(やっぱりBig Unitはこのユニフォームと背番号「51」が似合う)
ランディー・ジョンソンが2年間在籍したヤンキースから、古巣のダイヤモンドバックスに移籍することがほぼ確定した。
防御率の悪さや奪三振数の低下を差し引いても、2年連続で17勝をマークしたのだから、彼の獲得はヤンキースにとって決して高い買い物ではなかった。ただ、モントリオール、シアトル、ヒューストン、フェニックスと、これまでプレーしてきた球団のホームタウンがいずれも巨大都市ではなかった土地ばかりだっただけに、自宅のあるアリゾナを離れ、気分転換もままならないビッグアップルでの生活はやはりランディーにとっては重荷だっただろう。
スタインブレナー主導の大物獲りという点では、1981年のデイブ・ウィンフィールドにもオーバーラップしたジョンソン獲得劇だったが、ウィンフィールドが約10シーズンの在籍(89年は故障で全休したため、実働は8シーズン半)でわずか1回のリーグ優勝しか経験できず、しかも、在籍中はスタインブレナーとの抗争に終始したあげく、90年のシーズン途中に半ば追放されるような形でエンゼルスに放出され、さらにこのトラブルを巡ってスタインブレナーの「黒い交際」も発覚し、一時彼がオーナーとしての職務を停止された最悪の事態を招いたことを思い起こせば、今回のジョンソン移籍は、お互いにとってプラスのトレードとなることだろう。
正直なところ、ビッグユニットは2001年のワールドシリーズのように、ヤンキースのような「権威」に立ち向かう姿にこそピッチャーとしての魅力があると思う。ヤンキースやNYのメディアなどに言いたいこともいろいろあるだろうが、そんなことで物議をかもし出し、またいらぬストレスを抱え込むより、住み慣れたアリゾナで1年でも長くその勇姿をわれわれの前に見せてくれることを、今は祈るのみである。
カート・シリングも一緒にアリソナ(←スペイン語読み)に戻ってくれないかな~。(^o^)
さて、アリゾナで思い出したのですが、「AERA English」の最新号に、メジャー球場の命名権スポンサーになった金融関連企業の株価がぱっとせず、その球場を本拠地としているチームの成績もよくないというコラムが載っていたのですが、お読みになりましたか? 具体的なデータも出ていてけっこう面白い記事でした。