KISSYのひとりごと

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国民の祝日について 調べてみると・・・

2010-05-03 16:32:43 | 雑学あれこれ

 私は、いわゆる「象徴天皇制反対」論者ではありませんが、憲法記念日にあたって、「国民の祝日」を調べてみたら、天皇制、あるいは天皇と関わる日が「祝日」になっているものが多くてびっくりしました。

 というより、何らかの出来事が特定の日に起こる確率は1/366ですから、宝くじよりも高確率なので、多少のこじつけもありますが、ご紹介します。

 政令で定められている「国民の祝日は」、1月1日の「元日」から12月23日の「天皇誕生日」まで全部で15日あります。

 ①元日(1月1日)、②成人の日(1月の第2月曜日)、③建国記念の日(2月11日)、④春分の日(春分日)、⑤昭和の日(4月29日)、⑥憲法記念日(5月3日)、⑦みどりの日(5月4日)、⑧こどもの日(5月5日)、⑨海の日(7月の第3月曜日)、⑩敬老の日(9月の第3月曜日)、⑪秋分の日(秋分日)、⑫体育の日(10月の第2月曜日)、⑬文化の日(11月3日)、⑭勤労感謝の日(11月23日)、⑮天皇誕生日(12月23日)です。

 一目瞭然なのは⑮の天皇誕生日。⑤の昭和の日も、もともとは昭和天皇誕生日でしたから、関係があると言ってよいでしょう。

 それから、③の建国記念の日。明治政府が「神武天皇が即位した日」として制定した「紀元節」がルーツです。

 憲法に関わる2つの祝日。⑬文化の日(憲法公布の日)は、戦前は「明治節」=明治天皇の誕生日=であり、昭和天皇が立太子した日(1916年)でもあります。⑥憲法記念日は・・・、なんと徳川幕府が明治政府に江戸城を明け渡した日でした。

 驚いたのは②の成人の日。「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」日です。もともとは1月15日が「成人の日」でした。歴史をひもとくと、なんと1926年1月15日、京大学連事件で「治安維持法」が初めて適用された日だとあります。なんたる皮肉。「青年を祝いはげます」どころか弾圧していた日だったんですね。

 ⑨の海の日。もともとは毎年7月20日が「海の記念日」と呼ばれていました(休日ではありませんでしたが)。「海の記念日」は明治天皇が東北巡幸から横浜港に帰着した(1876年7月20日)にちなんで制定された・・・とのこと。

 ⑫の体育の日。もともとは10月10日、言わずと知れた東京オリンピックの開幕の日です。ところが、東京オリンピックの12年前、1952年10月10日は、昭和天皇の第四皇女・順宮厚子内親王が結婚した日だそうです。

 ⑩「敬老の日」は、もともとは9月15日。戊辰戦争で二本松城が官軍によって落城した日(1868年)。満州国との間に「日満議定書」が調印された日(1932年)でもあります。

 ⑭勤労感謝の日。もともとは皇極天皇の時代に始まった新嘗祭がこの日。戦後、GHQによって「天皇行事・国事行為から切り離される形で改められたものが『勤労感謝の日』である」(Wikipediaより)。

 だいぶ「こじつけ」もありますので、ご容赦を。もう一つだけ、ご紹介を。

 5月4日の「みどりの日」。GWの狭間に「休日」でないということで、「国民の祝日」になったのかもしれませんが、この日は歴史的大事件が起こった日でもあるのです。第1次大戦後の山東半島(中国)の権益をめぐって、中国全土に反日運動が広がる契機となった「五・四運動」が起こったのがこの日(1919年)です。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (小市民)
2010-05-03 16:55:13
よく調べましたねぇw。私も「天皇制反対」派ではありませんが、こんな符合があるとは驚きました。
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はじめまして (St. Judyのほうき星)
2010-05-10 23:23:24
ちなみに春分の日は春季皇霊祭、秋分の日は秋季皇霊祭です。
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ありがとうございます (KISSY)
2010-05-11 18:19:03
なるほど。情報提供ありがとうございます。
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