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劇団PU-PU-JUICE 舞台「フェイクニュース」17日修正

2021-04-15 19:00:00 | レポート




















劇団PU-PU-JUICE 舞台「フェイクニュース」


会場がわからずさ迷う&4月とは思えぬ冬日並みの気温+風による体感一桁により、開場前に凍え死ぬかと思いましたが無事に入り口を見つけて入れました。すごくファンタジーな所に入り口があって全然わかんなかった………。


舞台自体は熱くホットな舞台、面白かったです。笑いどころももちろんあるのですが、物語、ストーリーとしての面白さですね。あらすじとしてはゴシップ大好き、記事に真実なんていらない、ゲスの女王と言われてた主人公が、自分の記事により人生を狂わされた人達を目の当たりにして、改心し変わって行く、言ってみれば良くある物語。でも物語は使い古された題材でもどのように解釈して、どのように見せていくか、それによって千差万別の顔を見せてくれる。だから、あらすじだけで見るのやめてる人は、とにかく観て。会場行くのが無理でも、土曜の夜の回は配信でもやりますので、アーカイブもあるからその時間見るのが難しくても是非とも!気がつくと主人公と一緒に話にのめり込んでる自分がいます。



さてここからはネタバレありなのでご注意を。



席がね、C列で最前列の一番端っこ、舞台的には斜めに見るかたちになってしまうけど、わりと両サイドも場面場面でシチュエーションが異なるセット部分なので、目の前で展開される時もあるし、何より小さな劇場なのでそんなに気にならないかな。開演前からドキドキしながら待ってると薄暗い中目の前のセットに「かもしれない」の文字がうっすら見える。文字?文字がセットなの?と思ってたら、舞台背景にも沢山の言葉がぶら下がってた。全部ライトが当たって見えるときがあまりないし、そこを見ている余裕もなかったので、どこかでお写真でいいから全部見てみたいなぁ~。おそらく大事な台詞が何個も抜き出してぶら下げてある感じ。南さんと、かもしれない、背比べして欲しい(笑)


主演の飯窪さんのちっちゃい体でパワフルな演技と、物語にシンクロした心境の変化、とても素敵でした。
真実とは何か、報道とは何か、我々一人一人が発信できる世の中なので、傍観者ではなく、気をつけていきたいと思わされました。


過去編は戦時中のお話。ダメです。涙腺弱いので戦時中のお話聞くだけで泣いてしまいます。
大本営の弾圧が厳しい中、真実を伝えようとする新聞社の人々、それが主人公のひいおじいちゃんとおばあちゃん、そこで見聞きしたことにより、真実を伝える重要さを知り、変化していきます。

おじいちゃんはジャッカーズでも共演されてた寺中さん。とても迫力ある演技で、ピリリと会場が静まり返りました。この物語のもう一人の主人公といっても良いかも。おじいちゃんの生き様や考え方に直に触れることで、主人公は迷っていたことに向き合い、考えを改めていくのです。


おじいちゃんの形見の懐中時計で過去に行く、一見トンデモ設定ですけど、そこはそれ、物語としての面白さです。フィクションならではの表現方法。現代と過去、行ったり来たりする面白さ。こういう構成好きですよ。


そんで南さんの役はなんと三役!現代では主人公のゴシップニュースの餌食になる、クリーンなイメージの若手国会議員の高杉。戦時中敵に投降した汚名を着せられた川島勇治とその兄の実。高杉は時期首相候補と目されていたにも関わらず、一緒にいた妹と共に不倫報道されて一気にイメージダウン、あわや議員辞職にまで追い込まれます。

おじいちゃんの記事と裏取りで勇治の汚名は晴れ、非国民扱いを受けていた兄夫婦も救われていく様は、情報ひとつで人生を左右される現代とも同じですよね。

高杉議員はとても理想的過ぎで、こんな政治家絶対いねーよって思うので、フィクションならではのキャラですね。最近南さんの政治家とか弁護士とかのホワイトカラー職の役多い感じね。姿勢も良いので好き。

勇治はどうだろう、あの時代のキャラなので、あまり個性を出すのは難しく、あくまでも記者の推測にすぎないのだけど、それでも、あの目力と絶叫とは印象的でした。お兄ちゃんもちょっとだけなんだけど、弟想いのいい人なんだろうな~。



ラストの現代と過去の記者たちがごっちゃになって、侃々諤々のディスカッションを繰り広げるのをニコニコと見守る高杉議員がかわいくてかわいくて、もうずっと見ていられますね。

神崎が妹に話しかけるのを引き離してたりww


ざっくりですが。本当に楽しくて、熱量がすごくて、そしてちょっと泣ける。そんなステキな舞台でした!

南さん目当てでも全然面白いし、千秋楽以外はまだお席あるので、是非とも見てください!前楽に配信もあるので、本当に良いですよ~


のぼり旗もたくさんあり、華やかでした!

自分たちが贈ったのもあるので、どれか探すのも楽しいですね。




二回目は色々メインのストーリー以外の所をガン見して、南を探せ!をやっておりました。

オープニングの駆け込んでくる人々→上手側目の前に背の高いレインコート姿

二回目のタイムスリップが終わる時→新聞社のテープルの上のアイテム片付ける一人背広高杉


最後の方の新しいオリンピック、パラリンピック大臣がまさかの日替わりネタコーナーだったので、ここに書いておきますww

木曜→ダレノガレ明美…………?(謝った方がいいレベルww)

金曜→せんとくん

女優さん二人を笑わせる所はアドリブではない?両日とも同じネタだった



あとあとね、南さん、記事を取り下げろって事務所に来たとき、セットした髪が乱れて前髪一束がくるんってなって顔の前に来ててすごく邪魔そうだけど、お芝居のときにあまり髪を触るのはよろしくないので、そのまま顔の前に髪がくるんってあるままだったのがとてもかわいかった(笑)


3回目になってくると現代と過去とで、みなさん違うキャラを演じてる事が多かったので、あの人過去ではどの役?とかってだんだんわかってくるのも面白かったです。それと、唯一下手側端の席だったので残り3公演と逆サイドから見れたので、色々とわからなかった表情や様子がわかりました。


さて、4公演見終わりまして、ステージからの熱量の凄さをビシバシと感じ取れる舞台でございました。本当に本当に素晴らしい物を見させていただき、共に同じ時を生きているような錯覚さえ覚えました。生きている人々の人生が、そのままそこにあるかのようなお芝居でした。

あと、勇治のエピソードはどこかで聞いた覚えがあるので、実在の人物を元にしてるのかしら。


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