ほんひらだより

この世界はすべて感謝です…なぜならば、それをできれば毎月ここで書き綴っていこうと思います。よろしかったらご覧ください。

麻と絹と木綿の話

2016年05月12日 | 日記
早や、新緑の美しい季節となってきました。

母の日に珍しい紫色とピンクのカーネンションをいただき、うれしい思いをいたしました。

早速、教祖に御供えさせて頂きました。

 先月4月14日に熊本地方を襲った震度7の地震、また、16日の地震が阪神大震災よりも1・3倍強かったと、

本震のエネルギーは前震の16倍大きいと指摘もある大変な被害をもたらし、今日現在も余震が続いている、

又、雨も大量に降るといわれ土砂などの2次災害を心配している、

ボランチィアも大勢出ていられ、たすけ合いの姿が嬉しいです。

東日本大震災で松林がきれいに流されたことで木を植えて自然を回復させようと提唱した横浜国大の先生のもと、

今は一般社団法人森の防潮堤協会が受け継いでいるのですが、

その時より、少しづつ積み立てをしていたお金を、熊本災害救援募金として送らせて頂きました。

 どうしてこんなに、我が国が、責められるのでしょう。

1日も早い復興を国が率先して行ってくださることを祈るばかりです。

被災された皆様もお体には十分、気を付けてください、お祈り申し上げます。


[稿本天理教教祖伝逸話篇] より


麻と絹と木綿の話

明治5年、教祖が、松尾の家にご滞在中のことである。お居間へ朝のご挨拶に伺うた市兵衛、ハルの夫婦に、

教祖は、「あんた達二人とも、わしの前に来る時は、いつも羽織を着ているが、

今日からは、普段着のままにしなされ。その方が、あんた達も気楽でええやろ。」と仰せになり、

二人が恐縮して頭を下げあると、「今日は、麻と絹と木綿の話をしよう。」と、仰せになって、

「麻はなあ、夏に着たら風通しがようて、肌につかんし、これほど涼しゅうてええものはないやろ。が、

冬は寒うて着られん。夏だけのものや。3年も着ると色が来る。色が来てしもたら、値打ちはそれまでや。

濃い色に染め直しても、色むらが出る。そうなったら、反故と一しょや。

 絹は、羽織にしても着物にしても、上品でええなあ。買う時は高いけど、誰でも皆、ほしいもんや。でも、

絹のような人になったら、あかんで。新しい間はええけど、一寸古うなったら、どうにもならん。

 そこへいくと、木綿は、どんな人でも使うている、ありきたりのものやが、これ程重宝で、使い道の広いものはない。

冬は暖かいし夏は、汗をかいても、よう吸い取る。よごれたら、何遍でも洗濯が出来る。色があせたり、

古うなって着られんようになったら、おしめにでも、雑巾にでも、わらじにでもなる。形がのうなるところまで使えるのが、

木綿や。木綿のような心の人を、神様は、お望みになっているのやで。」 とお仕込み下された。

以後、市兵衛夫婦は、心に木綿の二字を刻み込み、生涯、木綿以外のものは身につけなかった、という。