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眩しい太陽・・美しい月・・そして世の中所詮金でちゅ

伝説の獅子たちが活躍する笑い泣き感動ありのアクションストーリー (c)2008hiyoko.現在原画製作中!

第壱百弐拾話

2008-11-12 | [第壱百弐拾話]はここ
トカマク『・・そして、現場周辺では~』

王様『ほむほむーωーなるほどのぉ・・・』



王様は、トカマクからの事件詳細の報告を受けている。



王家の所有地であるその広大な森林には、専属の木こり師がおり、隣り合わせにあるこのテラスは、その木こり師との見積もりや契約などを交わす絶好の場となっていた。



王様『・・・ぁそうじゃーωー今日は専属木こり師との打ち合わせじゃったな・・
・・もうすぐ時間じゃな・・・衛兵2!!』

衛兵2『はっ!!』

王様『今トカマクと緊急の話をしておるーωーおみゃーが専属木こり師さんと
打ち合わせしてくれんか?』

衛兵2『はっ!!かしこまりました!』

王様『ツガの木40本にモミの木30本、セイジの木20本を追加で依頼しといてくれぃ!出来上がりの目安も聞くのじゃぞーωー?よいな?』

衛兵2『はっ!!』



すると先ほどまで衛兵2が見とれていたその女性木こり師がこちらに近づいてきている。



衛兵2『も・・・もしかして・・もしかして・・今こっちに歩いてきている・・
あの女性木こり師・・ですか?』

王様『ん?・・・そうじゃそうじゃあの子じゃ・・名前は・・りんじゃったかな・・・・よろしくのぉーωートカマク続きじゃ・・』



王様はすぐにトカマクの方へ向き、話し合いに戻った。



衛兵2『(あの子がうちの国の専属木こり師なんだぁ・・りんさんて言うんだ・・うわぁ・・・・やばい・・ドキドキしてきた・・・><;)』


憧れともいうべき女の子が、視線はまっすぐとこちらへ向け、自らのいるテラスの方へ歩いてきている。

さらさらと風になびいているプラチナブロンドの光沢のある髪。均整のとれた体。
きれいな顔立ち。完璧すぎるその容姿は、逆に男が敬遠してしまう程のものであった。

ついさっきまで伐採仕事をしていたことによる、うっすらと出ている額の汗も非常に爽やかに見える。衛兵2にとっては突然の巡り合わせ、予期せぬ出会いは緊張を一層に高めている。



りん『こんにちは^^いつもお世話になってます。』

衛兵2『こここ・・・ここここkkっゴホッゴホッゴhッ(>◇<♯)』

王様『ん?・・どうしたーωー?』

トカマク『大丈夫ですか?』



高揚した心を落ち着かせることは難しい。
突然の衛兵2の咳き込みに、周りの者たちも心配そうにしている。



りん『・・・大丈夫・・・ですか?』



衛兵2は、王様のティーカップを手に取り、勢いよく紅茶を飲んだ。



衛兵2『グビッ・・・・グビッ・・グビッ・・だだ・・大丈夫です^^;ご心配なく・・』

王様『それ・・・わしの紅茶・・・ーωー;』

トカマク『・・・・・。』



緊張しているせいか、もはや王様の声も衛兵2の耳には届いていないようだ。



衛兵2『・・ははっ^^;・・えっと・・りんさんですよね?』

りん『はい^^打ち合わせの件できました。』

衛兵2『こここ・・今回は私が担当します^^;衛兵2と言います。きょきょきょ今日は・・・・よよよろしくお願いします。』

りん『こちらこそ^^;よろしくお願いします。』

衛兵2『えっと・・・まままず・・つつつ追加発注の依頼がありまして・・』




テラスでは、ティーカップ一式が置かれた一つの真っ白なテーブルを挟み、
王様とトカマク、衛兵2とりんの話し合いが同時平行で行われている。



衛兵2『どどどうでしょう・・・モミの木の場合ですと・・
どのくらいお時間かかりそうですか?』



トカマク『・・というわけで・・・共通点が見つかりました。いくつかの事件の目撃証言から容疑者はスカーフらしきものを頭に巻き顔を隠し、ファンブルグ製の布服を着用、紐の革靴を履いていたそうです。そして、組み立て式の2m程の長い弦を背中に抱え走り去っていく姿を何名かが目撃しております。』



とその時、りんの目線が契約書から離れ、宙を見つめたまま動いていないことに衛兵2は気づいたのだった。


りん『・・・・・・。』

衛兵2『(・・ぁれ・・何か考え事かな・・?)』



りんは頷きもなく、ただ目の焦点は宙に固定されたままである。


りん『・・・・・。』

衛兵2『・・・?』





王様『弓師なのかーωー!?』

トカマク『そのようです・・・しかし・・・まだ不明な点が幾つか残っています・・先日の事件では射る場所がないはずです。もしあるとすれば・・谷川の外からとなりますが、弓ではあの距離では的はおろか矢が届くこともないでしょう。』

王様『谷川の幅はーωー?』

トカマク『計測したところ224mでした。何より不可解なのが・・現場に射ったあとの矢が残されていないことです。』

王様『・・・・どういうことなnじゃーωー;』

トカマク『その身のこなしは忍者ともいうべきほど身軽で建物の屋根から屋根、木々などを伝い渡って行ったそうです。』

王様『・・・・足跡がないわけはそこかーωー何者なんじゃ・・・・』




衛兵2『・ぁの・・ぇっと・・・りんさん・・・・・よろしいですか?』

りん『・・・ぇっ?・・ぁっ^^;すいません・・続けて下さい』



トカマク『また情報が入り次第追って報告いたします。治安を乱す者は許すわけにはいきません。すぐに捕まえてみせます。』

王様『・・うむ・・・まったく・・次から次へと・・問題が山済みじゃーωー;』