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眩しい太陽・・美しい月・・そして世の中所詮金でちゅ

伝説の獅子たちが活躍する笑い泣き感動ありのアクションストーリー (c)2008hiyoko.現在原画製作中!

第弐百五拾壱話

2012-01-01 | 本編









オムー『りん!!』


りんの一瞬の陰りある目に気づいたオムーは奮起させんと叫ぶと、りんはすっくと立ち上がりエビちゅに指示を飛ばした。


りん『エビちゅ!!!!キャビンで攻撃魔法を!』


エビちゅ『承知ちまちた( ̄ω ̄ )』

 

キーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!


ドゴーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!


床が壁になったかと思える程にまたも大きく船体が揺れる。
必死に柱などに掴まり堪える一同の体力は限界に近い。


hanana『落ちるですぅ~><』

オムー『絶対に柱から手を離しちゃ駄目だぞ!!』

 

徐々に周囲の敵の船は接近をしている。

 


りん『ハプティ!!!前方の船がこっちへ来るまで左からの侵入を防いで!!!』

ハプティ『うんわかった(>w<´;)!!』


りん『クルツも左!!私が援護射撃する!オムーは後方を!はなちゃんは回復を続けて!!』


オムー『わかった!!』

クルツ『はいっ(>Д<)!!!』

hanana『わかりましたっ!!』

 

りん『さっちゃん!操縦はもういいわ!もう囲まれてる!船の火を消して!ヌコルちゃん!浸水の修理をお願い!透くん!補助魔法とみんなの回復を!』


さっちゃん『はい!!!今いきます!!』

ヌコル『わかりました><!!』

透くん『うん!』

 


ドッゴーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!


とうとう敵船が左から船体を擦るようにぶつかり、その木のぶつかる衝撃音と共に海賊は威勢ある声で乗り込み突進してきた。勝利を確信し蛮声とも言える男たちの声が船内にも入る。


『うぉぉおおおおおおぉぉぉぉ!!!!』

『乗り込めぇ~!!!!!』

『おおおおおおぉぉぉぉ』


クルツ『うぉぉぉおおお!!!』

 

カキーンッ!!!ジャキーーーンッ!!!


左から敵が乗ってくるのをクルツがせき止め迎え討つ。


りんは指揮をしつつ、王様の倒れている場所まで駆け寄っていた。


りん『王様!!大丈夫ですか!?』

王様『・・・く・・なんのこれしきーωー;皆は・・皆は無事か・・』

りん『えぇ無事よ!後方のキャビンに入って魔法攻撃を!少しは壁になる場所だから!エビちゅは先にそこにいってるわ!!』

王様『わかったぁ~(>Д<♯;)!!』

 

キーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!

ドゴーーーーーーーーーーンッ!!

 


転覆してしまうほどにまたも船体が斜めに傾き、波しぶきも嵐のように船体へ降り注いでいる。


バシャバシャバシャバシャッ!!!!


ドゴーーーーーーーーーーンッ!!!

 

船尾へも後続の敵船がたどり着き、衝突と共にドッと敵兵たちが押し寄せてきた。

 

オムー『メテオノヴァ!!!』


一瞬にして暗雲を作り上げ、炎の岩を敵船へ降らせると、一隻は大ダメージを受けおののいている。


オムー『ダメだ≫ω≪.;!!!詠唱が間に合わねぇ!!!その後ろからも来てるぞ!!』


キャビン中にいるエビちゅがタイミングよく詠唱を終えていた。


エビちゅ『まずは一隻吹き飛ばしてあげまちゅ\( ̄ω ̄ )/』

オムー『頼む≫ω≪.;!!!』

エビちゅ『セカンドクラフトォーーーー\( ̄◇ ̄ )/!!!!』


ドドーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!


エビちゅの放ったエネルギー弾は船尾にいる一隻を粉みじんに吹き飛ばす。

 

オムー『おっしゃぁあああ≫ω≪.;!!ナイスッ!!エビ・・・』

 

ヒュンッ!!!!!!!!


オムーの右頬を砲弾がかすり、通り過ぎていく。


オムー『え・・・』



オムーのいる後ろはエビちゅと王様のいるキャビンだ。
その砲弾はオムーの頬にかすり傷を作るとまっすぐにキャビンへ向かっていた。

 

ドゴーーーーーーーーーーーーンッ!!!

 

船体内部をも抉るように凹ませ、こちら側も大打撃を追ってしまっている。

 

りん『な・・・キャビンが・・』


後続の船がまたも押し寄せ、兵士たちが乗り込んでいる。

 

オムー『くそっ≫ω≪.;!!くそっ!!!うぉおおおお!!!』


ジャキーーーーーーーーンッ!!!!


船内へ伸びる階段したからも、ヌコルの悲痛な声がりんへ突き刺さる。


ヌコル『りんさん!!!もう浸水が激しすぎて間に合いません><!!!も・・・もう持ちません!!!!』


成す術がないりんは返答ができず、左からの海賊への攻撃をしたままだ。

 

りん『・・・・連射!!!!!』


りんの弓が左からの兵士たちへ寸分の誤りなく突き刺さる。


りん『どうすれば・・・』

 

左側からの侵入防御に加勢していたハプティも敵の多さに圧倒されていた。

 

ハプティ『りん(>w<`;)敵の数が!!!あと少ししたら船首側から敵くるよ!!!』


よく見れば、さらに大きな敵船が船首側から近づいてきていた。


オムー『りん!!やべーぞ≫ω≪.;!!あれが海賊の本隊の船だ!!!でかい!!!』

 

キーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!


ドゴーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!


足元へ着弾し、吹き飛ばされるりん。

 

りん『・・ぅ・・ぅぅ・・』

ハプティ『hanaちゃん!!りんの回復!!!』

hanana『はい><!!!』


りんの視界からは、皆が真横に戦っている姿がぼんやりと見える。
近くから声が聞こえた。


『・・・・すまん・・りん・・すまんのぅ・・』


倒れつつ、近くへ目をやれば王様が倒れていた。


りん『王様・・・』


溢れる涙をこらえつつ、呼びかけたりん。


王様『わしのせいじゃ・・・全部・・わしの・・』


横からも聞き覚えのある声が聞こえてきている。


『諦めるでないでちゅよ・・・・まだ・・まだでちゅ・・』


りん『エビちゅ・・・』

エビちゅ『さぁ・・立つでちゅ・・みんなを指揮するでちゅ・・・』

王様『わしも・・諦めん・・・最後の一兵になりたるとも』

 

渾身の力を込めて立ち上がるりんの目の前は火の海だ。

 

キーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!


ドゴーーーーーーーーーーンッ!!!!

 


ハプティ『透くん!!!』

オムー『回復役がはなたんだけになったぞ≫ω≪.;!!』

 


キーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!

ドゴーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!

 

hanana『オムさん><!!!』


オムー近くへ砲弾が着弾し、船尾が跡形もなく吹き飛んでいる。
直打してしまった為か、オムーは瀕死だ。

 


オムー『む・・無念だぉ・・・』

ハプティ『はなちゃん(>w<´;)リバイブを!!!』

hanana『・・・MPが・・も・・もうありません・・』

 


キーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!


ドゴーーーーーーーーーーーーンッ!!!!

 

クルツ『り・・りんさん!!!船首から大きな船がもうそこまでっ><!!』

 


原型を留めていない船が傾き海へ沈みかけ、船内は海水が溜まり始め、船の火は尚一層強くなっている。仲間も瀕死に。回復もできない。絶体絶命とはまさにこのことだろう。


とその時。りんはある光景を目にするのだった。

 

りん『あれは・・・。』