砂ぼこりがまだ止まぬ中、りん達はファンブルグ軍のごくわずかな生き残った兵士たちとチプスタの大地に呆然と立ちつくしている。
トカマク『・・・助かったのね・・』
りん『・・・・勝った・・・。』
クルス『・・・・・(゜Д゜)』
オムー『・・・・・=ω=.;』
アメル『・・・すごぃ・・(・w・´;)』
王様『・・勝ったんじゃな・・・・ーωー;』
何もかも吹き飛ばした広い大地にいた彼らの視線は皆エビちゅに集まった。
エビちゅ『・・フゥ・・・多少の犠牲は目を瞑って欲しいでちゅ( ̄ω ̄ )』
王様『・・・しょうがあるまい・・あのままではわしらは全滅しておったーωー』
アメル『そだよ(・w・´)ノ』
クルス『情状酌量の余地ありってことか(゜Д゜)』
りん『ありがとう^^・・エビちゅ。名誉勲章ものなんじゃない?』
王様はあえてエビちゅから視線をはずし、遠い空を見つめながら語りかけた。
王様『エビちゅよ・・・昔からわしが言っていた言葉・・覚えておるな?人生の半分は運命じゃーωーそしてその半分は己の努力でどうにでもなる。』
エビちゅ『・・・・・( ̄ω ̄ )』
クルス『・・ぉ・・このパターンは・・・・(゜Д゜)』
トカマク『仲間になるパターン到来ね^^』
オムー『王様が語りだした=ω=.』
アメル『アメさんこの光景何回見たことか(・w・)もう慣れっこなのサ』
りん『^^』
王様『才能は眠らせていては損じゃーωーその魔法・・・ぜひファンブルグ軍として、いや・・・よき世界にする為の力として役立てて欲しいーωー』
そして王様はエビちゅへ視線を戻し、力強く言うのだった。
王様『エビちゅよ^ω^また共に歩んでいこう』
エビちゅ
『断る( ̄ω ̄ )!!』
りん『ぶwはwwwwwwポーン( Д )⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒...。....。コロコロ』
王様『 ・・・・(゜▽゜;)』
アメル『うん(ーwー´)今までにないパターン到来だね』
オムー『断られた・・・=ω=.;』
王様は一瞬立ちくらみを起こし卒倒しそうになるが、バランスを崩したところで正気に戻り、大地を蹴るようにまた直立した。
王様『・・・・フ・・・・そ・・そうかーωー;』
エビちゅ『ファーレンの・・・王ちゃまの元では働きまちぇん( ̄ω ̄ )ビシッ!』
クルス『もったいねーなーその力を封印か(゜Д゜)?』
エビちゅ『ただ・・・傭兵としてなら雇ってもらって構いまちぇんよ( ̄ω ̄ )』
王様『おぉ^ω^!!そういうことか!!』
りん『^^』
エビちゅ『日給1mGぐらいで手を打ちまちょう( ̄ω ̄ )』
王様『・・・・ま・・細かい話は追々話し合っていこうじゃまいかーωー;』
するとりんは、また共に戦うかもしれぬエビちゅに皆の自己紹介を始めようと
話し始めた。
りん『そっちに立っているのがトカマク様^^軍の総指揮官にあたるわ。わたしも師と仰いでるの。』
トカマクはにこやかな顔でりんからエビちゅへ目を送り、会釈している。
トカマク『あなたも伝説の獅子の一人なのね^^もちろん情状酌量よ』
エビちゅ『・・・・あなたが王ちゃまを守る軍の指揮官でちゅか( ̄ω ̄ )守るばっかりでなくイタオの土地をエステンブルグからぶん取って欲しいでちゅね。あそこには美酒<いいちこ>の原料の大麦がたくさんありまちゅから。』
トカマク『はは^^;前向きに善処するわ・・』
王様『ファンブルグは侵略はせんぞーωー;』
りん『それでその隣に座っているのがクルス^^特攻員、豪腕、剣豪・・・いろんな称号をもってる剣士よ。仲良くしてあげてね。』
クルスはエビちゅに近づき、さっと手を差し出した。
クルス『俺はクルス(゜Д゜)よろしくな』
