KISSYのひとりごと

日々感じたこと、ドライブ日記やDVDのレビューなど…徒然なるままに綴っています。

「飴」のなかに毒

2010-05-04 22:22:33 | 在日米軍問題

 「開いた口がふさがらない」・・・沖縄を訪問中の鳩山首相が、仲井真知事、稲嶺名護市長との会見後のインタビューをご覧になって、あきれかえってしまった方も少なくないのではないでしょうか。

 「公約というのは選挙の時の党の考え方ということになる。(私が移設先について『最低でも県外』と発言したのは)党としては、という発言ではなく、私自身の(民主党)代表としての発言ということである。自分の発言の重みは感じている。どうしても(沖縄に)一部の負担をお願いせざるを得ない。」
(「YOMIURI ONLINE」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100504-OYT1T00580.htmより)

 記事にもあるとおり、鳩山首相は、昨年の総選挙の前から、沖縄の米軍基地に対して「最低でも県外移設」と主張してきました。ところが今日の会見では、「それは民主党の公約ではなかった。代表の私個人の意見だった」と。

 たしかに昨年の総選挙での民主党のマニュフェストには「県外移設」とは書かれていません(もっとも沖縄の基地のことにすらふれていないのですが)。

 けれども、一般に、政党の党首が発言することは、党の公約とみなされて当然です。仮に、党首と政党との間で意見の相違があるとすれば、それを公の場で口にすることではないと思います(もっとも近代政党として、こんなこと考えられないことですが)。

 まさに国民を「だまし討ち」にするやり方。自民党よりも始末が悪いですね。「自分の発言の重みは感じている」というなら、内閣総辞職、いっそ解散・総選挙をしたらいかがでしょうか。

 「飴と鞭」という言葉があります。『wikipedia』によると「為政者の国民懐柔策で、一方では弾圧法規を制定すると共に、一方では国民生活に役に立つ政策を実施することである。鞭を前者に、飴を後者に例えた言葉である」とあります。

 いまの民主党政権を見ていると、「飴と鞭」どころか、「飴」の中にも「毒」が入っていると言わざるを得ない感じです。

 政権について浮かれているのか、衆院選で「大勝」したことに奢っているのかわかりませんが、「大勝」したといっても、政党を選択する比例代表選挙で民主党の得票率は42%(全国)、沖縄県にいたっては39%です。小選挙区は「選挙協力」があったので一概に言えませんが、民主党の得票率は47%(全国)、26%(沖縄)です。

 衆議院の定数は480議席、民主党は308議席。国民の過半数の支持を得ずして全議席の64%の議席を獲得したことになります。「政権についた」と言っても「砂上の楼閣」。国民は馬鹿ではありませんよ、鳩山さん。

 

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