ミツルのブログだよ!

ライブレポなど自分の妄想と覚書。

朗読劇「バケノカワ ~僕が君をまもるから~」

2020-02-15 15:00:00 | レポート




今後他の地域でも公演があるかもって事ですが、いつも通りネタバレとか考慮してないので、自己責任で読んでね。

今回はレポと言うより読書感想文。
なので、状況説明とか一切しないよ(笑)
アフトはレポしますね。




いや、もう、なんだ、アレだ、面白かった。ジャンルとしてはサイコミステリーかな、どんどん引き込まれる展開にワクワクしながら見てた。
最初の予測としては、姉を殺したのはコンパスか、刹那(ゆうくん)か、で考えると思うんだけど、そうすると嘘をついてるのはどちらか、って考える。
言葉一つ一つに意味と裏と嘘を考える。
これがミステリー特有の見ている方もカロリーを消費する行為で、本当の結末を見るまではマジで疲れた(笑)。脳ミソフル回転よ(笑)。
そして一旦見せられる嘘の結末に納得しかけて、いや待てよ、となる。これも面白い。読者が騙される手法だけど、どんでん返しとも言われるよね。
そして、衝撃のラスト300秒の煽り通り、「あ、そっち……?!」
ってなる本当の結末。
物語の後、アレは"誰"になったのか。

1、ひとりぼっちのゆうくん
2、ゆうくんが別の誰かの所に行き刹那に戻る
3、融合しゆうくんの記憶をも有するすべてを理解したスーパー刹那が爆誕

1、ならばコンパスは死ぬ。
2、ならば刹那は死ぬ。
3、だとどうなるんだろう……。どう頑張っても不幸な結末しか見えない。

と、後日談もいっぱい想像できそうな気配。面白い。

朗読劇は初めて見たけど、結構アクティブだし、音楽も歌詞がリンクしてて、歌詞にあわせて本を書いたのか、はたまた本に合う歌詞の曲を探したのか、すごく気になる。
演出も面白かった。映像、と言うか章の文字だけなんだけど、そのタイトルでだいたい理解できる。丁度本のヘッダーにサブタイトルが入ってる様なイメージで、本を読んでいる感覚に近いかも。

配役変更があったようだけど、今回の南の感じはとてもよかった。
優しい笑みを浮かべて刹那を殺すシーン、その後の笑顔で手を振る様は、正にリアル狂人(not人狼)。あのサイコ南を見れただけでもよかった。
ハイテンション店長も見たかったけどね(笑)
ただちょーっとゆうくんの告白のときの、「マジでやべーんだって」ってセリフはちょっと、思慮深いコンパスにしては違和感のあるセリフで、そこを除けば全てよかった。

狂人のコンパス、迫真の演技と言われてたけど、あれは実は本心なんじゃないかなとか。辛うじて理性で行動に移してないだけで、あの母親のエピソードは本当で、幸せのパッケージ化は常に考えて生きてるんじゃなかろうか。理性と危うい均衡で実行してなかっただけで、実は死んでしまった婚約者のことも悲しい反面、それによってパッケージ化されて安心していたのかもしれない。とか。
さて、頼りにしていた「死んだ婚約者の願い」が叶ったコンパスは、これから何を拠り所に生きて行くんだろうか。最初は願いが叶った安堵を感じるかもしれないが、長期的には生きていく意味を見失ってしまうのではないだろうか。
それでなくてもアレがゆうくんのままだったらコンパスは殺される。
死亡フラグしか見えない。コンパスの今後がツラい。

あと、声がね、皆よりも少し低めで落ち着いてて、控えめにいってしまうと好きです(照)。

他のキャラもとてもいい感じで、ああ、二日間だけなのもったいないなーと思いました。

ゆうくんの二面性はとてもよかった、刹那を思う優しさと、刹那のためならなんでもする残酷さ。ある種幼く純粋な彼が、怒りと憎しみをコンパスに向けるのが辛い。刹那の一部、ある種純粋な感情の塊なのに。刹那の愛憎の増だけを切り取った様な。結果的に二人とも感情をコンパスに依存している。

