U先生の「生き甲斐の心理学」では、「私とあなた」という言葉が良く出てくる。これは、様々な「私とあなた」の人間関係を意味していて、なかなか奥深い。親子、夫婦、祖父母と孫、姑嫁、恋人、友人、師弟、同志、職場の上司と部下、売り手と買い手・・・神仏と私などという関係もあるかもしれない。
そして、人は誰かに愛されていて、それを体感し、意識化できれば元気になれる。個人個人の生育史から生まれるユニークな愛の原形が満たされれば、心因性の病理に陥らないとも言われている。しかし、なかなか他人の愛の原形に興味を持ち、愛の原形に触れようとするひとは少ない。なので、自分の愛の原形に触れてもらうように日本的に甘えるのが良いのかもしれないが・・・
それと、今の世の中はお金に通じることなど実学が尊ばれるが、無駄のようでも愛に関する古今東西の名著を読んだりすることは、愛の孤独の問題にも効果があるように思う。
さて、このところ秋に旅行することを時々考えている。というのも、白蓮さんに関係する筑豊の石炭王に興味を持ったり、古代歴史で重要な漢委奴国王印(金印)を現地で観たいと思っていることもある。この夏広島に行かずじまいだったのも心残りだ。しかし、金印から始まるであろう九州王朝説への関心もほどほどにしなければとも思う。持統天皇の論文がいつになっても書けないのも困るからだ。真実の歴史を知ることの興味はあっても、今から学者になるわけでもない。諏訪を中心にした縄文の旅にしようか。
ただ、私とあなたを大切にした旅にしないといけないと思う・・・
私とあなた ① 3/10