「マスク・パニック」のような状況が起きている。
神戸で新型の豚インフルエンザの国内初感染が確認された16日から、兵庫、大阪を中心に店頭から消え始め、品薄地域は一気に全国に拡大した。入手方法はあるのか。入らなかったらどうすればいいのか。
≪中略≫
19日現在、大阪、兵庫の都市部の薬局や百円ショップ、大手スーパーなどに尋ねたところ、ほとんどが品切れで、「入荷未定」の店も多い。メーカーの在庫そのものがほとんど底をついているためだ。
医療品メーカー大手の興和(東京)によると、5月上旬だけで例年の5月分の約40倍のマスクを出荷。従業員に残業を頼み、休日返上で生産を続けているが「とても追いつかない」という。
「季節はずれ」であることも事態を悪化させている。マスクは、風邪のはやる秋から花粉症対策の3月まで大量生産し、4、5月は端境期。工場のラインを休ませたり、工員を減らしたりして生産量を4分の1以下に落とす。
急に増やそうにも、人も資材も確保しきれないのだ。メーカー41社が加盟する日本衛生材料工業連合会によると、マスクは国内で年間約20億枚消費されている。3月末で在庫が計1億枚あったが、現在はほぼない状態という。
品切れは近畿圏にとどまらず、18日ごろには全国に拡大。売り切れで入荷のめどが立たない福井市の薬局は「石油ショックでトイレットペーパーがなくなったときのような騒ぎ」。秋田県で店舗展開する佐野薬局も「入荷してもすぐ売れてしまう」という。
マスクは手に入るのか。
大手ドラッグストアチェーンの店舗は、しばらくの間は少量でも入荷があるようだ。多くが海外で新型インフルが話題になり始めた4月から大量に仕入れ、各店舗に少なくとも週に数回、数十個ずつは出荷できている。入荷予定は各店に問い合わせればわかるが、予約は受け付けないところが多い。
大手コンビニエンスストアも在庫を確保しており、今のところ商品が回転している。入荷は少量だが、問い合わせれば予定を教えてくれる店もある。
インターネットはどうか。「楽天」では、在庫がある店舗でも、高価なマスクしか残っていないことが多い。
ヤフーオークションでは「新型インフルエンザに有効」などとアピールする品に入札が集中。16日夜に出品された「医療用マスク」50枚1箱は64件の入札があり、開始価格1980円が1万7千円で落札された。神奈川、千葉、札幌など、感染が広がっていない地域からの出品がめだつ。
◇
滋賀県立大の山田明教授(臨床ウイルス学)の話 マスクは、感染者がせきをしてウイルスを周囲にまき散らすのを防ぐという点で一定の効果がある。
外からの感染を防げるかどうかは意見がわかれている。手に入らないからとあわてる必要はない。
手洗い、うがいの励行のほか、肝心なのは人ごみに出ないこと。
外出時は自家用車で移動する、ラッシュの電車・バスに乗らない、時差通勤をするなどの対策が有効だ。
マスクが買えない 薬局空っぽ、ネットでは高値取引
asahi.com(朝日新聞社):社会
相談・質問は…電話相談窓口へ!
厚生労働省相談窓口
03-3501-9031(午後9時まで)
外務省相談窓口
03-5501-8000 (内線 4625、4627、4629)
発熱相談センター (各都道府県庁、保健所に設置)
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ちょっと過剰になりすぎかも・・・。
とにかく、うがい手洗いをしっかりしてね。
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