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武楽座「神曲 修羅六道」

2021-11-09 19:00:00 | レポート




全然関係ないけど、神曲→地獄編→ゴートゥーヘル→メタルだ!!!
ってことでゴスメタ服で見に行きました。異論は認める。


ダンテの神曲はエッセイを斜め読みした程度の浅知識でしたが、それでも充分楽しめました!
神曲をベースに、和の英雄たちが代わる代わる現れてはダンテに様々な心の有り様を教えて行くという、和風ファンタジーへと変化しておりました。
ダンテが持つ神剣は草薙神剣、天叢雲剣とも言われている日本のゴッドオブソード。強い。名前だけで強い。いつも思うけどあの剣のデザイン絶対斬れないよね。
剣を授けるのは素戔嗚命、それから大和武尊に武蔵坊弁慶やら、日本の歴史と神話に登場する英雄たちが次々と現れる。そのお姿は面と衣装で綺羅びやかでありながらどこか恐ろしげでもある。黄泉平坂を下り巡るダンテが、死者の英雄の魂と出会うのだから当然か。幽世(かくりよ)と現世(うつしよ)の境目に位置しを見る者に幽玄な世界を表したのが能である、と言う言葉にぴったりなテーマだった。
ちなみに能も短大で一年和泉元彌の父親氏の講義受けてたけど、一般的な能や狂言の歴史的な解説だったので知識的には薄っすいので、あんまり突っ込んだ事聞かないでクレヨン。

途中門を守る魔物、土蜘蛛との戦いがあるんだけど、橋掛りの二の松横くらいで欄干に足をかけて見栄を切るようにして、細かい紙テープの糸を客席に向かってぶあーって投げ広げたのね。それがねもろ直撃ですよwww糸まみれになりましたwwwそんなわけでしばらく二つ名は「蜘蛛の糸に巻かれた女」ですwwwしかも、黒子とかが片付けるわけでもなくずっと絡まったまま、髪の毛と屋根が絡まったままで、私も気になるけど、見てたみなさんも気になってた模様ww

閑話休題

さてさて、基本的にダンテは詩人と言うジョブなのでFF的には役立たずですwwこれは原作でもそうなので仕方がない。あと能でいうワキ?に当たる位置づけなのかなー。精神的な強さを身につけるための旅路でもあるので、基本戦いはできないのです。なので源光士郎氏の扮する英雄達が戦うのですが、これがまたかっこいいのです。武術の迫力、舞の優雅さ、能という様式美、全部合わさっての武楽なのだろうなーと言うのがわかりました。日本人ももちろん、海外の人には尚の事日本の文化芸術伝統まとめて手っ取り早く見てもらえるんじゃないかしら。総合芸術とでも言うのかしら?ぜひ世界に広めたいですね。
特に足拍子の音が会場中に響いて神の怒りの様でもあり、悪霊を封じ込める様でした。

ダンテは、普通の演劇がメインでしたね。なので能のように喋る他の人とは一線を画す形でした。カッコいい、ひたすらカッコいい。衣装もどことなくキリスト教の聖職者っぽく、ここは洋の要素が強かったです。お付き合いしていたわけでもなく、ただただ一方的に崇拝にも近い敬愛の情でベアトリーチェを思い続けたダンテは、ある意味聖職者の神への崇敬にも似ていて、神曲全編に色濃く表れているしね。
最後修羅王に挑む姿は凛々しくて、かっこよくて、本当によかったです〜。今回見たお席が脇正面だったので、ちょいちょい見えない位置の時があったので、DVDになるのが楽しみです。見れなかった角度と位置のカメラアングルに期待です。

ベアトリーチェはお美しかった。ダンテが敬愛するのも頷ける。白のお衣装も豪華で、まるでウエディングドレスの様だった〜。のびーた裾がフリルがたくさんついてて可愛らしい。かと思えば蘭乃はなさんの凛としたお声が会場中に響いて迫力がありました。白拍子静御前の時には足拍子も会場に響かせてましたね。

あと音楽が良い!全部が生演奏と言うわけではないけど、客入れはゴスペル、戦いの時は能、和洋折衷の極み。今回生演奏は琵琶だったのかな?ギターではないな。三味線のようにも聞こえるし、ギターのようにも聞こえるし、不思議な感じでした。源氏お着替えタイムの幽玄さはイメージにピッタリ。世界観にとてもマッチしていました。

そんなわけで、ざっくりとですがレポというか感想と言うか、お送りいたしました!

こんな感想見る前に、二週間配信チケットあるので、是非見てください!!!筆舌に尽くしきれてないすばらしさでした!!!

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