年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず。
この詩の文句は誰でもよく御存知である。唐の詩人・劉希夷(りゅうきい)の『白頭を悲しむ翁に代はる』。挽歌だ。白頭は白髪頭の、おじん。まるで小生の如し。
洛陽城東 桃李の花、飛び来り、飛び去って誰が家にか落つ。今年花落ちて顔色改まり、明年花開いてまた誰かある。
すでに見る 松柏のくだかれて薪となるを、更に聞く桑田の変じて海となれるを―。
古人、また洛城の東なく、今人また落花の風に対する。
この詩を読んでいて、実にうまいな、と思う。
まさに、あわれむべし半死の白頭翁、このおきな昔、紅顔の美少年。
団塊の今を盛りの退職者群も、昔これ紅顔の美少年。
三春の行楽、誰が辺に在る。
唐詩はいいですね。うまいな。うならせるほどうまい。
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