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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

普段見慣れていてちょっと馬鹿にするものが・・・(大人になって知る防衛機制 1/10)

2018-10-24 | 第一章「意識と知覚」

  先日、何年かぶりにキッチンの前の引き出しの整理(断捨離)をしていたら、古い携帯用の裁縫セットが出てきた。古くて余り使うものでもないので、ふんと捨てようかと迷ったが、何かの時に役立つだろうと捨てずにおいた。

 そして、先日「古代文明と気候変動」(ブライアン・フェイガン著 河出書房新社 2005年)を読んでいたら、針は旧石器時代の画期的な技術革新であることを知った。いろいろな説があるようだが、3万年以上前にシベリアで現世人類が寒冷地対応するときに、針と糸で身体にフィットした防寒服を作り、時に重ね着をするという革新が針と糸でなされたという説があるようだ。そして、日本列島にも旧石器時代に針は来ており、今まで縄文遺跡の展示にも精巧な骨製の糸穴がある針をどこかで見ていたはずなのに、私はどうも気づかなかったようだ。

 たかが針であるが、針なくては祖先が生き抜くことができなかった状況があると考えると、熱いものがこみ上げてくる。

 以前は糸を見直したが、今度は針であった。縄文時代の衣服も、この針と糸を想定すると、5000年前のアルプスのアイスマンが非常にこった衣服を身につけていたように、洗練されたものだったとも思う。先日「縄文の女性シャーマン カリンバ遺跡」(木村英明・上屋眞一著 新泉社 2018年)での縄文後期・末期の信じがたいような装飾具を見たが、衣服もそれに負けないようなものだったのではないだろうか。縄文小説の中では巫女達のドレスを想像で描いたが、嘘でもなかったとほっとした。

 湧き起こる感情を考えると、引き出しの整理で裁縫セットを見つけたときは、何か軽い馬鹿にする感情が湧いたが、こうした感情を抑制して丁寧にしまうことで、何だろうか、心の準備ができたようだった。

 日々の生活の中で、ものに限らず様々な人とも接する。その中で時に、裁縫セットのような軽い軽蔑感のようなものも湧くことがあるが、よく考えると、それをうまく抑制し相手側に心を寄せると違う世界が見えてくるものだ。

 劣等感、罪悪感、疑惑感を抑圧したりすると、心の健康を損ねるが、軽蔑感をうまく抑制すると、深い世界が見えてくる。

大人になって知る防衛機制 1/10

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