社会生活をするうちに、自分の感情を直接出して痛い目にあったりし、何となく感情を抑圧する傾向になることがある。しかし、こころの健康を考えたりすると、良くないと思うし、親密性を考えても感情は非常に大事なのでどうかと思う。
とはいえ、自分の感情は分かりにくく表現しにくいものでもある。ただ、感情にはどうも原初感情という基本的な部分があるようで、好き嫌い、怖い怖くないは分かりやすく、刻々と変化する感情の中でも存在感があるようだ。それ故、博物館などに行って、何が一番好き？などと質問すると、打てば響くように答えが返ってきたりする。
好きか嫌いか、怖いか怖くないかは、日常生活の中で意識してみるとどうだろうか。もちろん、それを周りに知らせたり顔に出す必要はなく、自分がどのような感情を今抱いているかを意識してみるのだ。そして、感情という生きるうえで極めて大事なセンサーというかを磨いていくと、生き方が個性的になってくるようだ。個性的になると不思議なことに離れて行く人も多いが、より深く理解をしてくれる人や近づいてくる人も出てくる。
人は、思考・感情・行動を通して生きている。感情を大事にし、その解釈力を磨き適切な行動に結びつけていくと何かが変わってくる。
親密性を考えてみる 3/10
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| 森 裕行 | |
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