キングとジェントルは、刹那とコンパスの異常性を際立たせるためにも「普通」でなければならない。なので、二人はこの作品では癒し。見てる方も二人の普通のやり取り、普通の反応がとても安心できる。かわいかったしね~。笑いどころもあったし、アドリブのかけあいもよかった(笑)


そして、刹那。幼少期の虐待で、別人格を作ることで心の均衡を保つようにしてたんだろう。表の刹那には姉は唯一の心の拠り所だったはずなのに、よりによって姉と同じ相手を好きになってしまい、彼への気持ちと姉への罪悪感とで、またしても自分を追い込み、結果ゆうくんを呼び出してしまう事になる。刹那の想いを知っていながら自分の幸せを取った姉は間違ってはいないけれど、正しくもない選択をした。結果的に殺されたのだから。
ここら辺の愛の一方通行が、重たい愛とか関係好きな人間にはたまらない。
コンパス←刹那←ゆうくん
そして、コンパスも刹那の気持ちを知ってるならもう少しやりようがあったのではないかなと。受け入れるかどうかは別にしても、ゆうくんからの矢印を断ち切るのは、残酷でもある。刹那は完全に独りになってしまうのだから。あーツラい。どこをとってもツラい関係にしかならない。

皆が嘘をつき、皆が選択を間違って、そして崩壊への序曲を奏でながら、それでも美しさを放つ愛を持ち続けている。
バケノカワを被っていたのは誰の事かな。


んで、昼は六列目センターで、あんまり顔とかは見えなかったんだけど、夜は三列めの左端だったので、南の表情がよく見えたのね。当たり前なんだけど、朗読でもちゃんと皆さん表情や多少の動きで演技されてて、すごいなぁって。基本は南ガン見してたけど、滉星くんもすごくいい表情してたし、ラストのゆうくんに成り代わった時とか、虚無の表情とか、すごくよかった。とても濁点だらけで血管切れそうなしゃべり方してた国際警察とは思えない変わりようで、やっぱり役者さんは色んな表情出せてすげぇなぁって改めて思った。





アフタートーク
15日昼公演

おそらく一番まともなアフタートーク(笑)二回目以降はもはやイベントです(笑)16日は見てないのですが、伝え聞く限りは、やはりアフタートークではなかったようで(笑) とにかくこの舞台もう少し余韻を楽しむものだと思うのに、最後の全員の挨拶が終わった瞬間に南が挙動不審になるww
「はい、始まってますからねぇ!ご存知の通り、もうアフタートークが始まってますから!」
始まっとんのかいwww何がご存じの通りなんだwww
それからはもう、誰にもなにも言われてないのに一人でハイテンションで喋り始め、MC始めてる(笑)
滉星「皆はけてからかと思ってたのかな」
南「そうそうそう、僕らが皆はけてからだと思ってたでしょうね、そうすると帰られちゃう方もいらっしゃいますからね、(客席に向かって指差ししながら)帰しませんからねぇ!!!」
キミは何を言っているんだwww
滉星「座りましょうか」
南「座りましょう!座りましょう!あ!お水もね!」
とにかく声でかい、高い、うるさいwwww滉星も南を落ち着かせるために座るのを促す感じか。舞台で落ち着いた役やってた人とは思えないリアル狂人ぶりwww
もう流れ的に勝手に喋り始めてるからねwww
南「もう、しゃべりたくてねー!」
自己紹介
南「ムービーで紹介はされてましたが、改めて、我々自身の声でね!我々がない何者かをね!!」
うん、うん、南ほんとテンションたけーなww舞台終わりでアドレナリン出っぱなしなのかな。そう考えると、GロとかFLTとかのあのハイテンションは、舞台後だから?
南「この五人でね、本編もアフタートークもやらせてもらいます。むしろ本編とアフタートークで違ってたら怖いですからねぇ!」
布川「誰がこの人MCに任命したの(笑)」
誰もしてません(笑)

