは控えめに泣いていたが、ひとりになったら誰はばかる事なく座り込んでオンオンと泣いてしまった。
そうしたら、窓の近くでじっとうずくまっていたじゅんが、ヨロヨロとやって来て私の脚にぴったりと寄り添った。いつもと同じ、私が弱っている時にはこうしてそばにいてくれる。余計に泣けてしまった。
「じゅん」と呼ぶと、パタパタと尻尾で返事をしてくれる。
私はじゅんとの別れを予感して悲しみの中にいるけれど、じゅんは体がだるいながらも、いつもと同じに過ごそうとしているのだろうか。
そうか。そうだね。いつもと同じく気分よく過ごそうね。
窓を開けて部屋に風を通した。
じゅんが気持ちよさそうに外を眺めはじめた。
少し離れたところからそっとズームで撮ってみた。なんだか毛がパサパサだし目もくぼんでいる感じだなぁ。
何か食べてくれないかと、ワンコ用の「わんみぃ」という液状のおやつを指の腹にのせて匂いを嗅がせてみたところ、続けて少し舐めてくれた。
あんまりずっとそばに居ることがストレスになってはいけないと思い、じゅんの好きにさせておいたら、少しウトウトできたようだった。
そして、そばに寄ってきた時にはじゅんの気が済むまでずっと撫で続けた。
金曜日のじゅんは、朝に少しヨーグルトをなめた。その後、チュールもほんの少しだけなめた。
気付くと自力でソファに乗っていた。目にもやや力が戻って来ている。
そして土曜日。今日のじゅんはほとんど何も食べてくれない。でも、たまにそのへんをフラフラ歩く足取りは、3日前よりしっかりしている気がする。
食欲さえ出てくれれば持ち直してくれそうなんだけれど。
先生は「猫用のものにこだわらずなんでも食べさせてみて。何かのきっかけで食べるようになるかも」と話してくれた。
チュールやウェットフードのほかに、子猫用ミルク、薄めた牛乳、ヨーグルト、クリーム、プリン、アイス、チーズ…。色々試しているけれど、どれも顔をそむけてしまう。困った…。
すかさず残り物目当てにやってくるのは、食いしん坊のれんちゃん。まったく空気を読まないヤツ。( ;^ω^)ちょw