サニテラの仲間達

退職を機に、自分は残りの人生で何をしたいのか心の声に耳をかたむけ山小屋生活を楽しみ、世界を歩く夢を実現したいと考えてます

第二の人生 古い物

2022-01-27 10:33:00 | 日記
物を大切に使って100年程経つと、その物にも何かしらの意識が芽生えて妖の物に成るとか、と言う設定で江戸の日常を描いておられる「畠中恵」さんの「しゃばけシリーズ」が好きです。
主人公の病弱な若旦那は、その妖が見え話も出来るので、妖を使ってドタバタと事件を解決していくシリーズです。主人公のお母さんは大妖怪で、人間のお父さんと恋してその息子がこの若旦那なのでそんな力がある設定です。

私の家には、今から100年前だと1922年(大正11年)ですが、100年も経つと思われる"物"が数点有ります。掛軸、蓄音機、古銭と火鉢くらい。価値は無いと思うのですが、その物達が夜になるとコソコソと小声で話でもしているかと思うと、何を話しているのか聞きたくもあり楽しくなります。

さて、コレから年数を経て100歳になって仲間に入って欲しい"物"もあります。確か私が20歳頃に母から買ってもらった綿入半纏で、既に40年程経っています。毎年冬になると家の中で着ているので、綿もぺっちゃんこだしそこいら中の破けを補修していますが愛着あってとても捨てられません。娘も神さんからのお下がりを持っていますが、コレも嫁入り時に持ってきた物でもうすぐ30年程に成りますが、娘が最近着始めるまで殆ど着ていなかったのでどこも破れていません。きれいな物です。でも娘は、私の破れをあちこち伏せた半纏の方が好きだと言います。「なんだかカッコよくて、私の半纏も早く破れてくれないかな」等と言ってます。

既に伏せたところの上からも伏せてます

今も数ヶ所、薄くなってきてるところが出てきています。

物を大切に使うと、そこにはなんとも言えない何かが生まれてくるのかもしれませんね。古い車なんかにもとても良い味を感じますし、今となっては私の爺さんや曾祖父さんの愛用品なんかを大切に引き継いでおけば良かったなと思います。他人にはただの「古い物」でも、その物にはそれを使った先祖の想いも込められている様な気もして、子孫と繋がる手段かなと最近思い始めました。子孫に大切に引続き使ってもらうには、どんな物が良いんでしょうね。まさかヨレヨレの安物の半纏を後60年以上も使ってくれる様な気はしないので。。。。
家電は壊れるし、時計は維持にお金かかるし、女性は宝石なんか有るかもしれないけど、男性には何があるんだろう?考えてみると私には先に書いた数点の物の他には、私からスタートした物が無いみたい。まだ新しいけど、この前娘夫婦にもらったポケットウヰスキー入れスキットルを日常に使いこんで行こうかと思う次第です。






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