6日目。5月1日。令和のはじまりの日。道の駅大社ご縁広場の朝。5時前に目がさめてローソンにゆくと、昨夜売り切れていたおにぎりや弁当は補充されていて、欲しかったミネラル・ウォーターも手に入れることができた。もう一度寝て6時半に起床する。
満車で、入ってきた車は場所をみつけられずに出てゆく状態の道の駅だ。カップめんの朝食をとって取り急ぎ出発する。出雲大社にはお参りしないが、昨夜のうちに参道から一礼をしていた。
近くにある旧JR大社駅にたちよる。立派な日本家屋の駅舎がのこされていた。
次の目的地の石見銀山まで50キロほどだ。天候はくもり。しかしラジオではこれから雨が降ると伝えている。石見銀山はバスで大森地区までゆき、そこから坑道跡の銀山地区までレンタル自転車で20分ほど走らなければならない。カッパはあるが雨降りは嫌である。降られたくはないと思って無料の山陰道をゆくと、弱い雨が降りだしてしまった。
8時すぎに石見銀山の入口、世界遺産センターについた。バスは8時からなので始発はいってしまった。連休で混雑が予想されるから早く銀山地区に入りたい。雨粒は落ちているが、弱いので、カッパをきればどうということもないだろう。気温は低く肌寒い。寝ていた家内を起こして、これらのことを説明すると、雨天では行きたくないと言う。たいした雨降りではないし、家内の希望できたのだと言うが、降雨で完全に戦意喪失である。しかたがないので移動することにするが、1日分の日程があくことになってしまった。
石見銀山を見たあとでゆこうと思っていた温泉津(ゆのつ)温泉にゆく。銀山から海にくだったところである。港から細くて不安になるような道をすすんでゆく。
やがて目的の薬師湯についた。薬師湯は元湯とむかいあっていて人気を二分している。それなのに元湯の方が薬師湯の駐車場をおしえてくれた。島根の人はほんわかしていて親切な方がおおかった。そういう土地柄なのだろう。駐車場は薬師湯の先にあり、元湯のものもそのさらに先にあった。
薬師湯は大人6人ほどでいっぱいになるような内湯ひとつの温泉だ。しかし源泉掛け流しで、日本温泉協会の最高評価をうけているとのこと。茶色の湯で、金気がつよく、温泉の成分が湯船や床に堆積していてすごい雰囲気だ。熱い湯なので数分ずつ入るとよいとのことで、出たり入ったりした。料金は450円だがとても気に入った。
風呂からあがると2階の休憩コーナーで休み、3階のバルコニーから周辺を見下ろしたりした。
家内もとてもよかったと言う。また来ることがあったら、次は元湯に入りたいと思う。
つぎは最近人気のでてきた、山口県の日本海沿いにある、元乃隅稲荷神社にゆく。萩、青海島のさきで、温泉津から167キロ、2時間半とナビは言う。無料の山陰道と国道9号線ですすんでゆくと、浜田にかぐら寿しという回転寿司店があったので入ることにした。
皿の色によって値段がちがうシステムの店である。回転すしなのに寿司がまわっておらず、注文しなければならない。寿司はながれていないが食べたことのない亀の手がレーンにあったのでこれをためしてみることにした。亀の手は貝のような食感で美味しい。ただ殻を割ってたべるので手がものすごくよごれるのが難だ。
マグロ、数の子、ホッキ、ツブ貝でスタートする。寿司はうまい。しかし田舎はどこでもそうだが、客と注文をさばくスピードとスキルにかける。誠意があればそれも味になるのだが、そうでないと嫌な思い出にしかならない。
おすすめにイサキがあったのでイサキ好きの私はたのんでみた。これは美味い。刺身は何日かねかせているのではなかろうか。ネギにもみじおろし添え。
ネタや握りのアレンジなどはセンスがよいのだが、混んでいて店がまわりきらないからなのか、それとも元々そういう性格なのか、注文しても反応が悪い。忙しくて不貞腐れているみたいな態度で、ふたりいる板さん同士でもめたりしている。
カツオのたたきにはオニオン・スライスにもみじおろし、天かすがかけられている。これもうまい。しかし注文しようとしても、ちょっと待ってください、と言われて放っておかれる。またあらためて声をかけてオーダーが通っても、時間がものすごくかかるので、待っているあいだにお腹がいっぱいになってしまい、たべたいものも注文することができなかった。他にもいろいろあったが暗くなるのでもう書かない。ひさしぶりに食堂で不愉快な思いをさせられた。何年かに一度はこんなことがあるけどね。☆5点満点平均3点で1、8点。
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