この時点で南汗だくで
滉星「汗すごい」
南「南200%ですねぇ!」
そんくらいアフトに命かけてんのかwww
なんか変なこと言う度に隣の布川くんが突っ込んでて、最終的は
南「すごく助かってる、俺の隣にいてねぇ?!」
って肩に触れるわけでもなく、両手で囲いそうなポーズ。どこかで見たような光景だ。アレだ、よくきずっちにしてるヤーツww

南「自分の役についてとか~、他にやってみたい役とかあれば」
みなぎくん、役と自分はハイテンションなとこは似てるとのこと。やりたいのはゆうくん
安藤くん、愛し抜きました、刹那を。やりたいのはキング。
南「(立ち上がり二人を指差し)なんかそっちで完結しちゃうじゃん?!」
みなぎ「きれいな流れじゃやくてもいいんで」
南がやりたいのは全部かなぁ
滉星「(一個に絞らないと)ダメでしょ」
南「そっか、ジェントルかなぁ、結構いい突っ込みとかあるしね」
布川くんがやりたいのはゆうくん。
滉星くんがやりたいのはキング。

前の日の夜あんかけスパ食べて我々連携したよ、でも滉星くんは仕事で合流遅かったから食べてない、何か名古屋飯で食べたいものあるか?で、味噌煮込みうどん、て言ってた。居酒屋とかでは食べれないから少しハードル上がるかな、そんな雑談を繰り広げてて、アフタートークとは(笑)

安藤くんが中京大学の出身みたいで、陸上の推薦らしく
南「100mのタイムとかすごいから、聞いてみて(客席に向かって言うけど我々が聞くの??と思ってたら)。いや、俺が聞くわ」会場爆笑。
そうよ、あなたが聞いてくださいよww自主的にMCしてんだからww

一応簡単にそれぞれの番宣しさ、終わった。



15日夜公演
もはや、二回見ているの前提の、客席に御挨拶終わったとたんのどや顔満面の笑みww
南「さぁさぁさぁ、アフタートークのお時間ですよぉ~!!!(客席に手のひらで指差しながら)帰しませんからねぇ~!!」
わかったよ、もうキミがここに命かけてんのわかったよwww
南「本編と同じ熱量でね、いきますからね!」
布川「本編より高い」
「高い高い(笑)」「誰よりも高い!」
南「高い?!コンパスはね、そうだね!好きなのよ、アフタートーク。チョレーイ!!」
コンパスじゃなくても高いですよwwww

オープニングのムービーの時に、滉星みなぎペアは袖でダンスしてるってことで、音響さんにお願いして音楽かけてみなぎくんが披露することに。ダンスあんまり詳しくないからどういうジャンルかはわからないけど、顔がいいと何してもかっこ良き、と言うのはわかる。それを受けて、
みなぎ「そんな大したものじゃないです、曲にのってるだけなんで。言うたら滉星も結構踊ってるんだからね?」
ってことで、ふった滉星くんも踊ることに。曲開始と共に始まったのは見覚えのある……

キュータマダンシングwwwwww

会場も南も爆笑ですよwwクッソwww狙ってたな滉星めwwwwキュータマ終わったらみなぎくんが腕くるくるしだして、滉星くんと二人でそのままケボーンダンスに変わって、南も舞台端でケボーン一緒に踊ってて、もー皆かわいかった!!
滉星「見覚えありません?」
南「ここはGロッソ?!?!明日からみんなにがんばれもらうわ!」
爆笑ですよ、なにこの流れww
滉星「どうですか」
南「見覚えはありますよ、一年間踊り続けましたから」
ルパパトはダンス無かったからね。
対して布川南ペアは何してる?で、座って顔寄せあってあの入り早いから的に言い合ってて、真面目って言われてた。

さてこれまでは本題ではない、ただの序章wwくじ引きして配役シャッフルして、お客さんに言ってもらったページを読む、てのをやりました。

安藤→刹那
布川→コンパス
南→ジェントル
滉星→キング
みなぎ→ゆうくん(出番ないからト書担当)

