
伊東の駅にもどってきた。

駅の出口には旅館の出迎えの幟をもった人が何人もたっている。昔ながらの光景だ。

伊東の名物、祇園の稲荷寿司を売る店がある。商店街にも工場と売店があったが、ここは立ち食い蕎麦店もやっていた。ここで明朝の朝ごはんに稲荷寿司を買っておけばよかったのだが、このときはそうしなかった。

走りまわって喉がかわいたので、湯の花通りにある今井酒店で伊豆の国ビールを買った。このお店は日本酒と焼酎の在庫が充実していてよく利用している。伊豆の国ビールは高くて324円。

マリンタウンにもどってきた。自転車はハイエースの後ろに置いておく。

車にもどるとまたPCの打ち込みだ。ハイエースはキャンピングカーでトランスポーター、それに動く書斎でもある。

汗をかいたので着ていたものを干したら、一気に所帯じみてしまった。

夕刻になるとまた伊東の町にむかう。

今夜の風呂は伊東でいちばん大きくてきれいな寿老神の湯にした。料金は300円である。ここは湯船も洗い場も大きくて湯はあつい。伊東の温泉はどこもあついようだ。浴場は混んでいたが、刺青をいれた客がいて体をあらっていた。その刺青の背中を見ていたら、鏡越しに睨まれていることに気づく。ヤバ!

風呂上りに一杯飲みにゆく。店は炭焼・くろべえと決めていた。

まず生ビールでひとり飲みの開始だ。

伊東では『うずわ』という地魚をおしている。それが食べられるのは駅に近い人気の行列店ふたつと、駅からはなれたここ、くろべえなのだ。それでこの店にきたので、まず『うずわ』を注文する。うずわは刺身なのかと思ったらたたきとのこと。青唐辛子が練りこんであるが、足りなければたしてと説明をうけた。うずわはさっぱりとした癖のない魚で、脂のすくないカツオのようだった。

炭家・くろべえは焼き物も充実している。その中から金目鯛の干物をチョイス。

干物を自分で焼くのはたのしい。キンメはおいしかったが、うずわは持て余し気味。うずわはソーダカツオの丸ソーダとのことだった。うずわはとにかくこのお店は気に入った。くろべえの詳しい記事は『こちら』をどうぞ。
お会計をしてマリンタウンにもどった。