3日目の続き。新冠林道が通行止めだったので、東南にある三石ダムにつづく三石関連林道と美河ピラシュケ林道をはしることにした。道道71号線をすすむと牧場に鹿がたくさんいる。鹿牧場なのかと思ったら、野生の鹿がお食事中だった。バイクを止めると鹿たちは走り去ってゆく。
その牧場の本来の住人のサラブレッドたち。
道道71号線から道道1025号線とつないでゆくが、道道1025号線にはダートが3キロあるとツーリング・マップル(以下TM)にある。それがどんな道なのか興味をひかれていってみた。
道道なので幅広ダートなのかと思っていた。しかしじっさいにはふつうの林道と変わらない。やがて道は上りとなり山越えとなった。丘越えとも言える起伏だ。その道の真ん中に大きな熊のフンがある。私がこれまでに見たフンの中でも最大級のものだ。オスのもので数時間前のような感じで大きくどぐろをまいている。脇をとおりぬけていったが、あれだけ巨大なものをだすなら食べものはたくさんあるはずで、お腹はいっぱいなのではなかろうかと考えたりした。
3、4キロで舗装路にでた。未舗装部分はカーブのつづく峠道で、道幅をひろげたり舗装したりするのは効率的ではないから、そのままになっているのだとわかった。北海道には他にも道道にダートがのこるが同じ理由なのだろう。
道道1025号線から道道534号線を経由して三石関連林道に入ろうと思っていた。しかしその案内がなくて、道道234号線にいたってしまったので、美河ピラシュケ林道で三石ダムにゆくことにする。上の画像が美河ピラシュケ林道のダートのはじまる地点だ。ここから4キロの浮きジャリダートとTMにコメントされている。
美河ピラシュケ林道は出だしは幅広のフラット・ダートだが、ヘアピン・カーブのつづく急坂になった。
しかもこの先通りぬけできないと看板がでている。それでもゆけるところまで走ることにした。
バットの森の看板があった。野球のバットの原料になる木がとれるそうだ。
森の中をぬけてゆく。
三石ダムまでゆけないと看板にあったが到達することができた。
だれもいないダム湖だ。この先にすすむと三石関連林道に接続するが、通りぬけできないとあったので、無理に進入するのはやめておいた。美河ピラシュケ林道をひきかえすことにする。
山をくだり海岸線にある道の駅みついしで休憩した。今日の林道走行は終了した。これからバイクを車につんで釧路方向に移動するのだが、時刻は13時半なので食事がしたい。食べログでチェックしておいた店をみてみると、東静内にあさり浜という食堂が登録されているので、ここにゆくことにした。ところで食べログで口コミを書くのをやめてしまった。それは口コミを著作権もみとめずにタダでつかって商売をしているのに、書き手をまったく優遇せず、書き手も商売のタネとしてあつかっているからである。共存共栄ではなく、自分ばかりが儲けようとしている体質が、嫌になってしまったのだ。だから口コミは更新せず、お気に入りの飲食店を登録する機能だけをつかわせてもらうことにしている。
国道235号線沿いにあるあさり浜に到着した。国道には虫がいない。道道にはたくさんいてスクリーンがすごいことになってしまっているのだ。
お店にはいってお勧めをきくと、磯らーめんか海老天丼とのこと。でも天丼のほうがいろいろと入っていて飽きないかも、とのことで天丼850円の大盛り950円?をお願いした。
やってきた天丼。これはすごいボリュームだ。天ぷらが大きくて種類がたくさんある。
大海老やキス、大イカにナス、ピーマンなど。真面目な性格がでている料理でおいしい。夏休みの最終日である9月1日の日曜日の14時だが、客は6分ほど入っているし、客足はたえない。いつもの休日はもっと混むそうだ。誠実な商売、親身な接客がリピーターをよぶのだろう。朝食をたべた苫小牧の茶湖や食べログとはおおちがいだ。商売はこうでなくちゃ。☆5点満点平均3点で3、8点。再訪必至。
静内で給油をした。22、9K/L。単価は141円。車をとめているPAをとおりすぎて、優駿とかかれていた施設にゆく。
優駿メモリアルパークというところで、オグリキャップの厩舎のようだ。オグリキャップは三石産と誇らしげに書いてある。オグリキャップ記念館もあるがそこまで興味はないので立ち寄らなかった。
車までもどってきた。次の目的地は釧路なので今夜のうちになるべく移動することにする。バイクを積み込んで16時すぎに出発した。
新冠のホクレンにフラッグがあったので車の給油をした。9、9K/L。141円。イエロー・フラッグを手に入れた。
さきほどバイクで走ってきた国道235号線を南下して晩成温泉にむかう。2006年に利用してとてもよい印象がのこっているのだ。それに入浴すると車中泊ができるとも聞き込んでいた。ナビによると到着予定時間は19時15分だ。国道236号線の天馬街道で山越えし、豊似から国道336号線にはいるがこの間の交通量は極端に少なかった。食料品店はなくて、何も買えずに19時に晩成温泉についた。
500円の料金で入浴する。晩成温泉は黒い湯のヨード泉だ。熱いが泉質はとてもよい。体がほてるとバルコニーに出て、星を見ながら涼んだ。露天風呂はないがとても気に入って、以前の好印象を再確認した。
夜は飲んで寝るだけだから食料はいらないのだが、浦幌までゆけばコンビニがあるので行くことにした。浦幌まで30キロくらいだろうと思ったら、50キロもある。しかも湿地帯をゆくので霧がわいて視界がわるい。時々動物の目が光るとキタキツネだ。夜なので風景が見えなかったのが、原野好きの私としては残念だった。
21時すぎに浦幌のセイコマで買物をした。ビールと焼き豚串、それと魚肉ソーセージを保存食にゲットしておいた。浦幌の道の駅で車中泊をする。到着時刻は21時半だ。初日から頑張りすぎてしまった。もっとゆったりとツーリングをたのしむべきだと思うのだが、貧乏性でいつもこうなってしまうんだよね。
車の走行距離373、2キロ バイクの走行距離207、9キロ ダート21キロ