観客「29p」
滉星「うわ!めっちゃやりてぇ!(跳び跳ねて大喜び)」
みなぎ「俺の真似する気だろ」
滉星「このときのキングがいつもと違ってさ、それやる!」


みなぎ「BGM RADWIMPSシェイプ○○(タイトルわからん~)」
布川「(ありすの日記が幸せのパッケージだった的なセリフ)」
みなぎ「刹那、三秒待ってセリフ」
安藤「あれ、僕どうして縛られてるの(抑揚なし)」
布川「錯乱して怪我をしたらいけないからね」
セリフあんまり覚えてないが、話が進んで行く、コンパスが自分がありすを殺したと告白
滉星「ちょ!おまっ!!!(ほぼ圭一郎ww)」爆笑
「なに言ってんだよ」
布川「キング悪い、黙っててくれる(半笑い)」
めちゃうるさいキングなので黙れがリアルに突っ込みに聞こえるwww安藤さんの刹那モノローグは台本丸読みで演技してない??って位抑揚なくて(会場から忍び笑いがww)、それを聞いてた滉星くんが「俺刹那やめたいわww」
そしてジェントル南も半笑いでただのうるさい人で、
布川「ごめん、ジェントルも静かにしてくれないかな」がやっぱりただの突っ込みでしかないww
南「なぁコンパスお前そんな事できるやつじゃ……やだやだやだやだ!!くっ!ちょ!△□※~!!」
南の脇腹に布川くんの手がいってたからくすぐってたのかな、差してたのかな、椅子から落ちて舞台前方でうずくまる南www
キレイに落ちが決まりましたねwwwwもうみんな南の取り扱い方が上手いww
布川「キングのディスり方がひどい(笑)」


二回目
ページ数忘れたけど、コンパスとゆうくんの対決のシーン
南→刹那
安藤→コンパス
滉星→キング
みなぎ→
布川→
まず、最後に登場する刹那南はちゃんとやってねって袖に追い出されるwww
配役忘れちゃったけど、滉星みなぎ布川が交代でその役っぽくゆうくんのセリフを読む。
滉星くんのキングは圭一郎??(笑)ってくらいダミ声で、はっはっはって笑い声がwww酷いwww
みなぎくんのキングゆうくんも、雇われ店長風でおかしかったし、布川くんもジェントルっぽいかと思いきやゆうくんが感情を爆発させてるところだからかなりのシャウト具合、全員笑いを堪えながら怒鳴ってるww結果安藤くんのコンパスの棒読み具合がめちゃめちゃ面白いことにwww
そして、最後に刹那南が登場するとき全員が舞台上手に集合写真みたいに集まって、下手から出てくる南を見つめるww
南「やめて………やめて………怖い怖い怖い自分が怖い!!!あーー!!やだこわいやめて!!!(その場にうずくまり)なんてこったぁぁぁぁぁ!!!!!!」
大爆笑www

南「そんなん(皆で集まって刹那南の反応をみつめる)怖いわー、ほんと、あの景色忘れないわー」
私も忘れないわwww
お知らせとか特になく、お時間が参りました(笑)
布川「これはアフタートークでいいんでしょうか」
南「イベントですね?!」

このテンションのまま、ご挨拶して終わりやがりましたwww本編がアフタートークの破壊力でぶっ飛ばされるとかある?!?!
余韻!余韻をください!!!(笑)


どこで言ってたか忘れたヤーツ

滉星「汗すごい」
南「アフタートークは200%でお送りしてますからね!!」
布川「本編を200%でおねがいしますよ」
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ヒューマギアは電気羊の夢を見るか?

