王様『・・・・・・・・。』
衛兵1『・・・・・・。』
暫くしてもドア越しにいるはずの王様の返答がこない。
衛兵1『・・・・王様!?』
王様『だあっとれ(゜Д゜♯)!!!今ふんばっとるんじゃ!!!』
衛兵1『あ・・・はい・・失礼しました・・・』
トイレのドア越しから声をかけていた衛兵1は王様が無事であるとわかり、胸を撫で下ろした。
ガラガラガラガラ・・・・ガシャッ・・・・
ジャッジャーーーーーーーーーーーーーーー
手を拭きながらトイレから出てきた王様は、用件を聞く準備は整ったようだ。
王様『なんじゃーωー?話とは』
衛兵1『はい。りん様たちがお目見えです。お話があるとか。』
王様『ほいほいほいのっほいさっさとーωー奴らがいるのはどこじゃ?』
衛兵1『客室の間です。』
腰紐を結びながら王様は、客室の間へ足を運び出している。
王様『客室の間ーωー?・・・はて・・・何用かのぉ・・・』
・・・・・
・・・
・・
その客室間は25m長方形の大きい絨毯が敷かれ、グレー系の色に統一されており、光沢のある真っ白な大きいテーブルが置かれている。
角にはそれぞれ観葉植物が置かれ、手入れの行き届いたその部屋からは王族の管理体制や秩序を指し示していた。
緊張するようにその男はりん達に囲まれ、王様が来るのを待っている。
***『・・・・広いなぁ・・・なんかドキドキしてきたぉ=ω=.』
りん『大丈夫^^王様は優しい人だよ』
するとクルスは、その安価な服装とは不釣合いなその剣をまじまじと見ている。
クルス『ところでその剣・・・高そうだな・・・盗んだのか(゜Д゜)?』
***『盗んでなんかいねぇーおwwこれはうちの代々伝わる剣だぉ=ω=.;』
クルス『そっか・・なんか似合わねぇからよ(゜Д゜)』
***『大きなお世話だぉ=ω=.;』
アメル『きたきた・w・ノ』
王様が衛兵1と共に客間に入ってくると、一同は座ったその席から立ち上がり、踵を揃えた。
りん『お呼びして申し訳ありません^^ゝ』
王様『どうしたんじゃーωー?』
りん『訓練兵ではなく、当初から第一連隊へ入りたいと、この者が申しておりまして^^;』
王様『ほむーωー』
クルス『推薦するほどのもんは感じられんよ(゜Д゜)』
アメル『でもやる気はすごいみたい・w・試験受けたいんだってさ』
第一師団第一連隊への入隊は、上等兵の評価やその者の功績、経験、もしくは圧倒的なまでの強さを証明する偉業をこなしてきたものであり、他に入隊する術は年に一度行われている試験ただひとつ。
そしてその試験も上等兵の推薦文なども必要となり、困難を極めていることは必然であった。
王様『どこの者かわからん者で訓練兵でもない者が第一連隊への受験など
わしは認めんぞーωー?』
***『げ=ω=.;』
アメル『あらま・w・』
りん『ですよね^^;念のため聞いたまででした。』
クルス『言わんこっちゃない(゜Д゜)』
その男を連れてきての相談も虚しく、王様は即答を浴びせるのだった。
***『(ガックシ・・・=ω=.;)』
肩を落としたその男とりん達が帰ろうとしたその時。
王様『ぬぉ(゜Д゜♯)!!!!!』
アメル『Σ(・w・ノ)ノ』
りん『!?』
クルス『(゜Д゜)?』
***『=ω=.;!?』
帰り道をいこうと横向きになったその男の腰に付けられている剣を王様は凝視している。
王様『・・・・・(゜Д゜♯)』
アメル『どうしたんですかΣ(・w・ノ)ノ?王様』
りん『・・・!?』
クルス『(゜Д゜)?』
***『ん・・・な・・・なんだぉ=ω=.;』
王様『お主・・・・名はなんと申すーωー?』
オムー『俺か=ω=.?俺はオムーだぉ』
一瞬王様の表情は固まり、暫くするとにこやかな表情に変わっていた。
王様『・・・・・なるほどのぉ^ω^そういうことか・・ふぉっふぉっふぉっ・・』
りん『?』
王様『衛兵1ーωー昇格試験は・・あと何日で始まる?』
衛兵1『え・・っと・・2月2日ですので・・もう間もないと思いますが・・』
王様『よし・・・その者に第一連隊試験許可を与えるーωー』
アメル『おぉぉ~(・w・ノ)ノ!!どういう風の吹き回し』
りん『・・・!?』
クルス『(゜Д゜)?』
オムー『ほ・・本当か・・やったぁ~=ω=.ノ!!!』
りん『王様、そういうことか・・というのは・・どういうことでしょう?』
王様『世界のはるか遠くへどんなに離れようとも・・・会うものは会い、事が始まるものは始まるのじゃ^ω^』
りん『・・・・?』
王様『なぁーに^ω^すぐわかるぞよ』
オムー『よぉーーっし=ω=.!!!やっほぉ~い!!!!やったぁ~!!!やったぞぉ~!!!!受験できるぞぉ~!!受かるぞぉ~!!』
りん『すごい喜びようねw』
クルス『よっぽど入りたかったんだなw受かるかどうかは知らねぇけど、まぁ頑張れや(゜Д゜)』
アメル『なんかよくわからないけど頑張ってね(・w・)』
衛兵1『(また何か王様はお考えのようですね・・・)』
理由はさておき、第一連隊への受験の強い要望が叶ったその男、オムーは喜びに浸っている。
りん達は、オムーの強い受験理由も王様の受験承諾の理由もわからぬまま、その受験日を待つことになったのだった。