イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

forget me not (縄文世界を感じるとき② 4/10)

2023-05-27 | 第八章「魂と聖霊」

記憶というのは実に不思議である。先日66年くらい忘れられず、時々思い出していた記憶の意味をやっと理解し、そしてなんと表現したらよいか、記憶の奥の奥にある何かに触れて涙を流す貴重な経験をした。

そんなことがあって、忘れなぐさを見ると。中世の騎士の亡くなる直前に恋人に残した、本人が意図しなかったかもしれない、わすれな草の意味がわかったように思った。それはブルーでどこにでもあるような花なのだろう。でも奥で意外に光り輝く。

全ての記憶はどこか罪のフレーバが漂う。しかしその奥にゆるしの空間が輝いていいる。しかしこの世ではブルーでしか表現できない。

この領域は心理学の領域ではなく、宗教の領域というか魂の領域なのではと思う。U先生から教えていただいた魂の定義は「愛そのもので死んで身体から離れる生命体」。これはキリスト教文化圏では支持が高いと思うが、WHOでもかつて健康の定義に魂を入れようとしたことがあり、その時のイメージもこれに近いのではないだろうか。使う言葉は違ってもイメージは意外に世界共通ではなかろうか。

日本では、私が若かったころはとにかく、今はどうだろうか。魂といえば考古学の世界でもこうした基本的な議論より、生まれ変わりとか、祖先に流れる。このあたりは当然ながらいくつかのパターンに代表される考え方があると思うが、それより大事なこと(例えば魂の理解)もあるのではないだろうか。

縄文世界を感じるとき② 4/10

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1.紙の本の入手については・・・

  四ツ谷サンパウロさんへ 定価(1,500円+税)送料別。

  電話:03-3357-8642(書籍・視聴覚)

    住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷1-2  

 なお、国会図書館、八王子市図書館でも閲覧できます。

2.電子書籍版はアマゾンさんで、1000円で購入できますが、

  Kindle unlimitedなどの特典で無料でも読めます。 


       森裕行

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晴れた春の日の縄文・散策・・魂の散歩 (7/10 感情と付き合う)

2022-04-14 | 第八章「魂と聖霊」

嫌なことが多い世の中ではあるが、晴れた春の日の縄文・散策で一昨日は平安感を取り戻した。多摩センターの埋蔵文化財センターでCTスキャンの写真付きの多摩のヴィーナス、翠(みどり)輝くヒスイの大珠、黒曜石の勾玉、土器のムラから出土した制作中の土器と器台をじっくり拝見。

多摩の縄文人の熱い想いを実感したのちは、縄文時代の多摩の植生を再現したという縄文の森を散策。入口にある堀之内の敷石住居跡を再現したという竪穴式住居を体感した。敷石住居跡は祭儀を行われる特別な場所という説もあるが、そもそも縄文時代の竪穴式住居は特殊な用途の住居であったという説も最近お聴きした。そんなこともあり、敷石住居跡は聖なる空間だったと今回確信したのが収穫であった。

 

敷石住居。4000年前前後に盛行した住居であるが、この縄文の村(TN57遺跡)にも検出されている。奥に行くと敷石住居址の展示もある。ホモサピエンスは4万年前にいわゆる認知革命を終えているので、4000年前の縄文人は、今の茶道のにじり口のような入口から特別な空間に入って行き、特別な祈りを捧げたのだろう。

 