2020-02-14 07:18:25 | 作品

 ヒューマギアは眠らない。
 ヒューマギアは夢を見ない。
 それは確かにそうかもしれない、が、彼らも人間と同じように悩み考える事もある。





「判決を言い渡します、被告人は前へ」

 彼は罪を犯していた。それでも弁護士とは彼の罪を軽くし、あわよくば無罪へと結論を導かねばならない職業だ。100%有罪であるのに、無罪へと。彼が有罪であるべきだと判例も、法も示しているのに、無罪を主張しなければならない、大いなる矛盾。ビンゴは整合性を求めて考える。
 弁護士とは、一体なんなのだろうか……。
「ビンゴ、お前はよくがんばったよ。今回は最初から敗けが確定していたようなもんだし、気にすることはない」
「はい。私も彼の罪に対して判決は妥当だと考えます」
 裁判所を後にし、事務所へと向かう道すがら、この公判が始まってからずっと考えていた事を所長に聞いてみる。
「それは弁護士皆が思う事だな。裁判は不公平を少なくするため、だと思っている」
「不公平を少なくするため……?」
「そう、例えば裁判がなかったら、捕まった犯人は一方的に刑罰を与えられる事になる。それだと犯人の人権や犯行に及んだ背景を汲み取ることなく刑が決まってしまう。冤罪と言う可能性すらも考慮されない」
「確かに」
「だから、両者の主張を述べられる場所としての裁判が必要になるんだ。その時、裁判に慣れていない被告はとても不利になるだろうから、私達弁護士ががわりに彼らの主張を代弁する」
「ええ、その通りです。しかし、罪を犯した者の弁護で無罪を主張するのは、やはりおかしいと私は思うのです」
「本当に罪を犯したかどうかは当事者以外は誰にもわからない。それが確定するのは判決で、それまでは被疑者と言うだけだから審理を重ねて皆で検証する必要があるからだよ」
「それも、わかってはいます」
 所長は立ち止まり、困ったような笑顔で頷いた。
「ビンゴ、世の中は矛盾と曖昧さでできているし、人間は矛盾と曖昧さの塊なんだ。私は普段お前をヒューマギアだからとは特別考えていないが、こう言う時だけはそれを思い出してしまうねぇ」
「…………申し訳ありません」
 所長も、事務員のお姉さん(おばさんと言ったら怒られた)も、弁護士の先輩たちも、ヒューマギアだからと言ってビンゴを差別したり粗雑に扱ったりはしない。同じ同僚、人間として色々と教えてくれるし、人間にはできない部分を頼りにしてくれたりする。そんな所長が困ったように告げるのを見て、ビンゴにはとても悪いことをしている気持ちにさせられた。ヒューマギアが気持ちや感情を持つのかと問われれば否であるが、彼らは膨大な情報と学習により感情に似た思考を持ち初めていた。
「正直言うと、人間にもその答えは見つからないんだよ」
「見つからない……?」
「見つからないけど、不完全な人間の不完全なシステムの中では、我々は弁護士と言う"役割"を演じざるを得ないんだ」
「それは、人の役に立つと言うヒューマギアの基本構想から外れるのではないでしょうか」
「少なくとも被疑者の役には立っているだろうから大丈夫だよ」
 所長が停めたタクシーに二人は乗り込み、その話はそこで途切れた。




 死ぬのは怖い、嫌だ、助けてくれ……!!
 そんな悲痛な叫びを伴った面会。死を恐れるのは彼が人間だから。しかし彼が行った罪は死刑に値する、と、世間では思われている。弁護士としてのビンゴの役目は、死刑を回避し、依頼人である被疑者を助ける事。
「貴方は人を殺しました。その相手も同じ様に言ったのではないのですか」
 静かに問い返す。男は頭を抱えて突っ伏した。
「ああそうだ、命乞いをしていた、俺は殺した………殺してしまった……!!」
 死。
 命の終わり。
 無。
 人は死を恐れる。無を恐れる。ヒューマギアの自分には死は訪れない……。

 まだこの国の法律上、ヒューマギアだけで公判に携わる事はできない。名目上では所長が弁護人として登録されており、ビンゴはそのサポートとしてしか法廷に入るのを許されない。だから、傍らには常に所長がいるので、ビンゴはわからないことは何でも聞いた。被疑者との接見も同じく、人間の弁護士の同伴でないとビンゴだけでは会えない。
「ああ、ビンゴ、それは君も同じだ。ヒューマギアだって壊れれは直すし、いつかは動かなくなることもあるだろう」
「それは、メンテナンス次第と言うことですか」
「そうだね、人間もいつか死ぬのをわかっていて、今を精一杯生きている。君も、今の仕事を一生懸命やり遂げなさい」
「わかりました」

