折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

和紙 鳥の子はがき

2017年09月15日 | 
   「ヒオウギアヤメの実」



和紙で漉いた「鳥の子はがき」をいただきました。
名前の由来は紙の色が、卵の殻ような色だからです。
雁皮(がんぴ)、みつまたを原料にして肌あいがなめらかで古くから書道や日本画の用紙、
襖の紙としても用いられています。

「プルーン」 

むか~し若い頃、日本画を習っていた時は鳥の子紙に美濃和紙を裏打ちして使っていました。
久しぶりの用紙に描いてみると、普段使っている水彩紙とは違ってとても懐かしい感じ、
やっぱり和紙はいいなぁと思いました。



  「ホテイアオイ」

シナリオを読んで映画をみて

2017年09月10日 | 
今花盛りセージの仲間?


「あいち国際女性映画祭2017」で9日に上映された「七人の侍」とても楽しみに見に行きました。
ブロ友さんにお聞きしたシナリオを何度も読み返して行ったので、台詞の聞き取れない所もほぼわかり、
きっと気づかなかっただろう場面も納得。
ストーリーが分かってしまったらつまらないのでは・・・いいえ、ますます面白くて場面ごとに
心の中で頷いて、なるほどなるほど・・・ワクワクでした。
以前よりももっと違った感激に浸ることが出来ました。

映画終了後に仲代達矢さんと野上照代さんのトークも。
七人の侍に仲代さんが出ておられたなんて今迄知らなくて、ネットで見てから出かけたので
通行人としてチラリと2・3秒の姿もわかりました。
仲代さんは映画初出演の19才、歩き方が悪いと2・3秒のために6時間も黒澤監督に絞られて、
それ以後は歩き方も発声も勉強を重ねてこられたそうです。

野上照代さん、1950年に「羅生門」で黒澤明監督と出会いその後のほぼ全作品にスクリプターとして
かかわられた人です。
スクリプター・・・映画撮影の現場で撮影シーンの様子や内容を管理記録する係、それ以上に
映画を作る過程で不可欠な人・・・のようです。 
いったい御いくつかと思ったら1927年生まれの90歳、記憶も言葉もしっかりされていました。

ますます好きになった「七人の侍」、完成当時の映画評は芳しくなく1954年キネマ旬報では第3位、
「1位は二十四の瞳なんですよ・・・」仲代さんは不満そうな口ぶりでした。
ベネツィア国際映画祭で銀獅子賞受賞、
野上さんによると「金獅子賞でなかったのは長すぎたの、120分で納めないとためなのだけどあの長さが必要だった」と。
長いけれどあっという間の207分、また、何度も観たいと思う映画でした。

  なかなか色づかないノブドウ

お供え

2017年09月09日 | 果物


月に一度お寺からお経をあげに来ていただきます。
昔は舅の命日、しばらくして姑の命日になり、今は夫の命日に…次は、まだまだ先のつもり・・・
ただ私とお寺さんの都合で日にちはしばしば変更。今月もちょっと早めでした。
こうした行事も、忙しい子供たちが引き継ぐのは無理だろうと思います。
それはそれで、時代の流れ・・・ケセラセラ・・・ Let it be・・・
 
リンゴとナシ

お仏壇の花は出来るだけ家で咲いたお花、普通は仏花には使われないようなお花も
お供えすれば喜ばれると思っています。
今はケイトウ、センニチコウ、トラノオ、ラベンダー等など。

果物とお饅頭と朝採れたニガウリとオクラもお供え・・・お下がりは皆私のお腹に・・・合掌…


大島饅頭 

伊勢中川へ(3)

2017年09月07日 | スケッチ旅
 

近鉄伊勢中川は近鉄名古屋線が大阪線と伊勢方面へ行く山田線にわかれるところ。
ひっきりなしに電車が走ります。
撮り鉄のブロ友さんの写真を見せていただいて電車にも形や色が様々あることに
気づかされました。
ほんとに違った形と色とでそれぞれピカピカ走って行きます。

