お彼岸に合わせたように我が家の彼岸花もやっと開花。
台風の風にも耐えて何本も伸びてきました。。
華やかで繊細なしべの曲線が美しいのに、描くとなると毎年・・・難しい。
彼岸花の別名「曼殊沙華」(マンジュシャゲ)はサンスクリット語で「天界に咲く花」という意味。
おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降って来る、という仏教の経典から来ているとのこと。
他には不吉な別名も色々あるけれど私はこの曼殊沙華という呼び名が一番好きです
子供の頃にラジオで聞いた歌「長崎物語」が耳に残っているからでしょう。
赤い花なら 曼殊沙華
阿蘭陀屋敷に 雨が降る
濡れて泣いてる じゃがたらお春
未練な出船の ああ鐘が鳴る
ララ鐘が鳴る
私がまだ生まれる前の昭和13年の歌です。
この歌のお春さんのモデルは長崎出島でオランダ人の父と日本人の母の間に生まれ
幕府の鎖国令により14歳で母や姉と共にインドネシア(ジャカルタ)に追放され、
のちに日本を恋しく思う「じゃがたら文」を日本に書き送ったことで「じゃがたらお春」と
呼ばれることになりました。
その後、現地で結婚し三男四女の母として幸せに暮らしたと言う事です。