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2017年苗場スキー場

2017年02月04日 17時39分51秒 | スキー


日本海側や上越などで大雪がふった1月の休日。弟と苗場スキー場にでかけた。苗場はこれで2回目だ。前回苗場にいったのは20年以上前のことだと記憶する。スキー・ブーム全盛のころで、やはり弟といったのだ。あの時のスキー場は大混雑していて、空いていた端のゲレンデで滑ったことを覚えている。当時はオガサカ・ユニティーの190センチの板だった。

関越自動車道で新潟にむかうと群馬にはいったところで雪がふりだした。ここからはずっと降雪で、三国峠ののぼりではワイパーが凍りついてしまい、弟が慣れた手つきで除去した。私は多くても年に数回しか滑らないが、弟は毎週のようにスキー場に通っていて、指導もしている腕前である。



ワイパーのケアをしたパーキングの状況。こんな日にスキーをやるのは厳しいのだが、互いのスケジュールがこの日しか合わなかったのだ。



苗場スキー場の駐車場に到着した。駐車料金は1000円である。こんな日にきているのは筋金入りのスキーヤーばかりだ。弟の緑の板はストックリというメーカーのもの。彼はこのメーカーが気に入っていて、何本も使い続けている。



駐車場からスキー・センターに歩いてゆくが、ゴーグルを忘れてきてしまった。弟が予備のものをもっていたのでそれを借りたが、道具を忘れるなんてはじめてだ。年をとったなぁ。

ゴンドラ・リフトの1日券は5000円だ。シニア料金があり、55から4500円だって。



ホテル前の第3高速リフトは8時半からの営業開始だ。他のスキー場は10分くらい前からスタートするが、苗場は時間通りで官僚的だった。4人乗りのクワッド・リフトでゲレンデにすすんだ。



気温はマイナス9℃。天候は吹雪のなか滑りだす。ゲレンデは新雪が積もった状況。雪質はパウダー・スノーでとてもよいのだが、視界が悪い。深雪と前方のようすをさぐりながら滑った。

苗場はゲレンデが横にひろがっている。いちばん奥にドラゴンドラがあるからそちらに移動しようとすると、歩かなければならない。スキーをはいて平地を歩くのはたいへんだ。けっこうな距離があって疲れてしまったし、汗をかいてゴーグルがくもってしまった。

ゴンドラにのると頂上の下までゆける。頂上へのリフトは運休していた。ここから下ると急斜面のコースとなるが、ゴーグルがくもって雪面が見えない。



ホテルにもどってゴーグルを乾かして滑ったが、またすぐにくもってしまう。吹雪の中でゴーグルがきかないと何も見えない。しかも寒くて、顔と顎が痛いほどだ。前が見えず、寒くて、痛くて、辛い。これでは楽しくないので新しいゴーグルを買うことにした。ゴーグルをかえると劇的に視界はよくなり、これで気持ちよく滑れるようになった。

苗場のコースは手ごたえがある。ガーラばかり滑っていたから、自分が上手いと錯覚していた。斜度がきつくて、しかも新雪のつもった苗場は、難度が高かった。



昼時となったのでホテルのレストランに行くと、ピザやパエリアなどの洒落たもののある店舗は満席だ。ランチ難民となってプリンス・ホテルを歩いてゆくと、空いている食堂があった。カレー・バイキングのお店だ。あまりぴんとこないが、すぐに座れるところは他にないので、ここに入ることにした。カレーとソフトドリンクのバイキングがひとり1800円。ビールは700円だ。店内は外人ばかり。白人のスキーヤーが多かった。苗場は中国人よりも、ヨーロッパ・アメリカ系の人のほうが多い。上の画像のカレーはシーフード・カレーとポテトサラダ。唐揚げやポテトフライもある。中国人の子供は唐揚げばかりをたべていた。



スパイシー・カレー。ちょっと水っぽい。



ガーリックライスにシーフード・カレー。



サフランライスにシーフード・カレー。少しずついろいろとためす。子供用に甘口カレーもあったがそれは口にしなかった。



右が新しく買ったゴーグル。弟はピンクのヘルメットだ。前回苗場に来たときもランチ難民になったのをおぼえている。レストランはどこもいっぱいなので、2階にあった蕎麦屋ならば若者に人気がなくて空いているだろうと考えてゆくと、そのとおりですぐに座ることができたのだ。あの時20代の終わりか30くらいだった。蕎麦屋には40以上の年配のスキーヤーばかりがいて、彼らはゴンドラに2回のると足がガクガクだよ、などと話し合っており、それを聞いた私は、その年になって2回もゴンドラに乗れれば立派じゃないかと、不遜にも考えたのだ。それが40どころかシニアになっても滑っていることに、感慨をおぼえるざるをえない。



食事をおえてまた滑りだす。ホテルから吹雪のなかに出ていくのに思い切りがいる。



ゴンドラにのって長い距離をすべる。前を技術も体力も上の弟がすべると、自分のペースでいけなくて苦しい。それでつとめて写真をとってゆく。弟は待っていてくれる。



写真の真ん中を点のようにすべているスキーヤーが弟である。このくらいの差はすぐについてしまう。技量がちがいすぎるので、無理をしてもついてゆくことはできない。私が1回ターンするところを彼は板を2回まわしている状況なのだ。だから疲れないようなスピードでついていった。

苗場は2回目だが、この奥にあって今は閉鎖されている三国スキー場には5・6回きている。当時、三国にだけポール・レッスンのスクールがあったからだ。あの時はロシニョール・7Sの201センチの板だった。カービング・スキーになった今では考えられない長さだよね。



時間が経過して足にきてしまった。弟に疲れたと言うと、緩斜面にゆこうとの答え。それでいいのかと問うと、指導のためのボーゲンの練習をするからよいとのこと。そこでゴンドラの奥にある緩斜面にゆき、私はパラレル、弟はボーゲンですべるというのを繰り返した。しかし、ボーゲンも初心者に教えようとすると、難しいものだよね。それも模範ですべりながらやるのだから。いちばん左の第4リフトのコースだ。



緩斜面を滑るのにも飽きたし、体力が回復してきたのでまたゴンドラにのることにした。



しかし15時すぎにゆくと、ドラゴンドラの運行は終わってしまっていた。中途半端な時間で終了してしまうのだ。



そこで真ん中にあるフード付きの第2高速リフトにのって中腹にゆこうとするも、これもすぐに営業をおえてしまった。



ボーゲンの練習をする弟。



最後まで動いているのは最初に乗った第3リフトで、ここを滑っていると吹雪はおさまり、ライトもついて視界がよくなり、とても快適になった。

ここは出だしは緩く、途中から斜度が急になってリフトにいたる、新雪ものこっている面白いコースだ。ここを力まかせに滑る。弟は出だしの緩いところでボーゲンの練習をしているから先行する。大回りパラレルで緩斜面をくだり、急斜面にはいってからは連続ターンで直線的に滑るが、ここで必ず弟にぬかれるというのを17時まで繰り返す。私が1回板をまわすところで弟は2回きざんでいる。私はそれだけ大きく板をふっているから、速度が段違いなのだ。



17時にリフトの営業はおわった。体力を使い切った充実感とともに車にもどる。自動車は雪に埋もれてしまっていた。



30センチほどの雪を踏み潰して車のドアをあけて着替え、道具を積み込んだ。



苗場は今年55周年だそうだ。四半世紀前も今もスキー場は変わらない。ブームは去ってスキーヤーは純化されたから、逆によくなっているかもしれない。

状況は過酷だったが、やはりスキーはいい。やめられないね。
















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