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秋の深まりとともに我が住まいの周りの木々も次第に色づき始めてきました。現在、11月26日13時28分。
♪~静かな 静かな 里の秋 栗の実煮てます いろりばた~♪
といった風情です(笑)。
例えば、天高く澄み渡った青空の下、一面黄色に彩られた銀杏並木をその落ち葉を踏みしめながら歩く時、最も相応しい男の装いの一つはやはりツイードの服ではないでしょうか・・・。
今回の“白井さん”は深みある青が実に印象的な一着。遂に、フランネルと並ぶ紡毛系素材のもう一方の雄“ツイード”が今シーズン初登場を迎えました。
更にインナーには共生地のヴェストを配した“Vested jacket style”。白井さんのお話では、今日のような合わせ方に“Mixed suit”という表現を使っていたことも以前はあったそうです。限りある男の装いの範囲で如何にお洒落を楽しむか、という先達の智慧・ミクストスーツ・・・実に洒落ています(笑)。
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Oxford BD stripe shirt, “Royal Stewart”tartan tie, paisley pocketkerchief, Gray flannel trousers, Blue hose, Brown suede semi-brogue shoes.
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カントリースタイルを楽しみたくなる晩秋の装いにはツイードのジャケットは欠かせませんが、私などは季節を意識しするあまり、ついついアースカラーを多用し過ぎて野暮ったい合わせ方になりがちです。まぁ、それ以前にセンスの問題があるのかも(苦笑)。
またまた色の話で恐縮ですが、白井さんは、例えツイードの着こなしであっても、鮮やかな色を巧みに織り交ぜて、都会的で洗練された雰囲気を決して失いません。もちろん、白井さんなら仮に全身を茶系で纏めたとしてもそれは変らないのですけれど(笑)。
『もっと明るい色にしたら?』
白井さんが私によく仰る言葉です。やり過ぎは良くないですが、やらなさ過ぎもまた然り。ネクタイの色を迷った時、私は白井さんの言葉を必ず思い出しています。その言葉に背中を押され、今までできなかった合わせ方を発見したことがたくさんありました。私の勝手な解釈ですが、白井さんの言葉には“お洒落にはちょっとした冒険心も欠かせないよ”という意味が含まれているような気がしています。
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“CANARY YELLOW” cashmere muffler.
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そして、この日のお帰りは“カナリーイエロー”のカシミアのマフラーを巻いて。英国製のこちらのマフラー、なんと“50年モノ”とのこと!白井さんは簡単にさらっと仰っていましたが、ちょっと俄かには信じられないほど綺麗な状態が保たれていました。ご自身ではあまり仰ることはありませんが、白井さんは服であれ小物であれ、その使い方はとても丁寧で、綺麗な状態を保つための“ひと手間”を惜しまない、と感じることが多々あります。
“ワードローブは見えるようにしておく”
“小物は長く使える”
白井さんがそう仰ることができるのはその“ひと手間”あってこそ!なのではないのかな、とも思っています。