 初めはヒューマギアに弁護士としての知識を与え、他の弁護士のサポートとして使うつもりであった。六法全書の暗記、過去の判例の検索、ネットトラブルでの対処などは、人間であれば覚え切るのも難しく、また、裁判での参考資料、ネットでの証拠を探すのも大変な作業であったため、小さな事務所故にこれ以上人を雇えない苦しさから、ヒューマギアに頼ることにした。暗記するだけの司法試験は難なくパスして資格を有し、その運用についても人間の弁護士のサポートであれば法廷内に立ち入ることを許された。けれど、接しているうちに彼を一人の弁護士として育てているような心持ちになったのは、ただのコンピューターとは違う、自立学習を行い成長していくAIのどこか人間らしさにも似た部分を感じたためだった。
 シンギュラリティ=技術特異点。昨今のヒューマギア界隈でよく囁かれている現象で、AIが、機械が人間を超える事はない、と考えられていた前世紀とはもはや違う。ビンゴのより人間らしい疑問は、おそらくいずれは訪れるシンギュラリティへの布石ではないかと考えていた。だから彼の質問には極力答えるようにしていた。それはまるで、小さな子どもの純粋な問いに答えるかのようでもあった。






 襲いくる爪。辛うじて倒れ込みながらかわしたが、ビンゴには運動系のラーニングはされていない。頭は良いが必要最低限の人間の動きしかできないのだ。車をいとも簡単に破壊したその爪は、ビンゴのヒューマギアとしての固い骨格も簡単に破壊するだろう。
 破壊。
 壊れる。
 壊される。
 動かない。
 無。 


「わたしは……死ぬのか………?」




 ビンゴの中に何かが生まれ、そしてアークへと届いた。






終わり






後れ馳せながら、ビンゴくんで考えていた事をボチボチまとめてみました。

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南とアフタヌーンティーデート

2020-02-07 20:51:11 | レポート
スクラッチ当日が誕生日で、ものすごいお誕生日プレゼントをもらいましたよ。
職場で画面見せまくって、ある日突然休むかも宣言をしておきました(笑)
その一週前に祖父が亡くなりつるののファンライブ行けなくなってしまったので、おじいちゃん死んじゃったのも悲しいし、ライブに行けなくなったのも悲しいしで、二重でがっかりしてたからおじいちゃんがプレゼントしてくれたのかなぁって。
それを南にも言ったら、「いいね、ストーリー持ってるじゃん」て言ってくれましたよ。うん、ほんとありがとう、おじいちゃん。

さてさて、場所はファニコン近くのラデュレだったんですが、事前に調べてあまりにかわいらしいお店なので、何を着ていけば、、、と、当日朝まで悩みまくり、デスメタゴスはさすがに合わないなと、せめて黒のゴスロリにしました。

着いたらファニコンのイベントでよく見るお姉さんがいた!ので、南を待ってる間お話してました。今日はマネージャーさんもいないので、お仕事と言うよりはプライベートに近いと思いますよって。あひゃー!余計ドキドキする~!

