上田龍公式サイトRyo's Baseball Cafe Americain  「店主日記」

ベースボール・コントリビューター(ライター・野球史研究者)上田龍の公式サイト「別館」

またもライオンズの悪口で恐縮ですが……

2005年11月26日 | Baseball/MLB
ちょっと古い話題になるが、23日に西武ライオンズが「ファンの集い」を西武ドームで開催した。実はこれ、25年ぶりのことだとか。そう言えばその間、西武沿線の学校に通ったり、沿線に住んでたりしたけど、西武電車内の広告でそんな告知を見たことなかったなあ……。
石毛宏典がデビューしたのが81年だから、この年から開催されてなかったってことか。よりによって黄金時代を牽引したチームリーダーが入団した年から、ファンとの直接交流がなかったってこと? 秋山幸二も工藤公康も清原和博も、他球団に移籍して初めてファンとふれあいの場ができたってわけだ。
西武の場合、こうしたイベントは100%親会社、というよりも当時のオーナーの裁断で決められていたからね。まああのお方は沿線住民を「領民」だと考えていたフシがあるから、そんな下郎どもの前にお殿様がいちいちお出ましになることもなかろう、と考えたのだろう。
西武鉄道の社長が球団名に「埼玉」か「所沢」をつけることを検討とかのニュースも伝えられたが、「何をいまさら」って感じだ。地域密着とファン層拡大を怠ってきたツケが、西口がパーフェクトを逃した際の、あのファンの敬意のかけらもない対応じゃないのかな?
とにかく日本シリーズに出ても、本拠地のスタンドの3分の2近くが相手チームのファンで埋まるのがこのチームの現状だ。親会社も経営再建中で、野球の応援に社員を動員する余裕もないだろう。
たかが30万都市の所沢ではあるが、それでも西武沿線にはかなりの周辺人口がある。西武電車は球場の入り口に直結しているし、あとは多摩モノレールを延伸して多摩地区の客を開拓したり、方法はまだあると思うけどね。
それにしても、工事現場の素屋根みたいな「手抜きドーム」にしたのは大失敗だったな。せめて夏場だけでもエアコン回してくれよ。あの暑さを一度経験した人間にとっては、とても足を運ぶ気になれない。資金を稼ぐ方法はあるわけだしさ(笑)。
あと、弁当がすぐに売り切れにならなくなれば、「おかわり中村君」を見に行ってもいいとは思っているのだが。


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