田んぼを見ながら歩いていると堤防の上を ガガガ ゴトゴト と走って来る電車、
たった2両で古めかしい車両です。スマホの地図を見ると「名松線」でした。
いつか運行再開をニュースで見た路線です。
2009年の台風で一部不通になり6年半かけて復旧、地元をはじめ県を挙げての支援だったそうです。

三重県松阪から伊勢奥津までの「名松線」、「松」は松阪の松、「名」は・・・名張までは行かない。
調べると国鉄時代、松阪、名張間を計画して工事を始めていたものの、別ルートで近鉄が先に
完成してしまったため名張まで工事することなく途中の伊勢奥津を終点としたのだそうです。
名前だけが初めに計画された松阪・名張間の名前を取って「名松線」として残ったとか。
1935年ごろのことです。
途中で打ち切られた路線は不便で赤字路線へ、でも地元の方にとっては大切な生活の足。
経済効率だけでなくこうした鉄道もずっと残していただきたいですね。、

ゴトゴト走る電車を見送ってから、写真撮ればよかった~と。
2時間に1本の電車、なかなか会えないのに残念!
 
遠くに名松線の鉄橋 

名古屋を出る時は普通に乗ったので2時間以上かかりました。
帰りは急行に乗ると通過ホームの駅名を読み取れないほど速い、速い。
あっという間に名古屋に帰ってしまいました。
なんとなく不調だったのに土手を歩けばスッキリした気分、また出かけようと思いました。


☆ 伊勢中川へは終わります

伊勢中川へ(2)

2017年09月06日 | スケッチ旅
 橋の上から F3 

ずっと以前、伊勢中川で降りて歩いたのは大きな川だったので「雲出川」だったのかもしれません。
駅を出てまっすぐ歩いたような記憶なのですが、あれは東出口だったのか、今回は考えなしに西出口を
出たので雲出川の支流「中村川」に出ました。

中村川の河川敷は草に覆われて降りられず、片側の土手は「中立ち入り禁止」とあり、橋の上からスケッチ。
色づいた田んぼを見ながら適当にテクテク行くと「初瀬街道」の看板。
松阪から初瀬(長谷)に至る街道だったようです。
時代を感じる常夜灯や民家が残り、京、大阪からの伊勢参りなどの賑わいを思わせました。
 
  

家の横を用水が流れ、澄んだ水に小魚が群れて、立ち止まってはのぞき込んでしまいました。
青い山、広がる水田、豊かな川、故郷のイメージにぴったりです。



 F0


伊勢中川へ (1)

2017年09月05日 | スケッチ旅


明日から天気がぐずつく予報です。
その後は私の予定が続いていて、出かけられるのは今日だけかもと秋の田んぼを見に行きました。
名古屋駅から近鉄で、景色の良さそうな所で降りるつもりで普通電車に乗りました。
まだ青さが残る田、すでに刈り取りが終わった田、黄色く色づいた田と、様々。

途中の駅でトンボがドアから入って来て窓やドアに止まって木曽川、長良川、揖斐川を越えてから
降りて行きました。
慣れているようにスイッと入って来てスイッと出ていき、不思議・・・。
私はもう少し良い所で降りようと外を眺めているうちに随分乗ってしまい伊勢中川で降りました。
以前にふらっと降りたことのある伊勢中川、川辺の風景が印象的だったのです。
なんとなく川があるだろう方向に歩いても以前と街の様子が変わてしまいよくわからない。
通りかかったおばさんに道を尋ねると、優しい伊勢言葉(伊勢の出身の方)が楽しくて話が弾んで
しまいました。その後も出会った皆さん土地の言葉で親切に教えていただけました。
スマホに変えて現在地情報はわかるのですが、やはり人に聞くのが安心。
 

田んぼは稲刈りの真っ最中、遠くで大きなコンバインが何台も動いていたのでもうすぐ
全部刈り取られてしまうでしょう。

広々した風景、山は幾重にも青く、稲の豊かな黄金色が美しく映えてテクテク歩けば、元気が出ます。
このところ元気が出なくて、スケッチに行くつもりが駅まで行ってそのまま帰ってきたり、
準備だけして諦めたりと残念な日が多かったので、実りの田んぼを見ながらテクテク歩けて
気持ちが明るくなりました。


