(せめて「お父さん犬」ぐらい賢い犬なら我慢できるのだが……)
この夏、自宅にいたり、周辺を歩いているとき、近所のある「光景」を見聞きして、ずっと考えていたことがあります。
日本では、集合住宅の多くが、犬や猫の飼育を原則として禁止しています。私の住んでいる集合住宅群も、建設以来、管理規約で禁止項目として定められており、違反して飼育を行なった場合は、「区分所有法」という法律によって、場合によっては(分譲住宅といえども)退去を命じられる場合があります。
にもかかわらず、この数年、禁止されている動物、特に犬の飼育を行なっている世帯がかなり増えました。最初はコソコソと飼っていたのが、最近は真っ昼間から堂々と散歩させています。なかには、たとえペットOKのマンションであってもダメだといわれそうな大型犬を飼ったり、ひどいのになると、これは同じく「住宅の建物を利用した商売」として管理規約で禁止されている「ペット預かり業」まで営んでいる家まである始末です。
ペットがなぜ集合住宅で飼育を禁止されていたか? その答えは、いま、自宅の近辺で起こっている「非常事態」そのものにあらわれています。狭い室内で飼われ、散歩にもろくに連れていってもらえないことから起こるストレスで、犬は四六時中、あちこちで吠え続け、たまに散歩に連れて行けば、今度は飼い主が法律で定められているフンの始末をきちんとしていません。
かなり劣悪な飼育環境にいる犬も少なくないようで、場所によっては糞尿や体臭などで発生したと思われる悪臭も確認できます。
こうした状況が続けば、集合住宅全体の資産価値が大きく下落しますし、なによりも、犬を飼いたいけれども規約を守って飼っていない、そして犬そのものが苦手な人間が住む世帯にとっては、まさに住環境の悪化にほかなりません。
ただ、これから高齢化・少子化社会の進行によって、独居家庭の数は間違いなく増えてきます。また、介護犬・介助犬を必要とする世帯も出てくる可能性があります。
そうしたことを考えると、ただ、規約順守を徹底させ、犬猫を一匹残らず、集合住宅から追放するだけでいいのか、との思いもあります。
私はいま、ペット飼育OKの集合住宅、あるいはペット禁止から容認に規約を変更したマンション、団地の情報を集めています。
私の描いている「ロードマップ」は次の通りです。
①管理組合内に「ペット問題検討委員会」の立ち上げ
②集合住宅群におけるペット飼育世帯の把握(アンケートや調査などによって)と「自己申告」の受付(要するに“自首”のようなものです)
③次の方針で、ペット飼育容認に向け、作業を進める
a.管理組合が定めた防臭・防音などのリフォーム工事を希望者が自己負担で行ない、狂犬病注射やペット保険への加入を行なうことを条件に、ペット容認に向けての管理規約改正作業を行なう。
b.ただし「ゴネ得」とならないよう、工事完了までの間、管理規約違反家庭に対しては、ペットの寄託(業者や知人・親戚など)や譲渡などを自己負担・責任で行なうように勧告し、これに従わない場合は、リフォーム工事の希望、及び管理規約改正後のペット飼育を認めない。また、調査時に「自己申告」を行なわず、違反飼育の実態を隠した世帯も同様。
c.集合住宅群敷地内では犬の散歩は禁止。これは、団地内を移動する盲導犬、介助犬、介護犬の安全のためでもあります。
まあ、正直な感想を言わせてもらえば、そもそも自分たちがきちんと「しつけ」られているとは思えない連中が、よく犬を飼おうなどと言う気持ちになれるものだと、あきれてしまうのですが。ま、そんな困ったちゃんたちが読んでもわからないかもしれませんが、こんなサイトに、一度目を通してもらいたいものですね。
http://www.dachs-mini.com/
そして、当Blog御訪問者の皆さんには、「ペット禁止から容認に管理規約を転換した団地やマンション」の情報提供をコメント欄にぜひお寄せいただけないでしょうか。その旨を知らせていただければ、コメントは公開いたしませんので、ご協力よろしくお願いいたします。
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