KISSYのひとりごと

日々感じたこと、ドライブ日記やDVDのレビューなど…徒然なるままに綴っています。

「信濃の国」を歩く【その4】 碓氷峠越え

2013-04-01 21:50:26 | 「信濃の国」を歩く

 長野県歌の6番は

吾妻はやとし 日本武
 嘆き給いし 碓氷山
穿つ隧道 二十六
 夢にもこゆる 汽車の道
みち一筋に 学びなば
 昔の人にや 劣るべき
古来山河の 秀でたる
 国は偉人の ある習い

------------------------------

 ♪吾妻はやとし 日本武
   嘆き給いし 碓氷山

 とは、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が碓氷峠を越えて信濃の国に入るとき、妻の弟橘姫(オトタチバナヒメ)のことを思い出し「あづまはや」と言った(「古事記」「日本書紀)という伝承からきています。

 ♪穿つ隧道 二十六
  夢にもこゆる 汽車の道

 日本武尊が妻を思った碓氷峠には、隧道(トンネル)が26もあり、難所であった碓氷峠がいまでは夢のように汽車で簡単に越えることが出来るのです。

・・・といった意味です。

 私も学生時代によく利用した路線ですが、いまでは簡単に鉄道の旅ができなくなってしまいました。1997年10月1日の長野新幹線(正確には北陸新幹線)の開業とともに、碓氷峠越えの在来線は廃止。鉄道に限っていえば、いまでは碓氷峠は新幹線に乗らないと越えることが出来ません。

 この碓氷峠越え(横川―軽井沢)が開業したのが1893年の今日、4月1日です。新幹線の開業とともに横川―軽井沢間は廃止されるとともに、軽井沢―篠ノ井間もJRからしなの鉄道へ経営が移りました(篠ノ井―長野間はしなの鉄道がJRに乗り入れるという形態になっています)。

長野―篠ノ井間ではJRにしなの鉄道が乗り入れています
(左がしなの鉄道、右がJRの車両=安茂里駅付近にて)

 さて、北陸新幹線が金沢まで延長されるとどうなるか? 現時点では長野~黒姫(長野県内最後の駅)までが、しなの鉄道となります。つまり、しなの鉄道は「軽井沢―篠ノ井」「長野―黒姫」という分断された2つの路線となるわけです。

 JRはどうか? 松本―篠ノ井は篠ノ井線、篠ノ井―長野および黒姫―新潟は信越本線になるそうです。ちなみにJR東日本によると、高崎―横川もいまだに信越本線なのだそうです。う~ん、ややこしい。

 ややこしいだけなら、問題がありませんが、こんな問題が・・・。長野―篠ノ井間はJRに乗ってもしなの鉄道に乗っても料金は同じなのですが、JR(新幹線)もしなの鉄道も停車する上田―軽井沢間で比較すると、JRは営業キロ42.4kmで740円、しなの鉄道は40kmで850円!! もちろんJRは新幹線特急券が必要ですが、運賃だけみればJRのほうが安い!!! ちなみに、上田―小諸(しなの鉄道)は390円、小諸―佐久平(JR)は200円。上田―佐久平(JR)は400円!!!!

 私も新幹線は利用しますが、「住民の足」の役割を果たしている在来線の値上げにつながると思うと、複雑な気持ちです。


にほんブログ村


長野県 ブログランキングへ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