まっすぐと見つめるクルスを交わすようにエビちゅは目を逸らしながら握手をしている。
エビちゅ『・・・( ̄ω ̄ )』
りん『そして彼がオムー。剣と魔法を使う魔法剣士よ^^』
頭を掻き、照れ臭そうにオムーは挨拶をしている。
オムー『よろしくだぉ=ω=.・・もし良かったらリードブルース魔法の教授頼むぉ』
エビちゅ『断る( ̄ω ̄ )』
オムー『・・・・=ω=.;』
りん『それで・・その隣にいるのはアメル^^プリンが大好きな子。』
アメル『ちょwわたしもかっこいい紹介とかないんすか(;´゜д゜)』
りん『あっそうよね^^;えっと・・・いつも最前線で戦う壁兵士よ』
アメルもエビちゅへ向き直り、胸を張って自己紹介をした。
アメル『まぁ・・なんでもわからないことあったら聞いてよ(ーwー´)ビシッ!わかっていれば答えるし、わからなければ答えないからサ』
エビちゅ『・・・( ̄ω ̄ )』
オムー『しごく当たり前のことを言ってる気がするのは俺だけか=ω=.;』
りんは肩をすぼめて恥ずかしそうに笑みを浮かべ、最後に自身の自己紹介を始めた。
りん『えっと・・・わたしは弓師です(*´▽`*)えっと・・・趣味は・・趣味はお菓子作りで・・・あっショッピングも好きで・・・えっと・・ジェノベーゼピッザが大好きで・・・えっと・・・お酒は・・・・カクテル系で・・・・・あっワインも好き!・・赤ねっ(*´▽`*)!赤ワイン!・・いつも見てる雑誌はキョンキャン・・・・ペットはシトロンていうひよこ・・』
クルス『・・・・もういんじゃねぇか(゜Д゜)?』
りん『・ぁっ・・・・そう(*´▽`*)?』
エビちゅ『・・・・・( ̄ω ̄ )』
一通りりん達の自己紹介を終え、王様は間に入りエビちゅの紹介をしだした。
王様『いろんなのがいるってことじゃ・・・エビちゅの自己紹介はわしがするかのぉ・・職はたった今から軍専属の傭兵魔道士じゃ^ω^あの破壊力は見ての通りじゃ!そして彼女はこう見えてわしとタメじゃーωー』
オムー『ぶwwタメ=ω=.;!?嘘付けよ!!どう見たって子供じゃんか!』
エビちゅの小さい身長。幼児体系とも言えるスタイル。
肌の艶や張り、声質や話し方から誰もがそう思えていた。
王様『さぁわしにもわからんーωー歳を食わんのじゃ』
エビちゅ『リードブルース魔法を舐めるでないでちゅよ( ̄ω ̄ )若さくらい魔法でなんとかなりまちゅ』
りん『魔法なの!?すごいなぁ!』
アメル『もはやノールール(ーwー´)』
王様『その魔法わしにもかけてくれんかーωー;?』
エビちゅ『調節が難しいからものすごい若くなる可能性大でちゅよ( ̄ω ̄ )まず赤ちゃん言葉になりまちゅ』
クルス『代償が大きいなw』
りん『だから<でちゅ言葉>だったんだw』
王様『・・・遠慮しとくか・・ーωー;』
するとエビちゅは皆に背を向け、やや距離を取った。
エビちゅ『それではエビちゅはもう行くでちゅ( ̄ω ̄ )』
王様『もう行くのか(゜Д゜♯)?』
エビちゅ『もし仕事があれば・・・ファンブルグ北町の酒屋に来てくだちゃい( ̄ω ̄ )』
王様『ほむーωーまたじゃ』
エビちゅは地面擦れ擦れのマントを翻し、その場を颯爽と歩き始めている。
クルス『じゃぁな(゜Д゜)』
アメル『バイバーイ(・w・´)ノ』
オムー『まただぉ=ω=.ノ』
りん『ありがとー(*´▽`*)ノバイバイ~!』
トカマク『ありがとう~!』
王様『・・・・^ω^』
また突如現れた伝説の獅子。
一度離れた運命はまた蘇り始めた。
世が正しき道へ移り変わるには必然と要するその力。
運命の道へ軌道修正されたその力は真のベクトルを見つけ出していた。
りん達から遠ざかる小さな背中は、山よりも大きく見えている。
エビちゅ『・・・・( ̄ω ̄ )』