表題の映画は「国民的美少女」、後藤久美子さんの初主演映画。相手役を仲村トオルさんが演じています(昭和63年公開)。
難病で余命わずかな少女・由美(後藤)が、葛藤をしながらも病気を受け入れ、初恋の青年・明(仲村)と残された人生を歩んでいくという物語です。
ストーリーもさることながら、このDVDを購入したのには別の理由があります。
私がこの作品を知ったのは地元紙に掲載されたコラムです。信州が舞台であったり、長野県と関わりのある監督や出演者の映画を、毎週紹介しています。そのコラムで紹介されていた、ワン・シーンのために、衝動買いをしてしまいました。
そのシーンとは・・・由美が教育実習中の明を訪ねるというシーン。バスを待つ由美の前に現れたのは、私が学生時代に利用していた「松電バス」。
松電バスは、いまでも地域住民の足として松本市の公共交通をささえていますが、数年前にカラーリングを一新。学生時代に親しんだカラーリングのバスは、すでに姿を消してしまいました。この映画で「再会」をはたすことができました。
懐かしいカラーリングの松電バス
ちなみに新しいカラーリングはこんな感じです。→松本電鉄HP
映画は明が北アルプス登山から列車で新宿駅に降り立つというシーンから始まります。旧国鉄色の特急「あずさ」がホームに入線。先頭車両には国鉄の「JNR」のロゴ。これも私にとっては懐かしいひとコマでした。
映画を観ていて「?」と思ったワンカットが、ドラマの後半で出現。由美と明が北アルプス登山のために、夜の中央自動車道を走行しているシーンです。分岐を示す標識が映し出されるのですが、左へ行くと「岡谷 長野」とあります(下の写真)。
「岡谷 長野」の表示の上には「中央道」の文字。岡谷JCTより北、更埴JCTまでは「長野道」だというのが私の認識だったので、「おや?」と思ったのです。
調べてみると、岡谷JCTと岡谷IC間が開通したのが1986年3月、このときの開通区間は「中央道」だったようです。その後、1988年3月に岡谷IC-松本ICが開通し、岡谷JCT以北が「長野道」になりました。おそらく、今同じ場所を走れば「中央道」ではなく「長野道」と表示されていると思います。ちなみに、松本ICから更埴JCTを経て、上信越道の長野ICまで開通するのは、さらに5年後のことです。
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