(♪ア~サヒ[の紙面]は惨憺、お払い[箱]サン! そういえば、ノーヘルで新聞配っている配達員が多いんだよな!)
正直なところ、最近書店に足を運ぶのが苦痛である。自動ドアの扉が開くと、いきなり細木数子「魑魅魍魎」オバハンの宣伝用ポップの出迎えを受け、平台にもオバハンの本や、スピリチュアルだかスピットボールだか知らないけどわけのわからないことをテレビなどでほざいている着物姿のデブ男の本が並んでいる。街の書店がコンビニなどに次々と駆逐され(ただ、ウチの近所のM書店だけはつぶれてないんだよな。あんなに近所から嫌われているのに=笑)、最近はチェーン系の書店に足を運ばざるを得ないわけだが、あれだけの売り場と書棚の数がありながら、まあ品揃えの貧弱なことったらない。
「トーハン」「日販」といった大手の取次が、出版不況以来、(どういう根拠でそれを決めているのかはわからないが)いわゆる「売れ線」の本しか流通させようとしなくなり、それに踊らされ、振り回されている出版社の営業部が大手でも中堅・中小でもなぜか社内で発言力を強めて編集サイドに干渉を強めているため、悪書が良書を駆逐する状況にはいよいよ拍車がかかり、さらに書店の店員もアルバイト店員ばかりで、それどころか店長などの責任者もろくに本に対する知識がないから、結果、悪循環として書店にはいよいよろくな本が並ばなくなる。
地上波テレビの堕落はいよいよどうしようもないところまで来ている。実際、私自身はもうテレビドラマを見る機会も少なくなり、良質のドキュメンタリー番組や、本当の意味で優れたバラエティー番組もほとんど姿を消し、ニュースも古舘伊知郎に代表される独りよがりのキャスターが民放だけでなくNHKでも幅を利かせており、ほとんど見る気がしない。筑紫哲也氏ももうやる気がないのが画面からありありと伝わってくる。テロップの出し間違いは毎日(「のよう」ではない。「毎日」なのだ)目にしており、それだけでもストレスがたまる。ニュースに関して言えば、CSのTBSや日テレのニュース専門チャンネルで、女性キャスターが機械的に伝えてくれているのを見ていたほうがよほどストレスがたまらない。バラエティー番組に出てくるお笑い芸人のほとんどは、オレが代わりに出てしゃべったほうがよほどマシな連中ばかり。宴会芸・一発芸のレベルにも達していないで、よく金を取れるものだ。
そして「朝日新聞」。あれだけどの紙面でもさんざん「アイフル」の広告を出しておいて、営業停止処分が下されると、社説などで正義の味方ヅラしてアイフルやサラ金批判をしているが、「週刊朝日」の武富士による利益供与事件も含めて、これまで広告欲しさからサラ金業界批判に及び腰だったことへの自己批判はないのか! 記事にしてもひどいもので、まあスポーツ面に関する問題点はたびたび当Blogでも取り上げてきたが、先日のフランスにおける雇用法反対のデモとストライキを伝えた特派員の記事もどうしようもなかった。このTという特派員も結局は「アメリカ」とフィルターを通じてしか世界を見ることができていない。それも「ネオコン」と「グローバリゼーション」に毒された悪しきアメリカだ。正直言って、記事も社説も、基本的に「読売」や「産経」とどこが違うのか?という紙面になってしまっている。まあ、「諸君!」の広告を解禁した時点で、「朝日」は終わったなという感じだ。曽祖父の代から四代、一世紀以上にわたって続けてきた上田家の「朝日」購読の歴史にも、おそらくあとわずかでピリオドが打たれるだろう(だからって言って、「読売」や「産経」の勧誘にくるんじゃねえぞ! そこまでこちとら落ちぶれちゃいねえんだ!)。
結局、「朝日」「書店」「地上波テレビ」のいずれも、「代わり」があるのだ。「書店」に関しては、自分自身の仕事にも直結することなので、このまま放置するわけには行かないが、「朝日」と「地上波テレビ」については、このままお付き合いを続けて、「無理心中」に巻き込まれてはたまらない。「朝日」の購読打ち切りに際しては、ぜひ販売部に直接書面を持参して、そのことを伝えるつもりでいる。実際、あんなクソ記事を書く記者連中の給料が、われわれの払っている購読料から出ているかと思うと、購読打ち切りどころか、過去数年分にさかのぼって「返還訴訟」を起こしたい気分なのである。