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From Hiron to many NetWalkers♪

「ゲド戦記」

2006年08月27日 13時51分28秒 | 映画/本/漫画
休日気が向いたらふらっと立ち寄れる距離に映画館が出来てから、映画がぐっと身近なものになりました。
昨日はその映画館で子供達と”ゲド戦記”を観てきました。
7月に読んだ読売新聞の記事によれば、今回宮崎吾郎監督は”シンプルで力強い絵”である事を
方針として掲げていたといいます。
観て来た人の感想を読んでみるといくつか不満の声もあがっているようで、シンプルを意識して仕上げたのか、
それとも手抜きとしか評せない出来なのかというところにも興味を持ってのぞみました。

映画が終わり印象的だったのは、あの映画の”夢のような展開”が子供達の心に抵抗無く入っていけていた事でした。
実際夜毎見る夢は、後になって考えてみるとどうしても辻褄が合わなかったり、
どうしてそうなったのか説明のしようのない支離滅裂な展開である事の方が多いのに
何故か見ているその時は何も疑問に思う事なく、自然に受け入れている自分がいます。

幼い子供にとって大事だったのは、何故これがこうなったのかという事ではなくて、
その場面場面で登場人物が思っている気持ちと、取った行動、言った台詞でした。
見せ方や描き方、そういう技術の面に目が行くのは、どうやら宮崎駿監督に育てられてきた”大人”ばかりのようですね。
そう思うと、ちょっと苦笑してしまいました。

そんなちょっと困った大人視点で感想を言わせてもらうなら、あの内容を2時間で表現するのは厳しいな~という事です。
どのエピソードも欠かせない内容なうえに、ほぼ平等に扱っている。
だからこそ淡々と進められていく物語に、もうちょっとアップダウン付いてくれたらとも思いました。
最後、テルーが”解放”されるシーンは圧巻でした。惹き付けられました。
あそこに描かれなかったシーンに子供達が何を描くのでしょうね。

「”天空の城ラピュタ”を描いた人は、”ゲド戦記”を描いた人のお父さんなんだよ」
私が言うと、
「えっ、そうなの!?親子で感動的なものを作ってるんだね~!」
と、ハヤト。

はっとした瞬間でした。

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2 コメント

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>odyssey (Hiron)
2006-08-28 13:55:51
どうやらこの映画は、子供の方が本質を見抜けているような気がしました。

映画館の巨大なスクリーンで観たというのもあるかもしれないけど、

うちの子はラピュタとかトトロとかよりも、

ゲド戦記が一番面白かったと言ってます。



演出云々に関しては色々言いたい事もあるかも。

でも物語はとても良かったと思いました。



原作も読んでみたいです。
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結局、 (odyssey)
2006-08-27 20:05:17
誰を対象に創られたものなのか、

誰に語りたい物語なのか、

対象によって語り口が変わるのは当たり前の事で、、、



ボクはまだ観てません「ゲド戦記」

なんとなく、腰が重かったのですね。

だけど、今回のHironの批評で観に行く気になりました。ありがとう^^)

観てきたらまた、来ますね。
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