この時期の縄文の村は、やぶ蚊もなく新緑も綺麗で、何とも楽しくなる雰囲気である。そして、縄文の村を後にして、敷石住居跡の縄文散策をすることに決めた。

まずは、多摩センター駅のそばで乞田川を渡る。ソメイヨシノはすっかり終わっていたが、八重桜が綺麗だった。

そして、多摩モノレール沿いに北進し、由木東市民センター前の銀杏の神木を見る。この辺りが峠で大栗川水系に入る。そして、東のTN67がある大塚公園方面に向かう。

塔の近くにはTN67の敷石住居跡の展示がある。北側は大栗川で、向こう岸にはTN446やTN72といった大栗川沿いの主要な村がある。この敷石住居跡の住人は約4000年前の祖先であるが、時代が下ると大栗川流域の上流や中流から生活の痕跡を消していく。大塚公園の祖先もそうだったのだろう。大栗川下流域や相模台地に生活の地を変えたのだろうか。原因は海水面の降下や富士山の噴火の影響などの説があるが、よくわからないらしい。

大塚公園を後にし、大栗川を渡りTN446方面の沖ノ谷戸公園周辺を目指す。

このTN446遺跡周辺は10000年前ごろから近世にいたるまでの遺跡で、敷石住居も3つ検出されたという。また周辺には江戸末期に疱瘡で亡くなった程久保の藤蔵が生まれ変わった家も近くにあった。江戸末期の疱瘡は程久保の藤蔵だけでなく多くの悲劇があったらしい。娘を失ったある江戸の文人も勝五郎の話を聞きに訪れ熱心に生まれ変わりを調べ、平田篤胤やラフカディオハーンなども著書に残した。生まれ変わった勝五郎は生まれ変わる前の養父の住む程久保を訪ね、養父から愛されたそうだ。

沖ノ谷戸公園は富士山や丹沢山系が綺麗に見える展望台もある。

肉体は死んでも魂は残るという思想。これは仏教(一部)でもキリスト教でもあるが、どうも縄文時代にもあったようである。というか、さらに昔のホモサピエンスの認知革命ごろまで魂の思想はさかのぼるのかもしれない。

魂とはどんなものであるのだろうか。死んで身体から離れる生命体。愛そのものでもある。こうしたいろいろな解釈があると思うが、魂論は伝統的な宗教でも大いにあり、信仰の基盤になっていることは確かであろう。危機の時代は何も今だけではない。10000年以上続いた縄文時代にも何回かあったと思う。喜界カルデラの爆発をはじめ、私たちが経験しないような悲劇もあったと思う。魂の散歩?を終えてのんびりしたが、等身大の自分に応じた小さな一歩。かっこつけると世のため人のためになるような一歩をはじめたくなった。

7/10 感情と付き合う

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魂の言葉に導かれて・・今も縄文時代も(9/10 明るく生きるとは )

2022-02-05 | 第八章「魂と聖霊」

高校2年生のころだったか、ある国語の先生が「若いときは、たくさん詩を読むべきだ」と熱弁をふるわれた。それから、時間を見つけて詩を読むようになった。家にあった詩集。石川啄木、三好達治、島崎藤村・・・進学し学生生活の最後のほうになると、理工科系の学生だったが、文科系のサークルに所属し文学に親しんでいて、現代詩やリルケなども読むようになっていた。

サークルで投稿しあって文集を作ったが、その中にOさんの詩があった。

ひえびえとした
哀しい郷愁にこころをさいなまれながら
待つのです 待つのです
静かな恵みの時の到来を
静かな恵みの時の到来を

詩集 原風景への道程 第一集 79ページ 岡村光章著 文芸社 2021年 

私は幼児洗礼でカトリックであったが、青春時代からは教会から離れていた。しかし、母が熱心な信者であったこともあり、Oさんの詩の最後の3行が心に刻み込まれたようだった。そして、それから25年くらい経って、40歳代後半の迷いの時代に、その言葉に導かれるように宗教書を読んだり、NHKの宗教の時間を見たりするようになった。そして迷いの頂点に至ったある日、ふと訪れたカトリック教会で恵みの時を得たのだ。その至福の平安感と共に、幸福への旅がはじまったが、それからも当然ながら、混迷の状態を何度も体験したようだ。そんな中でも、光を見出せたのは、心の奥からの魂の詩だった。