 道端によく見かけた花

外国の絵画と日本の絵

2017年09月02日 | 日記
愛知県美術館展望回廊から9/1夕焼け

">「大エルミタージュ美術館展」 愛知県美術館
ロマノフ王朝、黄金期のコレクションが集結・・・パンフレットを見て、3月にチケットを買いました。
東京の方にとっては今頃何を言っているのかと思われそうですが、名古屋の展覧会は7月1日~9月18日
なのです。
期間が長いのでまだ後でと思ううちに9月に入り、もう行かなくちゃと1日の金曜日に出かけました。
金曜日は全作品自由に写真撮影ができて、夜8時まで開館しています。

オランダ、スペイン、フランスと国ごとに分けられて展示され丁寧な説明書きを読みながら
会場を回ると、すぐ手の届くところにレンブラントの作品があり、ビックリ。
たまに数人が立ち止まるくらいの空間でゆっくり、見ることが出来ました。
「本物のエルミタージュ美術館で観なくちゃ・・・」とも言われましたが、かの地では建物が巨大で
絵は何段にも上にかけられて、近寄ってみることが難しいのだそうです。

それでも出来る事なら雰囲気を味わいに出かけられればね…それは・・・無理・・・。

会場を回って私の感想は「すごいなぁ・・・」でした。
素晴らしいには違いない、けれど多くが肖像画や聖書の一場面であり、気持ちが引き込まれないのです。
17世紀の貴婦人の巻き毛、柔らかな肌色、艶やかな衣服、背景の雲まで完璧に描かれた数々の絵・・・
レンブラントの人物の表情や背景の暗闇、若い時にはもっと何かを感じたかもしれません。
でも、もう、学校の美術の時間ではないのだから、歴史も背景も無理に理解せずに、自由な気持ちで
見てもいいのではないかしら。
写真撮影OKなのに1枚も写さないまま、会場を後にしました。


同じ階の美術館所蔵の「木村定三コレクション展」に行くとそこは日本の絵画、ホッとする空間でした。
中でも竹内栖鳳のひっくり返ったブリキのじょうろに蜂が一匹とまっているだけの軸の素晴らしさに
ただ、ため息。与謝蕪村、熊谷守一の作品など眺めていると、私は日本人なんだと思いました。
省略を重ねて余白を残した日本の絵は、私の心にすっと入って来るようでした。



夏の終り

2017年09月01日 | 
エノコログサ 

今日から9月。少し涼しくなりました。
昨夜の埼玉スタジアムのサッカーの試合でアナウンサーが「蒸し暑さはありません」と。
試合は熱く燃えて勝利!また応援する楽しみが出来ました。

風が涼しくなり、秋の雲が流れています。
このまま秋へとはまだ、ならないでしょうけれど・・・。

蝉の声が少なくなり、玄関先にアブラゼミが転がっていて、今朝からはタイワンタケクマバチを
見かけない。クマバチが穴を空けた竹の戸にセミの抜け殻がまだしがみついていました。

玄関の木の柱には今年もクマゼミが沢山卵を産んだ跡が出来ました。
クマゼミは枯れた木に卵管を差し込んでクサビを打ち込んだような穴を一列にあけて産卵します。
玄関を出たすぐの柱で産卵していると人が通りかかってもそのまま・・・動けないのかも。
ネットで見ると春になるとポトリと落ちて土に潜るのだそうです。
柱の上部、雨の当たらない側に毎年錐で突いたような跡が増えて、クマゼミと知らない時はこんな所
猫が飛びついたのかしらと思っていました。現場を見て納得でした。

揺れる姿が好きな猫じゃらし(エノコログサ)、もう秋色になって種を飛ばしています。
日差しは強烈でも、夏は終わったようですね。
 
 
 

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