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埼玉県・国宝の経典探訪サイクリング

2012年05月02日 18時03分12秒 | サイクリング
しばらく自転車に乗っていない。
和服を着て酒を飲んでばかりなので、体調管理や体重軽減のためにも運動をしなくては。

そこで前から見てみたいと思っていた、埼玉県ときがわ町のーー最近ひらがなになったみたいーー慈光寺につたわる国宝の経典を見にいくことにした。



慈光寺を目指して走っていると、新しき村、の看板がでている。
これは白樺派の武者小路実篤が、階級差のない理想社会を作ろうとして設立した農園だ。
武者小路の本は1冊も読んだことはないのだが、その知識だけはあって、
しかしそこはとても遠いところなのだろうと思っていたから、埼玉県にあると知ってとても驚いた。

この門に入るものは自己と他人の生命を尊重しなければならない

この道より我を生かす道なしこの道を歩く

入口にこの文字がある。
時代がかっているがよい言葉だ。
新しき村は、はじめは宮崎県にあったがダム工事により水没したためここに移転したと帰ってから知った。



新しき村美術館があったので見学してみた。
中には武者小路の絵が展示されている。
料金は200円。
施設維持協力金として、入場した意味があったと思った。



山登りの始まる前に昼食をとりたい。
萬蔵そば処 尾張屋 という店に入った。
かつ重セット997円。

味はよいし接客も親身なのだが、隣りの子供連れの夫婦がタバコを吸っているのがたまらない。
地元の客相手の田舎の店だから、禁煙・分煙にできないのだろうが、嫌煙派はきびしいな。
食べログ風に5点満点・平均3点としてぎりぎり3点かな。


 
尾張屋から慈光寺まで6キロである。
県道はなだらかな登りでフロント・ギヤをローに落とすことなく走れる。
しかし県道から折れて寺にむかうラストの2キロは勾配がきつい。
乗っていけずに押していく。



2キロのきびしい山道は花の植えられた道でもある。
手入れされた季節の花を撮影に来たカメラマンもたくさんいた。



風情のある塔婆もあり、歴史を感じさせる。



本堂は拍子抜けするほど小さい。
昔は立派だったのだろうし、あちこちに堂宇が散らばっていたようだ。
それは時と火事で失われてしまったとのこと。

宝物殿で目的の国宝の経典を見る。
厳島神社の国宝、平家納経はレプリカが展示されていたが、ここには本物があった。
入場料は300円だが国宝のほかに見ごたえはないので、ここも施設の維持管理に協力した感じであった。



八重桜が満開だった。

コメント
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