悔いのない人生とはどういうものか。有名な宗教家や詩人などの辞世の言葉/句を調べたりし、この数日いろいろ楽しんでいる。「悔いのない人生とは」と聴いて、人は私も含めてちょっと無理ではといったような反応を示すが。次の2つがひっかかるのだろうか。
一つは、過去の失敗などを思い出し、そういった過去が消えないのだから、これから先も悔いのない人生などないという印象。たしかに過去は変えられないかもしれない。しかし生き甲斐の心理学で学んだことに、考え方が変われば世界が変わるということがある。過去の事実は変えられなくても大いに解釈は変えられるのだ。
例えば、青年時代に親や祖父の影響もあり私は建築家になろうと思っていた。それが、受験に失敗したことをきっかけに別の可能性を自分で調べ、具体化していくきっかけとなった。そしてA先生に出会いその影響でBという勉強をしCというふうに、人生の方向が定まっていく。そんなことを考えると受験に失敗するということは、悔いというより、むしろそれが大事なことの始まりのような解釈に変わってくる。過去の悔いというものは積極的に生きる中で別の解釈が与えられポジティブなものに変わるものではないだろうか。積極的に生きるなかでオセロゲームではないが過去の悔いはポジティブな意味付けに変わる。
もう一つは、様々な宗教などで言われることだが、「人は考えたとおりの人間になる」とか「求めれば受け、探すものは見つける!」ということがある。自分の傾向や渇望を心の底から見出し、それを具体的に求めることで、不思議なことに門は開かれ現実になっていく経験はどうだろう。もちろん細かいところは最初と異なるかもしれないが、意外に成し遂げられることがあるのではないだろうか。
とは言え、悔いのない人生を歩むのは結構大変である。歩むための体力に相当する訓練を自らに課す必要もあるのだろう。自然体で生きることは大事だが腹が座ってないとできないものだ。人間の器(受容性、共感性、純粋と一致そんなことを日々身に着け、自他肯定の世界に生きる)を広げることが大事なのだろう。
と、いろいろ理屈をのべたが、なかなか縄文小説は書けないのは何故だろうか・・・
10/10 愛の孤独から
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