詩は厳しい時にこそ力になる。ありがたいことに日本には詩の文化がある。俳句や和歌は今でも多くの人に愛されている。8世紀の4500首を収めた万葉集など、ひょっとしたら文字のない縄文時代に起源をもつような歌まで入っていそうだ。

私の縄文小説でも詩は特別の意味を持っている。

9/10 明るく生きるとは 

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幸福への道連れ・・・(6/10 明るく生きるとは )

2022-01-30 | 第八章「魂と聖霊」

自分の人生を考えると、ある時から自分の幸福への道が定まり、方向性が見えてくる。そして、着実に歩をすすめていくと人間関係においては、自分から去って行く人がでてくると同時に自分に寄り添ってくれる人がでてくる。近寄ってくれる人はなんとも嬉しいことである。道連れができたのである。

旅は道連れ・・・本当に良き仲間は嬉しい。同じように幸福曲線の高みを目指す道連れ。そのうれしさもあるのだろうか、信頼感に溢れ時には過剰になったりする。自分の経験ではそれにより現実吟味力がやや変になることがある。それが原因で道連れにちょっとした迷惑をかけてしまった苦い経験も。

同じ方向に行く道連れといえ、以前書いたように「自分以外の他人は驚きの対象」。どんな人も生育史が異なるので自他混合はまずいのだ。大切な道連れなので、自戒を込めて想うが、ちょうど良い距離感を保ちつつ細く長く道連れ人生を楽しむ余裕が大事なのだろう。

それから、先ほど去って行った人のことを書いたが、何があってもそれでさよならは良くないのだろう。信頼感の過剰も問題だが、信頼感の喪失も問題だ。どこかで繋がろうとする意思もだいじなのだろう。

人間の尊厳とは何なのだろう。私は愛そのものの生命体を人の中に見いだす意志だと思っている。敵対していても、嫌悪感ででいっぱいでも、どこかで通じ信頼しようとする意思。

縄文時代に戦争がなかったのは、厳しい中にも信頼関係を断絶しない思想が根付いていたのではないだろうか。

6/10 明るく生きるとは 

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自分の道を見つけた人・・今も縄文時代も(7/10 自分の道が見えてくる)

2021-11-19 | 第八章「魂と聖霊」

縄文時代に美を見つけた人として有名な岡本太郎さんがいらっしゃるが、真善美に関わる偉業は古今東西を問わないように思う。江戸東京博物館の縄文2021展でも、こんな美しいものがこの時代にと感嘆した遺物がいくつかあった。写真は日暮里延命寺貝塚の縄文後期の土器だが、ちょうど仮面のビーナスと同時期のころの遺物だと思うが何とも美しい。このような土器を作った方はどんな方だろうと思うが多分3500年くらい前の人くらいでどのような人生を歩まれた方かは残念だが永久に分からないだろう。

しかし、何というか普遍的な美は非常に個人的な個性から来るのではないかと思う。ミクロ的な個性が普遍的な世界に通じるとは不思議な話ではあるが、多分一つの真理ではないだろうか。心理学的にいうと日常に溢れている防衛機制から解放され、無意識の世界に沈潜する。そして、そこで見いだした美というのだろうか。あるいは究極のアイデンティティの統合というのだろうか。

U先生の「生き甲斐の心理学」では、ストレス曲線/暗い感情の対局に幸福曲線/明るい感情を置いている。これは平安感、友好的感情、健康感、幸福感、統御感とアップグレード?するようなところがあるが、統御感というのは錯乱の反対であり、自分の道を確立していないとなかなか得られぬ感情だそうだ。と言って、統御感を持つ人はめちゃめちゃな生活をしているわけではなく、意外に規則正しい生活をしているようにも思う。昔聞いた話だがベートーベンは毎朝何粒かのコーヒー豆を挽いてコーヒーを飲んでいたとか。朝に感謝して起き、夜に感謝して寝る。そんな生活だったのかなあ。

7/10 自分の道が見えてくる

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