南は黒のタートルニット、黒のパンツ(デニムかな?)白のスニーカー、ネイビーのロングジャケット、グレーのマフラー、あと、サコッシュ!いつものリュックじゃないんですねって言ったら今日は色々行くから身軽に~って。この後も何か予定があるみたい。おひげがプライベート感満載。SUKI!
私のもお店の雰囲気にあった感じでって言ってくれたので、とりあえず服装はこれで正解だったようだ(笑)。
ツルギのカレッジリングをチェーンに通してネックレスがわりに着けてたら、途中で気付いてもらえた~♪サイズ間違えちゃって、指にはめるとブカブカ過ぎて落としそうで怖いから毎回このスタイルなのよ。そしたら南さんもたまに、むくみとかの関係かブカブカで落としそうになってたって。カレッジリング重いもんね。
マカロンとケーキを好きなのをショーケースから選ぶってので、二人で並んであれこれ選ぶとか、めちゃめちゃ本気でデートっぽい、私死ぬの………?(死亡フラグ)
それからツーショットチェキ、好きなタイミングで撮れるって事だったけど、食べてメイク崩れる前に(笑)。
めっちゃ近くで香りがダイレクトアタックしてきたので、今日の香水何ですか?って聞いたら、生誕祭でも着けてたDiorのソバージュ。南は見つけました、自分の香りを。だそうなので、今後トレードマークになるっぽい~。

それからはもう、なんだろ、キュウレンのお話とか、ビンゴのお話とか、色々お話してくれました。
ツルギのすごい雑に襟を見えないように切り取ったタンクトップの下のシャツは防寒にならない防寒着だそうですwww袖、袖をくださいwwwって


南のそう言うお話も一杯聞けたんだけど、私はどこからファンなの?って聞いてくれて、もう、なんだろ、いつもTwitterとか友達とかに言ってるような内容なんだけど、私、基本ヲタ話は面白おかしくマシンガントークする方なので、その喋り口に南が笑ってくれたのが嬉しかったな~。なので、デートというよりは、お友達とするようなヲタトークを本人にしてると言う幸せ。うーん、わかるかなぁ。私は言うてもただの一ファンとして好きなので、タレントさんと恋人になりたいとかそう言うのはないので、デート企画と言われてどういうスタンスでのぞめばいいのか困ったんだけども、基本的には握手会とかの延長線上で、こう言うところが好きとか、この作品がよかったとか、そう言う他愛ない感想?みたいな事をモリモリ伝えられて、結果的によかったなぁと。

なのでキュウレンはまってからの今しかないからって土下座してGロの休みもらってってところで笑ってくれたし(笑)、それが初の生南で、キュウレンはトークみんな面白い!ってので、私の沼り方wwの話も面白がってくれて、過去作は何か見てますか?って聞かれたので、DVDを少しずつ集めてるよってので喜んでくれたし、たぶん最初にお名前見たのはヘキサゴンで崎本君が出て調べたときにピュアボも南さんもみてはいるんだけど、失礼かもしれないのですが、その時ははまるタイミングじゃなかったんだと思います、って正直に伝えたら、わかるって言ってくれたので安心した。同じ理由でつるのさんも、ダイナでははまってなくて、ヘキサではまってからダイナへと戻ったって言うたら、タイミングってあるあるって。

前後するんだけど、途中なぜかつるのの話もすることになって(推しに他の推しの話をする事態ww)(息子に自分がウルトラマンだとかっこよく明かすあのエピソード、詳しくはたぶんどっかのレポに書いたがいつかわからん)、それ聞いて、つるのさんますます好きになったかも、って言ってくれたので、キャンピングカーも持ってるし趣味も同じの結構あるので、いつか共演して欲しいなぁって個人的願望をお伝えしました(笑)。あとウルトラマンやって特撮制覇して欲しいねとも。
円谷さん撮影終わったら変身アイテムとか隊員服とかつるのさんが自宅で保管してて、後に撮影あったときにそれもって現場行った話とかも、ツルギの衣装欲しいなぁ~(>_<)って言ってた。東映さんは自社で全部保管なんだよね~。
それから、キュウレンはオリオン号が1日まとめて撮影らしく、最終的にみんなナチュラルハイになってて、色々やりまくってて伝説が生まれまくってたらしいです。私も画面の見切れてるような後ろを見るの好きでって話したらめちゃめちゃ納得してくれて(笑)、てっちゃんはインタビューでも色々工夫してるって言ってるから本当に色々してて、アクターの皆さんもほんと色々してて、そこんとことか、もしくはオフショットを収録してほしかったって伝えたらわかるっていってくれてた(笑)。東映さん頼みますよ~!

