ヒオオギ、ヒオウギ (檜扇) アヤメ科 アヤメ属
葉がヒノキ製の扇のような形になるので「檜扇(ひおおぎ)」の和名になっている。
消炎作用がある漢方薬の「射干(ヒオウギ)」もこの植物。
従来はヒオウギ属に属するとされ、2995年になって分子生物学によるDNA解析の結果からアヤメ属に編入され、現在の学名となった。
ヒオウギは山野の草地や海岸に自生する多年草、高さ60 - 120センチ・メートル程度。名前が示すように葉は長く扇状に広がる。
花は直径5 - 6センチ・メートル程度、花被片はオレンジ色で赤い斑点があり放射状に開く。
午前中に咲き夕方にはしぼむ一日花である。
種子は5ミリ・メートル程度で黒く艶があり、開いた花が宮廷人が持つ檜扇に似ていることから命名されたとされる。
黒い種子は俗に射干玉(ぬばたま・むばたま・ぬぼたま)と呼ばれ、和歌では「黒」や「夜」にかかる枕詞としても知られる。
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