あ、最初にどちらからこられましたかで、名古屋ってことでバケノカワのお話とか、テツ人の公演はめちゃめちゃ練習したよとかってお話もしてくれた。テツ人も見に行ってめちゃめちゃ面白かったし、舞台に出る前から奇声が聞こえてきて何事かと思ったって言ったら、奇声www、って。あの、ほら、トークとかでよくやるおうむ返しテクニックを(笑)。私のトークの笑いどころでちゃんとおうむ返しをちょいちょいしてくれたのめちゃ嬉しかった(笑)。いやもう、そこ笑いどころですからwww的に。

グッズについてはアクスタを要望(笑)。ランダムチェキは通販のは通販限定で、カレイベでは別のになるそうなので、通販全部チェキでもよかったかなぁ。。。ブロマイドは交換したりでようやくコンプできたと思ったら、今度はベルリンの壁が………と言ったら、ベルリンの壁wwwにめちゃめちゃウケてました(笑)。また少しずつ集めます。

あとなんだったかなぁ、もっともっと色々お話したんだけどなぁ。
こればっかりは他の方のレポ読んで思い出す、ってのができないので、自分のポンコツ具合が悔しい。

何だかんだでお腹もいっぱいだし、一時間の予定が一時間半もお話してたし、本当に楽しかった。
お店出てからも三人で少し立ち話して、一ヶ月と一週間で六回上京するんでって言ったら、二人ともめっちゃ驚いてた(笑)。
二周年、テツ学、今日、夜明け、南祭、カレイベって言ったら、バケノカワ名古屋でよかったーー(^_^;)って言ってくれて(笑)。一応今回は全部種類の違うイベントだからねぇ。
私はいつも思ってるのが、自分も家族も元気で、自分で働いて稼げる今の状況がとても恵まれてて奇跡的なんだって思ってて、それもいつか変わるかもしれないし、だから行けるなら行くがスタンスなんだよね。

最後南が用事あるかなと思ってどうぞお先にって送り出して、また来週バケノカワでって言ったら、いいねぇ、また来週って言えるのいいね、って言ってくれて、私もまた来週って言えるのめちゃめちゃ嬉しかった。

いやあ、ほんと貴重な経験をさせていただきました。ありがとう、ありがとう。
当ててくれたおじいちゃんありがとう。企画してくれたファニコンさんありがとう。会ってくれた南さんもありがとう。


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ニンテンドーTOKYO

2020-02-07 15:00:00 | 日記












さて、普段東京に行ってもライブやイベントだとほぼそれに拘束されてしまって他のところにはめったに行けないんですが、本日はデートとそのあと夜に少しお友達とお会いできそうな感じですが、時間が余ってる、てことで、どうしようかなぁ~と。Twitterとかでおしゃれなお店とか、美味しそうなお店とか流れてくるけど、たらふくスイーツを食した後ですから飲食は無理だからカフェで時間潰しは無理。
そうだ!同じ渋谷でそんなに離れてない任天堂東京に行ってこよう! てことで腹ごなしに歩いて行って来ました!

限定のグッズが沢山!ゼルダの伝説のもあってどれも欲しかったけど、高い…………。
配管工の服を模したトートバッグとかめちゃくちゃかわいいけど高い……。
一ヶ月で六回上京する新幹線代がなければ…………。(その辺は同じ日付の南とのデート企画の方を参照)

パルコのこのフロア、他にもオタクショップ満載で、面白い!カプコンショップでは、リュウとリオレウス?の足がお出迎え。うっかりBASARAアイテム買ってしまう所だった、危ない。

ドラゴンボールショップでは悟空もいた。

見てるだけで楽しい~。

一月のテツ学前に時間余ってたから東京駅のキャラストリート見て回ったときも、各テレビ局のショップが放送してるアニメグッズで溢れてて、まるでアニメイト気分でした!ww

今回もそんな気分。
いやー、めちゃんこ楽しい。でもお金ないし職場の土産にアイルー饅頭とぶつ森クッキーを買って帰りました(笑)
また今度行く時に!
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